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眠狂四郎 The Final [時代劇]

02/17(土) 21:00 -
フジテレビ|130分

田村正和主演
ちょうどこの時間暇だったので、リアルタイムで視聴(途中から休んだりしてたので、録画の追いかけ再生)。
おれはほとんど田村正和に思い入れがない。同時代の大人気俳優ではあるが、その人気ドラマもリアルタイムではひとつも見ていない(こないだ再放送で「古畑」というのを初めて見たくらいだ、「古畑」については、今回の放送に合わせたのであろうか、平日の夕方に地上波でも再放送していたのに、その時間偶然見かけて気づいた)。このブログでもほとんど記述されていないだろうと思う。
解説文を見ると「半世紀ぶり」などと書かれているから昔に十八番にしていたということなのだろう。おれは田村正和が眠狂四郎をやっていたこともほとんど知らない。
しばらく前に、田村正和がインタビューを受けてて、その際の声の悪さテンポのスローモーさに驚いた。脳の病気をやったか、もうすぐ死ぬかみたいな感じなのだ。そういえば、いつだったか(調べたら2016年3月)松本清張のドラマの主演をやっているのが少しだけ目に入ったが、あれも声がひどくてかわいそうだった。
もう、これで引退なのだろうなと思う。脇で特別出演くらいはやれるだろうか。
眠狂四郎というキャラが動きが少なく、口数も少なくだからギリギリ今の状態でもできると踏んだのだろうか。それにしもて生気がない
顔は驚くほど、若い状態のハンサム美青年(中年だろうか、老人には見えない)。メイクアップ技術のせいだろう、無理やり感はあるけど。
だけど声がダメ。周りの俳優は普通に健康そうな声(あたりまえだけど)なのでさらにそれが目立ってしまう。常に寿命目前のピンチ状態の眠狂四郎という感じ。
眠狂四郎という作品自体が持つエロティシズムや妖しさみたいなものは現代製作なので到底無理。

ほかの出演陣では津川雅彦、名取裕子にもちょっと驚く。この作品のCMで津川が映り、さすが大物を持ってきたなと思ったが、実際画面で見ると津川じゃないように見えた。また名取裕子もファーストシーンで、ああ、この重要そうなキャラ(文字若という小唄のお師匠さんのような役どころ)は名取裕子かと思ったのだが、見進めていくと、どうも違うような人のように見えてくる。結果どちらもその二人で間違いなかったのだが。自分の知ってる顔より相当に老けてしまっている。
ヒロイン、吉岡里帆。元気いっぱいではっちゃけているけど、ちょっと浮いてるか。彼女は眠の娘と自称して近づくという役どころ。彼女が「父上」と呼ぶのを眠は嫌がっているが、途中不意打ちで「父上」と呼ばれ返事をしてしまい、なぜ答えてくれたのかと問われ「油断した」とボソッと田村が返すのはギャグなんだろうな。声のトーンが低くて笑えなかったけど。
原田龍二の名前があった。見ていてそうじゃないかなと思った場面があったが、やはりそうだったか。多分序盤であっというまに眠に殺される侍の役。端役だ。吉岡にしろ原田にしろ、とくに原田のほうは田村との思い出共演ということなのだろうか
※月曜日に「ラジオビバリー昼ズ」でこれについて話してた。松本明子の旦那(本宮泰風)も斬られ役で出ていたらしい。原田龍二と本宮泰風は兄弟
※見直してみたら本宮泰風は玄妙斎という役。今作で狂四郎の敵役となる耀蔵(椎名桔平)の子分役だ

堀内正美がたくさん出番のある割合重要な役どころで出ていたのは嬉しいところ

新・座頭市 第3シリーズ [時代劇]

放映データ
2017年10月~ BSフジ

オープニング、本編がいきなり始まるパターン。主題歌はかからない回もある
新・座頭市は3シリーズあるが、作品の中で表示されるタイトルはそれぞれ「1」「2」「3」とは振られておらず、単に「新・座頭市」である
第1話 「今日も行くひとり旅」 (脚本・新藤兼人、太田昭和監督)
浅丘ルリ子、江藤潤、菅貫太郎
第2話「冬の花火」(脚本・犬塚稔・奥村利夫、国原俊明監督)
財津一郎
財津一郎が出ているからか喜劇的場面がいくつかある。冒頭、市が花火の上に座ってしまうところとか。それを財津一郎が背後から覆いかぶさって助けるのだが、市は殺陣のときはかすかな気配で、全部をぶった切るのに、易々と背後から身を取られてしまうのはなんとも。
ニュース速報テロップあり
第3話「市の耳に子守唄」(脚本・和久田正明・奥村利夫、森一生監督)
大信田礼子、菅井きん、岸田森
この作品でも市がいくつかコント的演技を披露する。
子を孕んでいる女と旅をするという話で、いよいよ産気づき、産婆さん(菅井きん)を呼んでくる。菅井きんが市に妊婦は怖がらせちゃいけない、お前さんの顔は怖い、笑い顔にしろ、と言われ、次の場面で笑顔を無理やり作るところなんかは面白い。
座頭市全般で、飲食の場面は印象的なのだが、毎回同じ。酒については前回、坂上二郎が出ている回のとき書いたので、省略。飯屋や宿ではどんぶり飯。お茶漬け、もしくは市が自身で湯茶を丼に注いでかき込む。そして脇にあるたくあんをボリボリ。魚はなぜか食べない。当回に女に魚を食べなよと言われるが、食べないという場面がある。ほかの回で魚をたくさん持ってこさせたのに食べないというのもあったはず。旅路ではどこから調達したのかおにぎり。どちらの場面でも非常に行儀の悪いがっついた食い方。
第4話「あした斬る」(脚本・中岡京平、勝新太郎監督)
郷ひろみ、本田博太郎
郷ひろみがアイドル的演技、なぜか木村拓哉を思い出した。演技がそうなのか、そう見える演出なのか
第5話「ふたおもて蝶の道行」(脚本・星川清司、黒木和雄監督
川谷拓三、松尾嘉代、峰岸徹
川谷拓三がメインゲストで彼を見るために作られたような回
ニュース速報テロップあり
第6話「糸ぐるま」(脚本・勝新太郎・山田隆之、勝新太郎監督)
緒形拳、倍賞美津子
第7話「ゆびきり げんまん」(脚本・佐藤繁子・中村努、国原俊明監督)
大谷直子、清水紘治、松山照夫
第8話「大当たりめの一番」(脚本・安元莞二・奥村利夫、国原俊明監督)
波乃久里子、草野大悟
草野大悟という人は、名前はこれまでも見たことあり顔は覚えているが、あまり印象に残っていなかったけど、この座頭市シリーズでの役はなかなか良い(この作品とほかにもう一作品あった)
第9話「雨の船宿」(脚本・中村努、森一生監督)
山本圭、須賀不二男、根岸とし江、藤岡重慶、岡本麗
雨で舟が出せず足止めされた客でいっぱいの渡し船の一文宿が舞台
須賀不二男が珍しく悪役でなく、引退間近の十手持ち。良い表情をしている。彼が唯一逃していて後悔していた相手、山本圭に再会してしまい、更生している彼を捕まえるべきかどうか思案するという人情劇。この二人の物語に市が絡んでくるという構成でそれは良いのだが、群像劇風というか、雑多にいろいろな人が出てくる。それが例えばやくざの親分である藤岡重慶だったり、宿の女客である岡本麗であったり、あと早く船を出せと横暴な侍なんかも出てくる。藤岡重慶は、その二人のドラマが終わったあとに、旅路を行く市に襲いかかり案の定やられるという蛇足。市の殺陣がないと収まらないという感じか
第10話「市の茶碗」(脚本・二州基夫・奥村利夫、太田昭和監督)
いしだあゆみ
これも前回のように人情噺風で、焼き物師の話で市が弟子入りるすという展開。最後に取ってつけたように師匠を追ってくる侍の集団が出てきて、市が始末するという殺陣がある
第11話「人情まわり舞台」(脚本・中村努、黒木和雄監督)
原田芳雄
前に石原裕次郎が時代劇に出ると月代を剃っていないことが多いと書いたが、原田芳雄もそう。石原のほうは申し訳程度に髷を結っているが原田のほうはそれもなく、普段のままという感じ(普段あんなボサボサか知らんが、イメージとしてはボサボサ)。
でも石原のほうは、彼のイメージのために剃らせないという感じがあって鼻につくのだが、原田のほうはそういうことは感じず、それは実にはまった浪人役であるからだろう。
「浪人街」という映画を初めて見たとき、といってもそれも最近であるが、原田と勝との関係を知らないでいたが、この座頭市のころ勝の作品で原田はよく共演しており、それを考えると「浪人街」は感慨深くなる。あの作品はそれを知らずに見たときもすごいと思った。作品を見終えるまで出ているその俳優が勝新だと思わず、なんか似ている、すごい存在感だなどと思っていた。勝新はもう亡くなっているころの作品だと思っていたのだ。もう一度見直してみたい。
ちなみに「浪人街」の監督は黒木和雄で、この「人情まわり舞台」もそうだし、座頭市で原田が出る回はすべて黒木だそうだ
第12話「虹のかけ橋」(脚本・佐藤繁子、森一生監督)
中村玉緒、蟹江敬三、今井健二
蟹江敬三、今井健二、ともに市の敵役。最後の殺陣では、市の刀をすり抜けた今井だったが、続いて市は蟹江を切り、切られた蟹江が倒れる際に倒れてる今井に刀をぶっ刺すというちょっと凝ったもの。
蟹江敬三、座頭市シリーズで出番が多い。その他大勢みたいな役でなく、そうとうに話の中で際立つ役。この頃から相当なポジションを得ていたのだろう。
市が少女をさらいに来たやくざ者二人を切るという場面がある。少女を助けるためにやったのだが、少女は市を怖がりそこから逃げ出すという展開。これは良いなと思った。「カムイ外伝」にカムイがある村で村人たちと仲良くなりそこに居ついて暮らすという話がある。その村が賊に襲われ、カムイはその能力を発揮し賊を撃退するのであるが、村人はそのカムイの能力を見せつけられ、カムイを遠巻きにし、結局その村を去るというのが結末。市の刀の能力を見ていると、そのカムイを思い出すのだが、市の能力を助けられた人が怖がるという描写はこれまで見ておらず、今回が初めて。といっても、その後、ラストシーンでは少女は市に感謝しているのではあるが。
また、市がちょっと能力が高すぎて、危ない状況に陥るところがないというのは、安心してみてられる反面面白くないともいえる
第13話「鬼が笑う百両みやげ」(脚本・高橋二三・奥村利夫、南野梅雄監督)
赤木春恵
第14話「あんま志願」(脚本・高橋二三・石田芳子、太田昭和監督)
火野正平
日高久もいつもどうり脇役でちょこっとだけ
第15話「かかしっ子」(脚本・田中利世・奥村利夫、国原俊明監督)
殿山泰司
第16話 「迎え火・送り火・灯籠流し」(脚本・田中利世・中村努,監督・森一生)
倍賞美津子、浦辺粂子
第17話「この子誰の子」(脚本・佐藤繁子・奥村利夫、太田昭和監督)
藤村志保、蟹江敬三
第18話「犬と道連れ」(脚本・中村努・奥村利夫、南野梅雄監督)
にしきのあきら、梅津栄
第19話「静かなくらし」(脚本・星川清司・石田芳子、太田昭和監督)
二宮さよ子、河原崎次郎、小沢栄太郎
丼飯、おにぎり、酒くらいしか口にすることはない市が珍しく山羊の乳を飲む。
また危険な状況に陥ることが決してない市が珍しく少しだけ危機的状況に。といっても見ている側は全然心配にはならない。子供が転んだのを察して助けようと手を出すと、その子供に短刀で刺されるという場面だ。人間相手に市が身体を傷つけられるという場面でさえ初めて見たような気がする
第20話「祭りばやしに風車」(脚本・石田芳子・田中利世・奥村利夫、田中徳三監督)
石橋蓮司
シリーズを通して石橋蓮司、蟹江敬三の重用ぶりが顕著で、今話はその石橋が珍しく善人役。かつては渡世人で市に賭場でのいざこざから指を落とされたが、今では足を洗い女房を持って、飴売りをして堅気の生活をしている男の役であり、市と再会(市に自分の身分を明かさずにではあるが)し、昔の仲間から悪の誘いを受けるが、それを市に止められるといったような内容
第21話・第22話  「渡世人の詩」(脚本・中村努・奥村利夫,監督・勝新太郎)
森繁久彌、根津甚八、小池朝雄
第23話 「不思議な旅」 (脚本・星川清司・奥村利夫,監督・勝新太郎)
原田美枝子、小林昭二
21から23話。このドラマを紹介してるいくつかのサイトでは超傑作としている。まあ力の入った作品ではある。23話はテレビドラマの枠を超えた「芸術的」作品を目指したものなのだろうと思う。なんだかわかりにくいけど。
第24話「おてんとさん」(脚本・尾中洋一、太田昭和監督)
太地喜和子、藤岡重慶、松山照夫
オープニングが今シリーズとしては例外的に本編ダイジェストのパターン
市が珍しく危険な状況に追い込まれる場面がある。人質を取られやむなく仕込み杖を渡し、殴る蹴ると暴行を受ける
ニュース速報テロップあり
第25話「虹の旅」(脚本・監督・勅使河原宏)
中村鴈治郎、井川比佐志、清水紘治
勝新といえば相当に女にもてただろうイメージだが、この座頭市のドラマシリーズで性描写というのはまったくなく、今話で初めて市の性行為的な描写がされる。市が身分の高い女の療治を請け負い、その女との行為という展開。
その療治に入る前に、身を清めろということなのか、風呂に入れられ身体を洗われ、髭まで剃られるという演出がある。髭を剃ると、さすが兄弟、若山富三郎とよく似ている
清水紘治の殺される場面が良い。市を捕らえ、首を斬ろうとしたところで市の仕込み杖が目にも止まらぬ速さで抜かれ、突き刺されたことに気づかないというやられ方
第26話「夢の旅」(脚本・勅使河原宏・中村努、勅使河原宏監督)
なにやら実験的な作品。最終回なのに・・・最終回だからか。ストーリーのない座頭市イメージビデオみたいな感じ

新・座頭市 第2シリーズ [時代劇]

放映データ
2017年9月~ BSフジ


主題歌「座頭市子守唄」(作詞:いわせひろし、作曲:曽根幸明、歌:勝新太郎)
オープニングでのキャストと一部スタッフの句ジレット、エンディングでのスタッフクレジットという構成は前2作と同じ。
オープニングのクレジットの際の映像と音楽のパターンは2種類あり、序盤に多いのは前作と同じパターン、すなわち、番組枠の最初に主題歌が流れ、映像のほうは、本編からの流用、ストップモーションを利用したメインゲストの強調など。もう一つのパターンは3、7、10、15、16、18、19話で見られるが、前々作のパターン、すなわち、最初から本編が始まり、その本編にかぶせる形でクレジットが入る。音楽は様々、また音楽なしの場合も。この場合オープニングで主題歌が流れないので、エンディングで流れるという場合もある。そのエンディングの音楽は、色々で主題歌のインストゥルメンタルのときもあったと思うが、前作の主題歌のインストゥルメンタルも使われていた。ただ、それはギターの伴奏がそれであるのだが、メロディー部分へ入らずに、延々とギター伴奏の上に笛でソロ演奏が続くというものだが。

第1話 「恋鴉いのち百両」 (脚本・新藤兼人、黒田義之監督)
小川知子、長谷川明男、高木均
ほかに、必殺シリーズでスタッフに名を連ねている布目真爾の名がキャストの中にあった
小川知子が夫の仇と市を狙っており、義理の弟、長谷川明男と組んでいる。序盤では長谷川明男が土地土地のやくざに金を払って殺しを頼むのだが、序盤でやくざ衆に3両ずつを5人に払う、そこへ出てくるのが「先生」と呼ばれるお約束的浪人(多分、西田良)。一緒にやってくれと頼まれるも、見てるだけとそれを断り、5人が市に返り討ちとなると、あの5人がもらった3両ずつを全部もらっていいのならと市を討とうとするが、やはり返り討ち。後からいよいよ真打みたく登場してあっという間にやられるのはコメディ的に作ってないものの面白い
クライマックス前に小川知子が「市さんはいい人、もっと早く出会っていれば」みたいなことを言うのは興醒め
第2話「目なしだるまに春がきた(市の達磨に春が来た)」(脚本・高橋二三、安田公義監督)
朝丘雪路、殿山泰司、今井健二、林家こん平、福本清三
林家こん平はどこに出ていたのやら
第3話「天保元年駕籠戦争」(脚本・尾中洋一、勝新太郎監督)
根津甚八、風間杜夫、栗田ひろみ、梅津栄、山本昌平
好作品。根津甚八が格好良い。彼はこの年に大河ドラマで一気に知名度を上げたとのこと

第4話「蛍」(脚本・安部徹郎、太田昭和監督)
大竹しのぶ、伊佐山ひろ子、柴俊夫、菅井きん、遠藤太津朗
芝本正の名もあり、出ている個所は確認できず
あまりやくざが絡まず、すなわち市と対決するような相手がいないという異色な展開だが、良作。大竹しのぶに尽きる。彼女も盲目という役柄。
地震テロップあり
第5話「歌声が市を斬った」(脚本・新藤兼人、勝新太郎監督)
中野良子、川谷拓三、蟹江敬三、北村和夫
川谷拓三が光る。ゲスト陣の中で3番手(1番が中野、2番がトメの北村)。蟹江敬三は川谷の次の次くらいに二人連記で表示されてた。
市が三味線を弾く場面が何回かある。
殺陣の直前には刀で斬られた三味線の竿をつなげて弾く場面があるのだが、竿のところを切られたらもう弾けないのではと思う
北朝鮮ミサイル発射ニュースのL字
第6話「五本の長脇差」(脚本・久保田圭司・岩元南、太田昭和監督)
山本麟一
第7話「遠い昔の日に」(脚本・中村努、勝新太郎監督)
李礼仙、石橋蓮司、草野大悟、大出俊
傑作。市の幼馴染が二人出てくる。李礼仙は初恋の相手であり、市と話をする場面があるものの、市のほうはそれが幼馴染ということはわからないまま終わる(心の中で悟っているのかもしれないが)。草野大悟のほうは少年時代に別れて以来の再会らしいが、よくわかるものだ。まあ市はメクラで個性的だから分かりやすいのかもしれないし、市のほうは、最初から幼馴染に会いに来たという感じの設定だったから分かって会いに来たということかもしれない。
メインは李との再会なんだろうけど、市と草野が思い出話をする場面がとても良い
そしてストーリーは市を狙うやくざ(親分が石橋でその妻が李)。市を呼び出すために寺子屋に押し入り先生(大出)と子供を人質にして、村人に市を連れてこいと命じるという展開。連れてこられた市を殴り殺せと命じ、村人が市を殴り始めるというエグい場面もある。

第8話「そこのけ、そこのけ、あんまが通る」(脚本・棚田吾郎・中村努、島田開監督)
斉藤こず恵
第9話「まわり燈籠」(脚本・小倉洋二、森一生監督)
小林昭次、平泉征
第10話「冬の海」(脚本・勝新太郎・中村努、勝新太郎監督)
原田美枝子
ある解説サイトによると「傑作」。斜に構えて皮肉に言ってるのではなく、ただ、自分の言葉で「傑作」と絶賛するほどでもないかなと。
余命短い少女とほんの一時、市が一緒に暮らすという話。その少女は絵をひたすら書いているのだが、最初の出会いの場面で、「按摩さんを絵に書きたいんです」と言われて、気取ってポーズを取る市の姿に笑ってしまった

地震情報テロップ
第11話「子別れ街道」(脚本・新藤兼人、太田昭和監督)
范文雀、浜田寅彦、丹古母鬼馬二
第12話「雨あがり」(脚本・星川清司、太田昭和監督)
いしだあゆみ、夏八木勲、花沢徳衛、高品格、福本清三
第13話「忠治を売った女」(脚本・佐藤繁子、黒田義之監督)
二宮さよ子、岸田森
第14話「夢に追われて阿波踊り」(脚本・田口耕三・安田公義・岩元南、小林正雄監督)
江波杏子、吉沢京子、小松方正、浜村純
第15話「女の鈴が哭いた」(脚本・山田隆之、井上昭監督)
佐藤オリエ、高橋長英、蟹江敬三

第16話「裸の泣き虫役人」(脚本・東條正年・中村努、井上昭監督)
坂上二郎、菅貫太郎、吉田日出子
このドラマの中でよくあるお約束の光景の一つに市が酒を注ぐ場面がある。市以外の人がいる前で、市が酒を猪口に上手に注ぐのを見て相手が驚くという場面だ。今話ではさらにちょっとアレンジされている場面がある。序盤で坂上二郎演じる役人の前でそれをやるという前提があり、後半では、その役人と吉田日出子演じる役人の結婚相手となる女、そして市で酒を飲む場面があり、坂上二郎が吉田日出子にお前も飲めと猪口を渡すと、吉田日出子は自分で酒を注ごうとするが、それを坂上二郎が止め、「市さんに注いでもらえ」とそのお約束の芸を促すのだ。
話としては1時間じゃ物足りないというか描き切れてないというか。坂上二郎の役人は市に世話になるが、市を捕らえるよう命令され苦悩するという話で、最後には市を逃がそうと役人を辞める覚悟で追手に歯向かうのだが、そこで坂上二郎が「農民がどうのこうの」と追手の頭である悪代官、菅貫太郎の悪事を追求する。だが、作品内では坂上二郎がその悪事を知っているかどうかの部分が描かれていない。まあ深読みすれば、知っていたのだろうということなのだろうけど。

第17話「霜夜の女郎花」(脚本・松尾昭・中村努、太田昭和監督)
音無美紀子、江幡高志、清水紘治、梅津栄
音無美紀子が病気の女郎。その妹役が幸真喜子という人なのだが、この二人が結構似ていて、最初その妹が音無美紀子かと思った。
・・・なんだよー。上記を書いてから検索してみたら幸真喜子というのは音無美紀子の妹だそうだ
第18話「こやし道」(脚本・犬塚稔、太田昭和監督)
藤岡琢也、殿山泰司、菅井きん
藤岡琢也がめくらの役(ラストで目明きだったというようなことを市が言うけど)
第19話「めの字の置きみやげ」(脚本・松尾昭・勝新太郎、小林正雄監督)
渡辺篤史

新・座頭市(テレビドラマ) [時代劇]

放映データ
2017年8月~ BSフジ

オープニングでキャストクレジットと監督など一部スタッフのクレジット。エンディングでスタッフクレジット。ここは前作と一緒。
主題歌は「不思議な夢」(歌:石原裕次郎)。これがオープニングで最初からかかる。
オープニングの映像はその回の本編からの流用映像。またメインゲストには静止画像で顔のアップが使われていることが多い。本編放映前に本編映像使っちゃうというのはちょっと興を削がれるような。前作ではオープニングクレジットが最初から始まらない時もあったし、またクレジットの場面から本編が始まっていたので、そこらへんは異なる。
エンディングは主題歌のインストバージョン(数回違う場合があった)。

第1話 「情けの忘れ雛」(脚本・東条正年・沖守彦,監督・勝新太郎)
いしだあゆみ、藤岡重慶、松山照夫
第2話 「父恋い子守唄」(脚本・佐藤繁子,監督・太田昭和)
辰巳柳太郎、岸田森
第3話 「潮来の別れ花」(脚本・下飯坂菊馬,監督・井上昭)
十朱幸代、津川雅彦、江幡高志、石橋蓮司
津川雅彦は最後、市にやられる役、市の仕込み杖を取ってくるよう命ぜられて、市に纏わりつき、やられてしまうのだがそのやられっぷりがすごい。
第4話 「月の出の用心棒」(脚本・池田一朗・岩元南,監督・太田昭和)
石原裕次郎、吉沢京子、日高久がチョイ役で。
石原裕次郎は前シリーズにも出ていた。石原の時代劇はほかにやはり勝との共演で、「待ち伏せ」という映画があった。あ、そうそう「風林火山」というのもあったな。「風林火山」は違ったかもしれないが、いや、やはりそうだったかな、どの作品も石原は月代を剃っていない。これがなんというか浮くのだ。なんとなくだが、彼の我儘(彼自身の意思でなく周りの配慮なんかも含めて)で頭を剃らせないで出演しているように見えてしまう。
第5話 「牢破りいそぎ旅」(脚本・中村努・岩元南,監督・太田昭和)
下元勉、佐山俊二。どちらもメインゲストではない
第6話 「師の影に泣いた」(脚本・犬塚稔・岩元南,監督・南野梅雄)
丹波哲郎、久野四郎
故郷に帰ってきた市。剣の師匠(丹波哲郎)に再会。その娘に市が求婚され、市が堅気になろうとするという珍しい場面がある
第7話 「わらべ唄が聞える」(脚本・佐藤繁子,監督・勝新太郎)
新藤恵美、殿山泰司、草野大悟
第8話 「雨の女郎花」(脚本・猪又憲吾,監督・森一生)
浅茅陽子、峰竜太、長谷川明男
峰が若い。調べてみると、デビューは少し前だが、この作品が作られた1976年に石原プロに所属している
地震速報テロップ
第9話 「見ない涙に虹を見た」(脚本・中村努,監督・田中徳三)
伊丹十三、音無美紀子
市が幼馴染に遭遇。それが伊丹十三と音無美紀子の夫婦。
ラストはシリーズのパターンとしては、市が敵を倒したあと、旅路を行く場面になってしまい、その作中で知り合った人々との別れの場面というのはない、というより、別れの挨拶や市への感謝の言葉などは聞かずにいつの間にか立ち去ってしまうという形式なのだが、今話では、最後にその幼馴染との会話の場面がある。
第10話 「娘が泣く木枯らし街道」(脚本・新藤兼人,監督・太田昭和)
今出川西紀、織本順吉、沢田雅美、真田健一郎(藤森健之名義)
これは良い。今出川西紀がいつも通り不幸な娘で市に過剰なほど助けられるという具合に目立つ役。
また沢田雅美が「泣いてたまるか」のときのように、暗さがみじんもない若い女のキャラでコメディ的。女中の役で、市に酒の世話をするのだが、自分でも飲みだすあたりとか、市がその宿の主人(女郎屋もやっており、今出川西紀を不幸にする張本人)の織本順吉に啖呵を切る場面で、その啖呵に合わせて「そうだそうだ」というような顔で頷くところとか。
第11話 「風に別れた二つ道」(脚本・東条正年,監督・工藤栄一)
西村晃、湯原昌幸
湯原昌幸が濱田岳そっくり
第12話 「金が身を食う地獄坂」(脚本・佐藤繁子・八亀文平,監督・田中徳三)
緒形拳、高木均
緒形拳もメクラの役で市とは昔馴染み
第13話 「母の涙に市が走った」(脚本・柴英三郎,監督・太田昭和)
北林谷栄、松平健、中条きよし
第14話 「雪の別れ路」(脚本・佐藤繁子・中村努,監督・勝新太郎)
吉永小百合、林与一
第15話 「月の夜に女が泣いた」(脚本・新藤兼人,監督・勝新太郎)
真野響子、今井健二
第16話 「駆け込み道中ふたり旅」(脚本・沖守彦・岩元南,監督・黒田義之)
加賀まり子、菅貫太郎、蟹江敬三、浜村純
第17話 「母子道に灯がともる」(脚本・下飯坂菊馬,監督・黒田義之)
中村玉緒、花沢徳衛、山本麟一
第18話 「酔いどれ川」(脚本・岩元南・中村努,監督・太田昭和)
野川由美子、村井国夫
第19話 「越後から来た娘」(脚本・下飯坂菊馬・久貴千賀子,監督・黒田義之)
ジュディ・オング、火野正平、岸田森
第20話 「いのち駒」(脚本・村尾昭,監督・南野梅雄、助監督・小林正雄)
松原智恵、石橋蓮司、内藤国雄、須賀不二男、小松方正、松山照夫
将棋の話。内藤国雄は本物の将棋指し。
話の内容は深みがないというかなんというか。
あと、ここで気づいたが、ほかの話もそうだろうと思うが、命が軽んじられてるというか、市は人を簡単に殺しすぎるきらいがある。作品の中で極悪に描かれる悪人が殺されるのは納得がいくが、よく考えてみると、悪役側の手下なんかがどんどん殺されており、それは時代劇なんだからそういうもんなんだけど、この話の最後の殺陣で殺されていく手下たちはなんとも悲運
第21話 「契り髪」(脚本・中村努,監督・勝新太郎)
由美かおる、峰岸徹
この話に限らずだが、今シリーズは重く静かで重厚な調子が全編を通してというような作調が多く、コメディ的な演出が少ない。20話もそうだったのだが、いかんせん話の内容が薄っぺらなので、重厚な調子が空回り。今話も同じような印象。
珍しく市が恋に落ちる話。というか市が恋に落ちたかどうか判然としないが、命を助けた由美かおるから恋情を打ち明けられ、堅気になるよう言われ、それを受け入れていることから、そう受け取れる。しかし、由美かおる側の恋情はわかるが市がなんでそういう気持ちになったかは全然わからん。
仕込み杖を使わない約束をしたという設定から、やくざに散々足蹴にされる市という、割合お約束の場面があり、そこからの怒りの反撃というこれもわかりやすい展開でエンド
第22話 「浪人子守唄」(脚本・東条正年,監督・太田昭和)
財津一郎、江木俊夫、栗田ひろみ
第23話 「幽霊が市を招いた」(脚本・中村努,監督・黒木和雄)
原田芳雄、江波杏子
第24話 「大利根の春はゆく」(脚本・新藤兼人,監督・森一生)
なべおさみ、丘みつ子、夏八木勲
第25話 「帰って来た渡世人」(脚本・東条正年,監督・南野梅雄、助監督・中務忠)
宮口精二、草野大悟
第26話 「鴉カァーと泣いて市が来た」(脚本・星川清司・岩元南,監督・太田昭和)
浜木綿子、若林豪、梅津栄
黒澤明の『用心棒』のパロディ
第27話 「旅人(たびにん)の詩」(脚本・中村努・奥村利夫,監督・勝新太郎)
若山富三郎、佐藤オリエ、石橋蓮司
石橋蓮司の出演がやけに多い。
前シリーズで2回、今シリーズは3回の出演だ。
若山富三郎が大前田英五郎役。ストーリーはやけに薄っぺらく、しかしそれを感じさせない。つまりは大俳優がふたり、それっぽくやってるだけで1時間はもってしまうということだ。佐藤オリエはキャストクレジットで2番目(若山富三郎はトメ)だが、出番は少ない。大前田の恋人役というだけで、道に倒れてるところを市が助けるものの死んでしまい、あとは大前田の回想で出てくるだけ。ストーリーは大前田を狙ってるやくざ(石橋蓮司)が最後に襲ってきて、市と二人で返り討ちにするというだけで、そのストーリーには佐藤オリエは絡まない。
第28話 「上州わらべ歌」(脚本・東条正年,監督・太田昭和)
高橋洋子、蟹江敬三
第29話 「終りなき旅路」(脚本・新藤兼人・中村努,監督・森一生)
藤岡琢也、竹脇無我、小池朝雄、遠藤太津朗
最終回にしては変な話。
一文宿(宿賃が一文、主人が遠藤太津朗)に市、あほだら経を唱えるインチキ坊主の藤岡琢也、妻を托鉢に回らせ自分では何もしない浪人が同宿。その浪人は仇討の旅で、仇は今ではやくざの親分になっている小池朝雄。インチキ坊主は実は医者で浪人を助けたことがあり、そのいろいろな因縁で浪人を追っているという立場。
仇討ちの理由はなんと父親と仇が囲碁で待った待たないという理由。市はバカバカしいとつぶやき、藤岡琢也は呆れてその場を去っていく。
市はさらに、小池朝雄から親友(囲碁の相手)の息子を殺したくないから逃げるわと話をされる。
とこういう展開で、市が活躍しそうな展開が想像つかないという内容。
結果、やくざの子分どもは親分が仇と狙われてると知りいきりたち、浪人のほうは、親分がいるだろうと子分のところへ殴り込をかけ返り討ち。
小池朝雄が浪人の妻の前へ現れ、俺が仇だ、さあ討て、それとも旦那と一緒に殺してやろうかとのたまい、まあこれはその妻に討たれてやるためだろう、市の助太刀で見事仇討ち成就。
最後に市が子分どもと殺陣を披露。子分どもが市を狙う理由をつけるために妻の仇討ちの場面で助太刀したのだろう。
藤岡琢也は竹庵という役名。市と一緒にやくざの親分からおかゆを沢庵とともにご馳走になるとき、市が「たくあんさん」と呼びかけ「竹庵だよ」と答える場面が場面の変わる直前にチラッと入ってて、なんかそのギャグが無視されてるようでそれが妙におかしい
藤岡琢也と藤岡重慶ってちょっと似てるな。

<午後の名作ドラマ劇場>仲代達矢 [時代劇]

5/29(月)~6/2(金)の一週間、17時からの<午後の名作ドラマ劇場>枠で仲代達矢のドラマが放映された。そのうち1回はサッカー中継だかで休止。金曜日は現代劇だったからパス。
3本視聴
05/29(月)
<午後の名作ドラマ劇場>『着ながし奉行』
05/31(水)
<午後の名作ドラマ劇場>『十三人の刺客』
06/01(木)
<午後の名作ドラマ劇場>『地獄の掟』

『十三人の刺客』(1990年 フジテレビ)
見終えて後、これはオリジナル版はもとより、リメイク版も見ているはず、と検索してみたら、その二本に加えて、今回見たやつもすでに見たやつだった。全然覚えていなかった。感想はそこに譲るか。
一言、テレビドラマ版ということで、わかりやすい。オリジナル版で見た覚えのあるシーンばかりがダイジェストのように流れていく。わかりやすいというのは一方で軽くて深みがないということでもあり、テレビドラマと映画の違いでもあろう。

『着ながし奉行』(1981年 フジテレビ)
監督は岡本喜八。随所にそれらしき演出が見られる。
原作は山本周五郎の「町奉行日記」で、これを原作にして2000年に映画「どら平太」が作られている。前記の『十三人の刺客』はオリジナルである映画版のリメイクという位置づけであるが、本作と「どら平太」の関係はリメイクとは言えず、原作が同じであるというだけであろう。「どら平太」は見たことあるが大して覚えていない。ただ、本作とは演出としては全然違うものだっただろう。もちろん筋はおおよそ同じであるが。
結構達者な個性的俳優が多数出演している。中谷一郎、岸田森、小沢栄太郎、殿山泰司、草野大悟、浅茅陽子
また「どら平太」の主役である役所広司は本作に脇役で出演。益岡徹とコンビのような役なのであるが、どちらもとても若い。調べてみると役所広司は仲代達矢の無名塾出身で益岡徹とその塾で出会っているとのこと

『地獄の掟』(1982年 フジテレビ)
原作・山本周五郎「深川安楽亭」
『着ながし奉行』の一年後か。作風はちょっと異なり重苦しいもので仲代達矢には似合ってる感じではあるが、ちょっと苦手。
益岡徹、役所広司がここでも出ている。益岡徹はすぐ気づき、こっちにも出てるのかと思ったが、役所広司のほうは後半になって、あれ、これひょっとして、役所かなとようやく気付く(最初から出ていた)。二人は安楽亭に集うゴロツキ数人のうちの二人。
隆大介がそのゴロツキの中でも一番目立つ役柄で出演。この人も無名塾の人だそうだ
山本圭、室田日出男あたりが大きな役。

夫婦旅日記 さらば浪人 [時代劇]

1976年の連続ドラマ。時代劇
放映データ
BSフジ 04/14(金) ~05/17(水) 08:55 -
第9話にニューステロップ

藤田まことと中村玉緒主演
--
主人公・三沢伊兵衛役の藤田と妻・たよ役の中村は、本作の直前に『必殺仕置屋稼業』で共演している。本作では『必殺 - 』で演じた中村主水やおこうといったアウトロー的な要素を持った役柄とは一味違った、素朴で人情味溢れる夫婦を演じている
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レギュラー

三沢伊兵衛:藤田まこと
たよ:中村玉緒
筧新之介:高岡健二
千春:栗田ひろみ
おまち:春川ますみ
たか:楠田薫
小太郎:伊藤洋一
山崎源之進:田崎潤
自然:中村翫右衛門

三沢夫婦が仕官を求め旅をする道中の事件を描いていく。夫婦には小太郎という息子がいて、ふるさとである越後のたよの両親(源之進とたか)の許に預けている。番組の構成として、まずオープニング曲が入る前に、この越後の小太郎と祖父母の風景が短く流れ、そこにたよの小太郎に当てた手紙の朗読(たよの声)が被さる(さらに男のナレーションが入ることもある)。
また番組の最後は夫婦が旅を続けている光景に、またもや小太郎に宛てたたよの手紙が朗読される。
筧新之介は第1話において、自分のいる道場で三沢の剣の腕に惚れて勝手に弟子入りをし、旅の三沢を追っている若き剣士で、千春はその新之介に惚れている道場主の娘で、新之助を追って旅に出た。
自然は「じねん」と読む。生臭坊主。やはり第1話で三沢と知り合い、その後も何かと旅先で三沢と出会う。おまちは自然に江戸で出会い、惚れて追いかけまわしている。

まあ、正直言って大した作品ではないと思う。藤田まことの役どころは必殺の主水とは全く異なる誠実でまっすぐな性格というものでそこらへんは面白い。全く異なると書いたが、剣術が尋常でなく達者というのは同じか。

メモを取りながら見たのではないので詳細には書けないがイマイチだと思った点が2点ある
ひとつは、各話の出来がイマイチという、まあ一番ドラマの評価として最初に見られるべきところで、例えば「つじつまが合わない」だとか「伏線だと思ってた事柄が回収されずに放置される」とか、これもまあドラマの出来が悪いと言われるときの理由になる一般的なもの。
もう一つはシリーズ全体の構図。各話は夫婦が仕官を求めて旅に出ていて、一話ごとに、別の旅先で仕官を求める活動をしながら、事件に巻き込まれるという展開を辿るのだが、そこに、自然とおまちや新之助と千春が絡む。彼らは夫婦と一緒に旅をしているわけではないのだが、なぜか旅先で出会う。この出会い方が連続ドラマであり、レギュラー陣なのだから当然ではあるが、やっぱ不自然。さらに、夫婦が事件に会わなければドラマにならないのであるが、頻繁に都合よく事件に出会い過ぎ。これが「木枯し紋次郎」なら不自然には感じないのに、と考えてみると、紋次郎は一人旅で仕官も求めずそして長い時間軸で起きた一つ一つのエピソードと考えれば不自然さは感じない。翻って、今作品、第1話ナレーションで「夫婦が旅に出て半年」とある。最終回では「一年」とある。また、序盤(第10回くらい)に何度もナレーションで「半年」というようなことが言われる。そう考えると、シリーズ全部で6か月が描かれており、そうすると1話は一週間くらいの出来事となる。もしくは序盤、10話くらいは旅に出てから半年ということなら、2か月くらいのことが描かれているのだろう。となると、やはり事件に出会い過ぎに思えるし、エピソード自体も一話に一ヶ月くらいかかっている事件のように思えるものもある。まあそうでないにしても、ある場所へ着いた、事件が起きて、解決して、仕官はならずまた旅に出る。これを一週間おきに繰り返す旅というのはちょっと頻度が多すぎる。時間軸がなければ良かったようにおもうが、ふるさとに子供を置いて旅に出ている親心、子の心というのがテーマだから、時間を区切らないわけにはいかないようにも思える(子供にとって一年を経ると結構成長してしまう)。
前述のとおり各話のラストはたよの小太郎への手紙なのだが、「また今回も父上の仕官の話はうまくいきませんでした」という出だしのものが多い(とくに前半の回)。喜劇色の強い作品ではあるが、ここは別にギャグではなく、いってみれば人情喜劇の「人情」の部分だ。なのだが、なぜか「ガキの使い」のキャラクター「ダイナマイト四国」を思い出してしまい笑ってしまった。ダイナマイト四国は「今日も残念ながら負けてしまいましたが、ご唱和ください、シッコクシッコク」みたいな感じだったと記憶している。笑いの場面でないのにそんなことを思い出して笑ってしまうというのは、それほど、作品に入り込めていないということの証左ではある

人情喜劇というジャンルになるだろう。次回の予告でナレーションが「笑いと涙で描く夫婦旅日記・・・」と自分の番組を紹介していることからもわかる。

第22話で自然と別れの挨拶、第23話では新之助と別れの挨拶という風にレギュラー陣とここでお別れとわかる演出があれている。
三沢は人を殺さないことを信条としており(どっかの回で殺しているように見える場面があったけど)、剣の特徴は、相手の剣に自分の剣を合わせ、くるりとひねって、相手の剣を手放させ、放り上げてしまうというのがある。またこれのバリエーションか、とにかく、相手の剣を奪っては屋根に投げてしまうというのがある。
第23話では新之助がそれを会得する場面もあり、それもあっての師弟の別れでもある。

中村翫右衛門という人をよくは知らんが、名優なのだろう。じっくり見ることができるのが見どころ

原作は山本周五郎「雨あがる」となっていて、それは第1話で使ってしまっているから、あとはそのキャラクターを生かしたオリジナルだろうか。「雨あがる」は後年映画になったものを見た。

1
雨あがる
江幡高志
2
春の城下町
加藤嘉、小松方正、須賀不二男。他に日高久の名も
3
虹を渡る武
神山繁
4
恋しのぶ
名古屋章
5
母の峠路
6
花におう里
野川由美子
7
友よ、何処
村野武範、芝本正
8
青葉の寺
9信濃路の夢
中尾彬、藤岡重慶、北見唯一
10
泣き笑い花道の男
11
おっかさん一筆啓上
火野正平、正司照江、正司花江、笑福亭鶴光、月亭八方、林家小染、穂積隆信、古川緑九
上方芸人がたくさん出演。
火野正平の「新・必殺仕置人」は翌年。タイトルの「一筆啓上」は「必殺仕置屋稼業」から取ってるのだろうか
12
女武芸者の恋
今陽子、石橋蓮司、東野孝彦、織本順吉
今陽子はこの作品の主題歌を歌っている
13
暮れ六ツの鐘が鳴る
なんと監督が勝新太郎(このドラマは製作がフジテレビジョンとともに勝プロダクションも担っている)
佐藤オリエ、梅津栄
14
弱虫侍と豪傑の決闘
原田芳雄、真野響子、高木均
15
三十五万石を賭けた恋
近藤正臣、市毛良枝、岩田直二
市毛良枝が初々しい
16
伊兵衛乱心
菅貫太郎
17
群狼の街
松田優作、赤座美代子、三浦真弓
夢路いとし、喜味こいし
このころの連続ドラマの再放送をよく見ているが、どれもメインゲスト陣が同じような顔ぶれだなあと、今シリーズを見ていて思っていたのだが、松田優作は珍しい。
18
乞食と三文の旦那(明石の夕なぎ)※欠番
放映されず
18
くずやおはらい物語(ひょうたんから駒の物語)
今話は「ひょうたんから駒の物語」で放映。「くずや」が拙かったのだろう。となると、18話もタイトル変えて放映すればいいのに
財津一郎、須賀不二男
桂春之助
長屋を舞台にした話で落語がモチーフ。二つのストーリーが流れていて、一方は完全に「井戸の茶碗」。この部分の頑固者の隠居した須賀不二男、結構な年配役が珍しいように思う
もう一方は「妾馬」の前段階とでもいうか、長屋に住む兄妹の妹を殿様が見初め、兄が侍に取り立てるよう願うというような話。この兄を財津一郎(役名は熊)。
19
神かくしの村
松平健が若い。彼の役名が「主水」
20
われこそは花嫁の父
犬塚弘、加藤嘉、奥村公延
21
灯篭流しの女
藤森健之が脇役で出ている
22
恋飛脚
小池朝雄
23
ふるさとへの旅路
米倉斉加年
24
ふるさとの空はふたたび
米倉斉加年、太田博之
23話と24話に米倉斉加年が同じ役で出ているが、このふたつで一つの話というわけではない。米倉斉加年は越後の武士、掛布という役でで三沢の友人。23話のオープニング、小太郎が出てくる場面で、掛布も出てきて、三沢に越後で仕官が叶う旨の手紙を出すという展開。で三沢はその手紙を受け取りすぐにでも故郷へ帰ろうとするが、事件が起きており、それを放っては置けず、その件を落着させるというのが23話。そして24話で故郷へ戻って仕官が叶い、そこでまた事件が起きるという展開。最終回のラストの演出はどうかなあ、結局そこでも問題を起こして、というより、真っ正直な三沢が筋を通したことにより、仕官の話はご破算となり、また旅に出るという展開なのだが、今度はなぜか小太郎、そして源之進とたかも連れての旅なのである。最終回の最後の場面なんだから目くじら立てなくても良いところだが、子供ならまだしも老人2人連れての旅というのは、無理があるように思う

鬼平犯科帳 (萬屋錦之介) 第3シリーズ('82) [時代劇]

放映データ
2016/03/15(火)~2016/05/31(火) 毎週火曜~木曜日(途中から毎週火曜~水曜日) 19:00~

錦之助平蔵が第1、2シリーズとちょっと雰囲気が変わっている。自分の苦手なギラギラした感じが減りいい感じに力が抜けている。時期を見てみると、このころ自分の会社の倒産や病で倒れたりしているようだ。
鬼平のパターンとして平蔵は自分で街中へ出て探索をしたり、見回りをしたりというのがあるが、今シリーズではそれが異様に少なく、役宅で指示を出す場面に留まるような演出が多いように思う。体調面でなにかあったのだろうか。先に書いた表情のことと合わせてそう考えるのが自然でもある
そういうことが気になり始めると妙なもので、立っていて然るべき場面、といっては言い過ぎではあるが、立っていても良さそうな場面で座っているという場面もいくつか見られる。
高松英郎は出ていない。よく見るとオープニング映像に平蔵以外のレギュラーも出ていて、前シリーズまでは高松英郎が映っていたが、今シリーズには出ていない。
藤森健之が同心役の準レギュラーとして加わる
作品の重要キャラクターである木村忠吾は「第3シリーズ第16話を以て、細川峯太郎と入れ替わる形で降板」とのこと。
毎回必ず出るレギュラーでないのだから、降板というか、16話以降出ないだけとも取れるが、17話から19話でイキイキと細川峯太郎が木村的役柄を演じているので、まあそういうことなのだろう。
11話のゲスト、せんだみつおを見たとき思ったが、割とこの錦之助全3シリーズで複数回メインゲストを務めている人が多い。

1
さざ波伝兵衛
石橋蓮司
2
兇賊
花沢徳衛、八名信夫
3
霧の朝
山田吾一(井関録之助役)、日色ともゑ、藤村俊二、伊佐山ひろ子
4
雨乞い庄右衛門
小沢栄太郎、ラビット関根、松山照夫、都家歌六
都家歌六はのこぎり音楽の寄席芸人の人か。どこに出ていたかわからなかった
岸井左馬之助役で第1、2シリーズの神山繁から変わって田村高廣登場。平蔵の出番はほとんどなし
5
浅草・御厩河岸
三ツ木清隆、中村又五郎
6
隠居金七百両
森川正太
辰蔵が活躍する話で森川正太は辰蔵の友達
平蔵の出番少なし
7
雨引の文五郎
和田浩治、佐山俊二、睦五郎
雨引の文五郎を和田浩治、それと対立する盗賊を睦五郎、両者に因縁のある老盗人が佐山俊二。佐山俊二はおかしみがにじみ出る喜劇人であるが、ここでは喜劇的要素なし。平蔵に呼ばれてくる密偵の役
平蔵の出番の少ない作品が続いていたが、今話では久々に街中へ出かける描写がある。
8
白と黒
野際陽子、池波志乃、玉川良一、吉田義夫
丹波版で「盗人姉妹」となってる話で、吉田義夫は同じ役。野際陽子、池波志乃、玉川良一、特に後者二人の喜劇的演技が楽しい。玉川良一は隙あらば池波志乃に迫っているのが妙におかしい。玉川良一が風呂場で良い加減になり浪曲を一節唸る場面もある
9
梅雨の湯豆腐
東てる美、原田大二郎、岸田森、関敬六、北村総一郎
北村総一郎は脇役のクレジットで気づくかなと思ったが、割と大きい役。原田大二郎の演じている男の金玉を潰した男で、原田と岸田に殺されるという役。岸田森は殺し屋稼業である原田の先輩格の男
10
熊五郎の顔
山口果林、村野武範
11
白い粉
せんだみつお、佐藤万理、江幡高志
せんだみつおが平蔵の役宅の料理人で平蔵に毒を飲ませる話。その妻役が佐藤万理
彦十が西村晃になって初登場
12
尻毛の長右衛門
長谷直美、小林昭二
13
男の毒
吉沢京子、尾藤イサオ、殿山泰司、小野ヤスシ
14
蛙の長助
由利徹
15
夜狐
渡辺篤史、左時枝
16深川・千鳥橋
17
土蜘蛛の金五郎
多々良純
左馬之助の田村高廣が光る
18
大川の隠居
有島一郎、浅香光代
有島一郎がすごい格好良い。伊三次とのやり取り、ラスト平蔵とのやり取りは見もの
中盤で伊三次が家を訪ねてきたときに、伊三次「入っていいかい?」「どんどん入ってくれ、っつってもどんどん行き過ぎると庭に出ちまう」と落語でお馴染みのくすぐりがある
19
はさみ撃ち
阿藤海
20
市松小僧
高瀬春奈、山田隆夫、茶川一郎、江幡高志
おまゆ(高瀬春奈)を相手に市松小僧の山田隆夫の喜劇的動きが光る。おまゆの父親役、江幡高志も同じようなことやってる
21
艶婦の毒
野川由美子
平蔵が京都へ父の墓参り。供は細川峯太郎。そこで細川が嵌った女(野川由美子)は平蔵が20年前に嵌った女であった。という話で、その20年前の回想場面が多いが、平蔵も野川由美子も同じような見てくれなのが何とも。
22
狐火
高品格
ここから各密偵の過去をテーマにした作品が続く。今話はおまさがお上のお役と自分の過去の因縁の人物と板挟みになるというような話
23
馴馬の三蔵
今話では粂八がお上のお役と自分の過去の因縁の人物と板挟みになるというような話
24
むかしなじみ
織本順吉
今話では彦十がお上のお役と自分の過去の因縁の人物と板挟みになるというような話
今話を見て、常に思っていたことをいくつか。
鬼平は平蔵の活躍はもとより、密偵の存在というのが特徴的。その証拠に火盗の同心の活躍というのはほとんどなく、木村忠吾が特異なキャラクターとして描かれる程度だが、密偵は個性が強いキャラクタ-がたくさん出てくる。
その密偵だが、お上の役についてることは盗賊仲間の間で噂にならないのかなとちょっと思う。もちろん、噂にならないように、密偵の存在を知ったものは死刑にしちゃってると考えても良いのだが。
そしてもうひとつ。この密偵という存在は非常に興味深く文学のテーマとしても格好の存在。足を洗ったとはいえ、その密偵の仕事を表立って活動するわけにはいかず、日陰の存在。そして昔馴染んだ盗賊からは「犬」と罵られる存在。
ところが鬼平ではその密偵の存在の苦しみみたいなものはあまり描かれない。小説は読んでいないのでこれはあくまでもテレビドラマの方についてであるが。そしてこれは無茶な言いがかりでもあって、テレビドラマ版をまとめて見たうえでの感想。つまりたくさんの作品を作る上で、そればっかり描いていても飽きられるので、そういう部分をカットしていると考えることもできる。だから見ている側は、密偵をいつもそういう存在だという前提で見る必要はあろう。なのだが、続けて見ていると、描き方が軽く見えてしまうことはしばしば。
そういえば今話では彦十が旧知の盗賊に出会って、すぐ平蔵に報せ、ひとり掴まえても仕方ないから、大勢集まったところで一網打尽にしようという計画になるが、こんな部分も、そりゃ盗賊らは「犬」と罵るよね、と思う
25
本門寺暮色
藤木悠、中村嘉葎雄
藤木悠は井関録之助役。「高杉道場・三羽烏」という作品で高杉道場・三羽烏は平蔵と左馬之助、そしてその作品での主役の人が挙げられていたはずであるが、今作品で平蔵は録之助に向かって「高杉道場・三羽烏のお前が云々」というようなことを言っている、どういうことだろう。
中村嘉葎雄はキャストクレジットで「凄い奴」と表記。剣豪の殺し屋を演じている。今話は捕り物でなく、その凄い奴との攻防を描いており、クライマックスは平蔵との対決場面
中村嘉葎雄は「必殺」のレギュラー、しかも最高傑作「新・必殺仕置人」のレギュラーということで嫌いなわけはない。一方錦之助はあまり好きでない。ということもあるのかもしれない。この二人はあまり似ていないと思い込んでいた時期がある。だが、二人が競演している作品で続けざまに二人が映ると本当によく似ている。思い返してみれば、なんで似ていないと思ったのかよくわからない。
今話でも中村嘉葎雄の存在感がすごい
26
春の淡雪
赤塚真人、穂積隆信、梅津栄

鬼平犯科帳 (萬屋錦之介) 第1シリーズ('80) [時代劇]

放映データ
2015/11/03(火)~2016/01/07(木) 毎週火曜~木曜日 19:00~

序盤は「コレジャナイ感」が強烈。元々錦之助があまり好きでないというのもあり、また吉右衛門版が教科書のように最高の出来だと思っているので、それと違うだけでそう感じてしまうのかもしれない。
第1話の最初の平蔵の場面で吹き出しそうになる。平蔵の命を狙って火盗の役所に賊が押し入るという場面で、最後に死ぬ間際の賊の頭が「平蔵は討ち取ったか、それを死ぬ前に教えてくれ」と頼むと、出てくるのが錦之助平蔵、バッと見栄を切り、「これが平蔵の顔だ、地獄への道連れにとくと拝むがよい」とやるのだが、そのしかめっ面がどうにも。
ただ1シリーズ見進めるうちに、まあこういうもんだと慣れてくる。違和感が消えたわけでもなく、また、一々の演技に、ちょっとこれはなあ・・・という感じはあるのだが。
木村忠吾は荻島真一。前にやった志ん朝、吉右衛門版の尾美としのり、どちらもそれぞれの代表作ともいえるはまり役であるから、多少分が悪いのだが、まったく悪くない。難しい役どころでないのかもしれないが。

久栄の出番が少なかった。また与力では高松英郎演じる佐嶋も出演回が少なく、逆に天野が多かった印象
酒井祐助は峰岸徹が演じる。丹波版の本郷功次郎は錦之助に連なる芸風だが、峰岸徹の酒井祐助もそんな感じの強面。

伊三次を堺左千夫。オープニングのキャストクレジットで主な役には役名がつくのだが、伊三次はクレジットされない。他の密偵は役名がつくのに。ちょっと下に見られてるのだろうか。役の重さは同じくらいだろうに。
密偵たちでは他に植木等、中谷一郎、藤巻潤、真木洋子など
また他の準レギュラーでは岸井左馬之助に神山繁、五鉄のおとよに古手川祐子など

スタッフで目につくのは音楽が木下忠司

1
本所・桜屋敷
2
血闘
おまさが密偵になる由来のエピソード
最近視聴したアニメ「鬼平」、自分は2~4話しか見ていないが、2話が「本所・桜屋敷」4話が「血闘」。他の放映リストを見ても、この錦之助版の最初の方と並びが近いように思える。
後から錦之助版を見たのだが、アニメで見たのと同じような構図があることに気づいた。例えば「本所・桜屋敷」の結婚していく憧れの女を若き平蔵と岸井左馬之助が橋の上から見送る場面。
今シリーズを参考にしたのか。いや、鬼平は歴代のシリーズで監督や製作会社の重複があり、参考にしたのは今シリーズに限ったことでもないか。
今話でのおまさとの出会いの場面、本所の鉄の時代を演じる錦之助は良い。若く暴れん坊な感じが出ている
3
血頭の丹兵衛
粂八が密偵になる由来のエピソード
4
一本眉
ガッツ石松、佐藤蛾次郎、
5
谷中いろは茶屋
吉右衛門版の「川越の旦那」と同じ話
今シリーズでは今まで全く目立たなかった木村忠吾が初めて活躍
錦之助は色々まずいが、忠吾とのやり取りもダメダメ
6
熱海みやげの宝物
馬蕗の利平治が密偵になる由来のエピソード
平蔵と彦十が裸で風呂に入る場面あり
7
殿さま栄五郎
8
おしま金三郎
原田大二郎、ホーン・ユキ
現在放映中でこれと並行して視聴している「傷だらけの天使」の準レギュラーのホーン・ユキ。調べてみると、入籍(79年)して芸能界の第一線から離れたとあるので、この作品のころは活動の末期ということになる。
9

五郎蔵が密偵になる由来のエピソード
10
盗法秘伝
谷啓
11
剣客
吉田義夫、出番は少ないがラストで見せ場
12
さむらい松五郎
13
蛇の眼
根岸とし江
14
むかしの男
綿引洪
15
影法師
16
火つけ船頭
せんだみつおが意外にも好演。お道化た人物を大げさな喜劇的演技でやるのかと思いきや、周囲から蔑まれている惨めで鬱屈を貯め込んだ男の役
17
見張りの糸
野川由美子、おきくという役だが、クレジットでは「おきん」。おきんだと必殺のときと同じ役名だ
18
妖盗葵小僧
女性の裸場面あり。確か今話の2話前あたりから連続。まだ規制が緩かったということだろうか
19
老盗の夢
20
掻堀のおけい
21
引き込み女
八名信夫が出ている。メインゲストではないが。まだ若々しく、トレードマークの悪役商会っぽさがない。調べてみると悪役商会はこの数年後に結成。といっても盗賊の頭の役だけど。
19-21話は似たような構図。19では伊三次、20では五郎蔵、21ではおまさという風に密偵が旧知の盗人の盗めを探りながらも助けようとする話

22
鯉肝のお里
おまさと五郎蔵が夫婦を装い見張りをするうちに情を通じ、ラストでは結婚に至る。

23
猫じゃらしの女
中村嘉葎雄、池波志乃
およねを吉右衛門版と同じく池波志乃。名演
錦之助と中村嘉葎雄が一緒に映るのは最後の一場面だけ。

24
おみね徳次郎
ジャネット八田という女優の色っぽさを前面に出した作品。この人のことは知らなかったが調べてみると田淵幸一の妻(1981年に結婚)。
他に織本順吉が出演

25
妙義の團右衛門
馬蕗の利平治が死ぬという話。平蔵の失敗談のような構成、といってもつけたしのような感じで最後には仕返しの成敗をしている

26
女掏摸お富
若き長塚京三が出ている。クレジットから脇役だと思われ、出ているのに気づくかなと思ったが、割合大きい役で、タイトルのお富の旦那という役どころ

27
流星
丹波版鬼平と吉右衛門版鬼平で沢田小平次を演じている真田健一郎が盗賊側の浪人役、つまりは平蔵と敵対する側の役で登場。この後、第3シリーズでは同心役として出演するようだ。ここでは藤森建之名義(この後第3シリーズで「藤森健之」名義で同心の山田役、その16話以降「真田健一郎」名義に改名とのこと)
また丹波版の伊三次役、久野四郎も盗賊側で出演


アニメ『鬼平』 第12話「あきれた奴」 [時代劇]

3月27日深夜放映

能年がゲストとのことで視聴。
視聴前にストーリー確認のため、錦之助版で視聴。今まとめて錦之助版を見ている最中。今のところ第1シリーズなのだが、この話は第2シリーズ、少し順番が狂ってしまった。
ちなみに丹波版でも見ている。タイトルは覚えており、ラストで平蔵が「あきれた奴だな」と言っているのも記憶にある。
さて錦之助版で見てみると、のんが演じるおたか、出番もセリフも少ない。ゲストなのにと思うが、こちらも見てみるとセリフは少しだけ。ちょっとのんの声に思えない感じ。

ちなみに錦之助版見始めたのがアニメ「鬼平」放映開始時とほぼ同時で、両者の最初のほうの話が結構ダブっており、演出や構図で似ている面もあり、錦之助版を参考にしているのかなとちょっと思ったものだが、この話に関してはそれほど似ているように思わない。もちろんストーリーは同じだが。アニメは30分だから結構大胆にカットしている(又八が相棒を探す場面などは全面カット)。


鬼平犯科帳 (丹波哲郎) [時代劇]

放映データ
TVK 01/16(月)~ 02/20(月) 15:00 -
全26話

テーマ音楽が松本幸四郎版のものをアレンジして使われている。
志ん朝(1,2,5,6,7,10,11,12,13,14,15,16,18,19,20,21,22,24,25)
引き続き木村忠吾役なのだが、どうも役回りが違って見える。前作ではコメディのみ担当、そして映るときはかなりその立場を強調されての出番という役回りだったが、今回は控えめの出番あり、コメディ的場面でない場面での出番あり、そしてコメディの質が微妙にずれてて笑えない感じ、どこか使い勝手が悪そうな感じにも見える。どこか作品から志ん朝が浮いてしまっているように見える
小泉博
子供のころ「クイズグランプリ」で見てた人。俳優やってるところは初めて見た。悪くない
本郷功次郎
ちょっと力入りすぎというか、萬屋錦之介タイプの人で苦手。
丹波哲郎
吉右衛門版ほどにハマることはないが、悪くはない。楽しく見れた

1
用心棒
ハナ肇、池波志乃、織本順吉、梅津栄、松崎真
ゲストが豪華
織本順吉が悪役。
梅津栄、松崎真は最初の場面だけに出てくるチンピラ

2
雨隠れ鶴吉
渡辺篤史と土田早苗が夫婦で盗賊の一味という役柄でメインゲスト。土田早苗はどこかで見たことあると思ったら、こないだ見た「銭形平次」のレギュラー。
宮口精二も出ている。
また田村高廣が演じる岸井左馬之助登場

3
盗みの掟
沢田小平次が吉右衛門版で演じていた人と同じだということに気づく。
新克利演じる小房の粂八が密偵になっていくきっかけのエピソード。

4
だましあい
山本圭、高品格がメイン
松崎真はどこに出ていたんだろう。
タイトルから結末が予測できる感じ。山本圭が役宅の飯作り担当の料理人。博打で捕まった過去もあり、再び博打に嵌り、高品格演じる賊の親分から借金をしてしまい、平蔵の食事に毒を入れることを強要される

5
魔剣
木村功、藤田弓子、浜田寅彦、
おまさが初登場。結構目立つ派手な登場だったが、その場面だけだった(もうひとつふたつ出番があったかもしれない)。木村功につきる。

6
浅草・鳥越橋
小松方正
笠原和夫が脚本。


7
あきれた奴
河原崎長一郎
河原崎長一郎が火盗の同心、たがや(と聞こえた。字はわからない。ネットで調べると「かがや」となっているものもある)の役で主役。飄々とした憎めないキャラクター。木村と親しげな様子で志ん朝の出番も多い

8
盗人仁義
山本麟一
大滝の五郎蔵が密偵になるエピソード。

9
流星
納谷悟朗の名がキャストクレジットにある。どこに出てたんだろ
他に藤岡重慶など
密偵の友次郎が親代わりで育てていた恩のある昔の頭の息子を人質に取られやむなく盗賊に手を貸すという筋。

10
人情同心
長門裕之、入江若葉、小林昭二、江幡高志
話はイマイチだな。長門裕之は間(はざま)という同心役、自分としては主演の丹波と長門は年齢でも役者の格でも同じくらいに思えていたので、長門が仕えるという形にちょっとびっくりしたけど、調べてみると、長門のほうが10以上若いのか。
この間の行動がタイトルにあるように「人情」的なものということなのだろうが、あまり褒められたものでないように思う。
木村忠吾が一場面だけ登場、丹波平蔵に怒鳴られる。あまり相性がよくない感じに見える。


11
土蜘蛛の金五郎
金五郎役が金田龍之介

12
凄い奴
中谷一郎、天本英世
かつて平蔵と同じ道場で修行していた男の役が中谷一郎。今は坊主でそうなった理由は作中で話されるが、その見てくれは「助け人」と同じ。
平蔵が木村を供に連れ歩く場面がある。このような場面は吉右衛門版では多いが、このシリーズでは今話が初めて。

13
おふさ 伊之松
高田美和、古谷一行
話の出来がすこぶる良い。映像的な観点でなく、ストーリーそのものだ。
伊之松役の古谷一行がずいぶん若い。伊之松が大工の棟梁のところへ入り込み、大工仕事をやりつつ、その家に仕掛けを作り、盗みを働く手はずを整える。その仕掛けのため誰がやったかが見当もつかないことから盗賊たちの間で「幻小僧」と呼ばれるようになる。その伊之松、江戸でもらった女房がおふさ。それまでも各地で大工として働きつつ女房ももらい、それを簡単に捨てていたが、おふさには本気惚れ。だが次の仕事のため江戸を離れることになり、江戸で待ち続けるおふさに降りかかる因縁話。おふさが伊之松の相棒に伊之松の嫁とは知らず殺され、その女のそれまでを伊之松に語る場面で良いストーリ―だと思った。ラストではさらにもう一丁どんでん返しでおふさは死んでおらず、という展開。
志ん朝の出番も多い。

14高杉道場 三羽烏
土屋嘉男、東野孝彦、今出川西紀
平蔵、左馬之助と並んで三羽烏と称せられた男、長沼又兵衛(演・土屋嘉男)が盗賊の頭となり平蔵に勝負を挑む。その娘のたえが今出川西紀。ウィキにある「不幸な田舎娘役」とは今回はちょっと違う結婚間近の武家の娘。

15
二人女房
ハナ肇
これはちょっと前に吉右衛門版で見たばかり。きっちり比較したわけではないが、セリフやカメラの構図など、そっくりなところが多かった。調べてみると脚本は同じで監督は違った。

16
盗賊婚
堺左千夫がゲストで出ている。丹波版の前後のシリーズで伊三次役をやっている。前後っていうのは凄いな。丹波版ではやらずに、次のシリーズで復帰っていうことか。
一文字の弥太郎は江戸で完璧な盗めを果たす盗賊の頭。今は二代目。一方、なるみの茂三は畜生働きの盗賊の頭。こちらも二代目。親の代の約束で一文字の弥太郎になるみの茂三の妹を嫁入りさせるという話が出てくるが、これはなるみの茂三が一文字の組をそのまま配下にして江戸で畜生働きをしようという野心からだった。

17
むかしなじみ
本所の鉄っぁん時代の馴染みの女郎、おろくが活躍する話

18
蛙の長助
殿山泰司、曾我廼家五郎八、梅津栄
これは吉右衛門版で見たはずで、大筋は同じだが細かいところで大分違っているように思う(うろ覚えだが)。
殿山泰司が金貸し三浦屋。梅津栄はくわがたと名乗る盗賊の頭。曾我廼家五郎八という人についてはよく知らないが、多分、長助役。上手いのか下手なのかセリフが一本調子で眠くなる。
吉右衛門版との違いに気づくたびに、なんでこんな演出なのだろうと思ってしまう箇所があった。例えば、最後に三浦屋も「お縄をちょうだいしろ」と捕まってしまう。この話では三浦屋に老いぼれた元盗賊の長介が取り立て屋として勤めており、そこへくわがたが話を持ち込み長介は三浦屋へ押し入るくわがたを手引きするというもの。三浦屋は被害者なのに。その後、違法な金貸しをしていたので捕えられ、財産も没収となったと説明はあるけど、取って付けたような感じ

19
いろおとこ
脚本・笠原和夫
宇津宮雅代、吉行和子、松山照夫
寺田という火盗の同心の話。元々は兄が同心であったが盗賊の音蔵に殺され、後を継いだのが寺田金三郎。兄の嫁が吉行和子で、音蔵の手下が松山照夫。元々は兄の密偵であったせつに宇津宮雅代。せつが音蔵を売ったが、せつの育て親の伯父はそれを逆手に音蔵にその情報を渡し、金三郎の兄は殺されていた。金三郎はせつと出会い、せつから音蔵の情報を得て、兄の仇討ちに出張るが、またもやせつの伯父は寝返り、、、

20
川越の旦那
佐野浅夫、玉川スミ
志ん朝忠吾大活躍の回。玉川スミが出てるのもうれしい

21
盗賊人相書
蟹江敬三が盗賊の頭。
これは吉右衛門版で見たなあ。第5シリーズ第9話。
蕎麦屋に盗賊が入り皆殺し。しかし女中のおよしだけが難を逃れ、しかも顔をばっちり見ていた。そして絵描きと人相書きを作るが、、、
およしの請け人として忠吾が狩り出される話でおよしと忠吾のやり取りが楽しい話なので、志ん朝の出番が多く、コメディ的側面も強調されている

22
狐雨
寺田農
狐憑きの話。寺田農は火盗の同心、青木の役でラストはオカルトチックに寺田農が狐に憑かれる。
志ん朝と寺田農は交友関係があるはずだけど、作内でも最後のほうに1回だけ交わう場面がある。

23
盗人姉妹
吉田義夫
盗人姉妹が盗賊である自分の父親がもらうべき分け前を狙って一人の盗賊に近づくという話。姉妹の父親役が吉田義夫。最後の方、少しだけの出番だが目立つ

24
泣き味噌屋
谷啓、川合伸旺、黒部進、大木正司、西川敬三郎、石山克巳、向井淳一郎、松本潤子、関谷益美
泣き味噌屋を谷啓。志ん朝と谷啓の絡みが多くうれしい。

25
鯉肝のお里
水野久美、藤原釜足、千石規子
女盗賊、鯉肝のお里を水野久美。亡夫の父親の許を訪ねてくる。義父も亡夫も盗賊で義父から亡夫へ、そしてお里へと技が教えられていたのである。が義父はもう昔に足を洗っており、お里も足を洗って仕事を探していると義父に言ってある。
しかしお里の属する盗賊団が江戸へ現れ、義父に鍵作りをやるよう脅される。鍵作り担当がお縄になり、誰か必要だったのだ。そして実はお里が義父に目をつけたのであった

26
密偵たちの宴
タイトル通り密偵たちが主役。最初のキャストクレジットで、丹波哲郎のあとに、いつもなら本郷功次郎、小泉博、古今亭志ん朝あたりが出るのだが、今回は内田良平、新克利、野際陽子と出てなんかあるなと思ったが、こういう作品か。