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必殺渡し人 [必殺]

放映データ
テレビ埼玉
2017/4/11~4/27

ほぼ全話を放映日当日に視聴
といっても楽しみに見ていたわけでもなく、暇つぶし
全体的に面白くない、不出来な作品。
「必殺仕事人」以降の「非主水」シリーズでは3作目。前2本はなかなかだったのに。
この後、必殺仕切人、必殺橋掛人、必殺まっしぐら!と続く。仕切人は勇次が仕事人から独立した作品、仕切人グループの人数が多くそのためひとりひとりの印象が薄くなってしまっている作品、橋掛人は主役が津川雅彦でなかなかよかった記憶があるものの、ほかの橋掛人メンバーは宅麻伸、萬田久子、斎藤清六で、やはり印象が薄い(まあ萬田久子、斎藤清六は夫婦役で清六のほうは悪目立ちしているが)。こう考えると、今作品あたりから「必殺」のピークを打っての下降が始まったか。
「仕事人」と「非主水」シリーズは交互にやっており、今作の前は「必殺仕事人III」。自分は「III」の前の「新・必殺仕事人」を最高傑作のひとつと考えており、またメンバーの変わっていない「新・必殺仕事人」「必殺仕事人III」「必殺仕事人IV」は一連のものと認識しており、全部良かったような印象があるが、やはりこれらも後期のものは作品の劣化があるのだろうな。ちなみに「仕事人」のほうはその後、竜、政の加入で更なる人気となるが、彼ら以降に加入してくる仕事人は印象がグッと薄くなる(「激闘編」の柴俊夫は結構健闘しているが)

メンバー構成は高峰三枝子、中村雅俊、渡辺篤史、西崎みどりと、往年の大女優に男性ふたり、そして西崎みどりと「必殺仕舞人」に似ており、オープニング映像も高峰が最初なのだが、なぜか、キャストクレジットはトップが中村雅俊、なぜだろう。
高峰三枝子が悪いわけではなかろうが、鳴瀧忍のキャラクターは地味。
西崎みどりは非主水シリーズに5作続けて出演しているのだが、なぜか記憶では4作、今作の次の「仕切人」までの出演だと思っていた。とても美しいのだが、なぜかどの作品もちょっとケチをつけたくなる。「仕舞人」ではええかっこしいで鼻につく部分がある、今作では暗い出自を背負った役なのだが、その深刻さがちょっと鬱陶しい、「仕切人」では、若い男とペアを組む軽めの役がやはり鬱陶しい。「橋掛人」ではどんなだったかなあ。
大吉の殺しの際に「イタイイタイ」と声が入る演出が記憶に残る。「必殺仕置屋稼業」の印玄の殺しにも「ヤメテタスケテ」なんて声が入っていたっけ。他にもあったかな
レギュラーでは他に藤山直美が出ていて健闘。だけど江戸の長屋の話なのに上方言葉、まあそういう設定なのだろうけど。彼女は渡し人グループの一員でないが、オープニング映像に出てくる。こういうことは他のシリーズではないのではなかろうか。
ストーリーに絡まないコメディリリーフで取り上げるほどではないのだが、銀平、金次というのがいて、ほぼ同じ役割のキャラクターで途中で交代する形。銀平のが出来は良いように思うがなぜ交代したんだろう。
必殺のパターンの中で「出陣」というのがある。格好良いBGMに乗せ、殺しにでかける準備と歩いて出かける場面の映像。鳴瀧忍の準備の場面ではお風呂のシーン(当時話題だった高峰のCMを意識したもの)と、仕事道具を人体模型の指にから取る場面。難癖に近いが、これが毎回同じ映像のように見え、本編に毎回同じ映像を挟むのは怠慢に思えて萎えてしまう。確認はしていないがよく見てみると、毎回同じとわけでもなさそう。でも一回の撮影で全部撮ってしまってそう。考えてみれば、ストーリーとは直接絡まないので、一回の撮影でいくつかのパターンを撮影している可能性もあるので他の作品や今作での別の渡し人の準備シーンにでも言えるので、やはり難癖か。

第1話のゲストで三崎千恵子。大吉の母親役
第10話では福本清三がかなりよく映る大きな役。


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特別編必殺仕事人 恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊 [必殺]

本放送 1981年1月2日金曜日21:00 - 23:18に、ABCテレビと松竹が製作・テレビ朝日系列
04/03(月) 21:00 -
BS朝日1|144分

話の展開に緊張感がなく、まあ駄作であろう。スペシャルだからと肩に力の入った感じはなく、大阪芸人のゲストの出番も程よい感じで話を壊すほどでないところは好感持てるが。
「必殺仕事人」のレギュラー放送の終盤期に挟まれる形での放送。であるのでベースは「必殺仕事人」。
最近見ていないのであまり「必殺仕事人」のムードを覚えていないということもあるのだが、加代が割と「新・必殺仕事人」の「何でも屋」風であるのに多少驚く。「必殺仕事人」後期はもうそういうキャラクターだったか。
左門はおでん屋時代なのだが、なぜかこの作品では刀を使う場面が多く、ラストの殺しでもいつもの技で仕留めきれず刀を使っている。
見どころは後にレギュラーになる中条きよしの出演。主水に仕事を頼む依頼人の立場だが裏切るという形になり、最後殺されるのだが、その殺され方は勇次の殺し技を彷彿とさせるのも面白い。その中条きよしを殺す役はフランキー堺。必殺に出ているということは出るのを嫌がってるわけではないはずで、一度主役でシリーズを見たかったと思う。
「必殺仕事人」の次のシリーズ「必殺仕舞人」から顔見世で坂東京山(演・京マチ子)登場。京山一座という設定もそのままだが踊り子たちの顔はほとんど見えない演出で、「必殺仕舞人」のレギュラーが出ているかはわからない。比較的顔がわかる場面で西崎みどりそっくりの娘がいるが、あれ違うんだろうな、クレジットもないし、もしそうならセリフがつくだろうし。
他に西郷輝彦、花紀京という後の必殺シリーズでレギュラーになる人たちも出演している。
花紀京は大阪芸人枠で、横山やすし、岡八郎と組んでコントめいたことをやっている。他に西川のりお、上方よしお、前田一球、前田写楽が大阪芸人枠。なお「当時の漫才ブームに乗る形で、B&B、紳助竜介、ツービートの大物ゲスト3組を招く予定になっており、脚本にも記載されていたが、年末の多忙なスケジュールの中でそれは叶わなかった」とのこと

必殺シリーズにおいて「自分を殺す依頼」をする回はとても良い出来のものばかりというようなことを前に書いたことがあったはずだが、今作もそのパターンを使ってはいる。のではあるが、まあそれがクライマックスシーンでもなく感動的でもない。依頼人はコメ相場を支配している米問屋の室田屋利兵衛(この配下の市三を中条きよしが演じている)。自分と御三家家老を一緒に葬って米相場の安定を維持したいというのが願いということである。ただそういう告白が中盤で出てきても、まだ裏があるのではないかと思わせる展開で、結局その願いはその通りではあるのだが、その死の場面は作品のまだ中盤で、機械的に処理され、次の展開に移ってしまうのでまったく感動的ではない

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必殺仕事人スペシャル 春一番 仕事人、京都へ行く 闇討人の謎の首領! [必殺]

1989年3月30日放映
03/06(月) 21:00 -
BS朝日1|110分

見ながら、いつ頃製作されたものだろうと考えていたが、1989年とのことで、「必殺剣劇人」終了後、つまり必殺シリーズ終了後であり、「激突」より前という時期だ。
加代が出ているが、スペシャルでは復活してたのか。まあやっぱ必殺の一番良い時代の名物レギュラーだからね。
主水も加代も老けていて、各々が出ていたシリーズ後期の雰囲気。

必殺の映画は好きではない。映画ならではの力み過ぎた大仰な設定が受け付けないのだ。それに比べると、この作品にはそういう意味の失敗はない。まあ良い作品ともいえないが。大仰といえば、二時間もののため、京都へ行くという設定自体大仰ではある。
ッスペシャルだからとたくさんの仕事人を出させることなく、主水、政、加代をメインに最後の仕事も主水と政だけで納めるのは好印象。ゲストの仕事人は途中で死んでいくという設定。

ゲストで目を惹くのが黒木香。時代を感じさせる。
他に佐藤蛾次郎、近藤正臣、松山英太郎、藤真利子、風見章子、織本順吉、笑福亭鶴光など

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新・必殺仕舞人 [必殺]

新・必殺仕舞人
放映データ
テレビ埼玉
2017/1/30~2/15

第1話 「草津湯煙血の煙」
お寅 - 三崎千恵子
仁兵衛 - 牧冬吉
三崎千恵子を寅さん以外で見るのはあまりなく、ここではメインゲストなのでたっぷり見れる。やくざの女親分で人情派。京マチ子が寅さんのマドンナやったときって、確か柴又が舞台でとらやにも遊びに来たりもしてて、その時同じ画面で競演してるはず。

第2話 「大黒舞は殺しの舞」
標的となる庄屋は運上金をごまかしたとして役人からすでのお仕置きされていた。その娘が父親は嵌められたと聞かされており、その嵌めた男は次の庄屋。
そこの息子とは婚約をしている。事情を調べてみると、お仕置きされた庄屋と次の庄屋と両方とも悪で婚約しているふたりはそれを正そうと役人に訴え出るが、役人もグルでふたりは殺されてしまい、仕舞人が立ち上がる

第3話 「三界節娘恋し父恋し」
日高久が機織りのためさらわれた娘の父親役。
前話に続いて、標的となる悪役の息子が父親の悪事を咎めようとするという設定がある。


第4話 「八木節は悲しい村の恨み節」
およし - 本阿弥周子
おれん - 野平ゆき
亥の吉 - 美鷹健児
石山 - 西山辰夫
おれん、およしどちらも好演。美鷹健児という名前はよく見る(小さい役で)が、顔がはっきりわかるような大きな役で見るのは初めて。
亥の吉がおれんに結婚を申し込むとき、一日中歌っていたという八木節が全編を通じてフィーチャー。京山一座の出し物として、直次郎やおはなが歌ったり、みんなで歌ったり。身体の弱ったおれんに頼まれおはなが歌う場面は見どころ。晋松が口ずさむ場面もあり、ラストでは晋松とおよしが掛け合いで歌う。およしの晋松への恋心も描かれる

第5話 「会津磐梯山涙の嫁入り」
喜三郎 - 河原崎次郎
ろうそく問屋が代官たちに追い込まれる話。なにかよからぬ相談をしていると次々と人が殺され、八つ目地蔵のたたりとおそれられる。がその正体はろうそく小売屋の喜三郎だった。
小原庄助さんの会津磐梯山が踊りのテーマ曲

第6話 「南部よしゃれは鬼の道」
御用金の運搬で役人が金をすり替えて、将軍家の坊主頭、神楽森に渡し、江戸へ金を持ち替え私腹をこやすという話。
京山の表の顔である踊りの一座にはおはな以外に5人の娘の踊り子がいる。前シリーズではさらに、おばさんがいる。それを演じているのは小柳圭子となっていて、彼女も名前だけよく見るが役が小さくて顔はよくわからないという人だ。
さてその5人娘だが、2シリーズで数名は変更されている。
必殺仕舞人
さくら - 石屋智子
きく - 尾崎弥枝
ぼたん - 芦原薫
うめ - 工藤時子
はぎ - 高見町子
新・必殺仕舞人
さくら - 石屋智子
きく - 尾崎弥枝
ぼたん - 工藤時子
うめ - 淡城みゆき
はぎ - 吉田哲子
さくらときくは続投、工藤時子は役名を替えて続投となっている。一応今作は前作からの明確な続編であるから、役者が替わっていても役名が変わっていないさくら、きく、ぼたん、うめ、はぎの5人娘は同じ娘という設定であろう。
この5人娘は極端なキャラクター付けはされておらず、だれかひとりが目立つというようなこともないし、ストーリー上大きな役割を果たすことも少ない。ひとつだけ、5人娘が活躍する話はあったと思うが。
踊りの場面、各話の最初と最後に入る旅の途中、直次郎の引く車を押す場面などに出てきて、踊りと歌が好きでおしゃべり好きな若い娘という作品内「背景」のような役柄だ。
ただこの5人もずっと見てると、顔の区別がついてくるもので、この5人の中で二人ちょっと似通った顔の子がおり、それは両シリーズに出ていたことと、最初の方はどうだったか覚えてないが、中盤以降は、カメラの構図からして、結構良い位置に配置されており(車を押す場面では直次郎の隣にいるとかである)、その二人は目立っている。そのふたりがなんという名前かわからなかった(作内で名前を呼ばれる場面はいくつかあるものの、それが誰を指してるかわかりづらいとか、そもそもそれほど関心がないとかの理由)のだが、今回はそのうちのひとり、さくらが独自の活躍をする。そういえば服装も、今話では5人娘のうちひとり、さくらだけ違う服を着ていた。普段は5人とも同じ柄の服を着ている(これについては記憶では第1シリーズの最初の方ではおはなも含めて6人が同じ柄の服を着ていたが、途中からおはなだけ別の柄の服になった)。※その似ているふたりのうちのもう一人は第8話でぼたんであることがわかった。役名が変わった子であるが前作からの続投である※第9話では前作から続投のきくも顔がわかる場面がある。この娘はあまり印象に残ってない。

第7話 「貝殻節は子捨て唄」
おきん - 佐藤万理
弁信 - 石橋雅史
お勘 - 白石奈緒美
鳥取が舞台。領主さえも立ち入らせず漁師を食い物にしている山伏が支配している場所を京山一座が訪れる
白石奈緒美というのは白石かずこの妹だそうだ

第8話 「その手は桑名の焼蛤」
鳴海屋 - 織本順吉
辰五郎 - 北見唯一
鳴海屋は桑名で蛤のお大尽と言われ、辰五郎の言うがまま商売をしている。鳴海屋が蛤を取るためと伊勢志摩から海女を呼び寄せるが、それらは辰五郎の策略によって女郎にさせられているが鳴海屋はそれを知らない。鳴海屋の娘、お美津はそのことを知っており、父親に反発している。
鳴海屋はその地に来た京山に結婚を申し込むなどその地では豪勢な力を誇っているが、真相を知り、それを止めさせようとし、返り討ちに遭う。
この真相を知って乗り込む場面があまりにも策略がなさ過ぎ。殺される場面では父娘一緒に斬られるのだが、ここもあまりにも無策。斬られた二人が最後手をつないで死んでいくという場面が欲しかっただけに見える

第9話 「金比羅舟々恨みの波越え」
継之助は大名の跡取りだが、傍若無人で庶民から大層評判が悪く、家老も殿様も困っており、ついに隠居を申し付ける。
継之助の乳母が、継之助を殿様にして、自分が実権を得ようと企んでおり、隠居をなんとか解除しまた世継ぎに復活させようと陰謀を企む。
ラストでは継之助が京山一座を呼び寄せ、踊り子の一人に乱暴しようとする。おはながとっさに簪で継之助を傷つける。
殺しに行く場面では自分も連れていってくれと京山に頼むという演出がある。


第10話 「喧嘩も楽しい河内音頭」
百舌屋 - 藤岡重慶
おこの - 正司花江
百舌屋夫婦の上記二人による喜劇的演技。
百舌屋は庄屋で十手持ちでもある地域の実力者。夫婦仲は子供ができないことから、跡取りを産むためと称して旦那が店の女に次々と手を付ける。その女たちが何人か死んでいくのであるが、裏では百舌屋乗っ取り計画が進行していた。
盆踊りが行われており、権太が飛び入りで歌いだし、上手いとおだてられ朝まで歌い通すというエピソードも。何度か権太の歌の場面が出てくるが訥々と歌うその声がなかなか良い

第11話 「化け猫騒ぎはのんのこ節」
このシリーズ(前シリーズも含めて)で一番記憶に残っている作品。頼み人が自分も含めて悪事をやっている者らの殺しを依頼するというパターン。
「猫の籤」の話
5人娘が活躍する唯一の回でもある

第12話 「けだもの狩りはしげさ節」
舞台は隠岐島。海賊が現れ荒らされることが続き困りはて、浪人を雇う。浪人は見事海賊をすべて退治したが、その後も島に居続け傍若無人に島を支配し始める。
五人娘のさくらが京山とそばを食べるという、五人から離れての行動を取る場面がある。

第13話 「別れ囃子は阿波踊り」
おはなの恋心とその相手が惨殺されたことから、彼女が頼み人になっての最終回


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江戸プロフェッショナル・必殺商売人 [必殺]

江戸プロフェッショナル・必殺商売人
放映データ
テレビ神奈川
2015/03/06~2015/09/11 金曜日午後3時~
テレビ埼玉
2016/03/10~2016/04/14
テレビ埼玉のほうは、全シリーズを連続して放映しているので、そのまま録画していたが、もっと前にテレビ神奈川で放映されたものも録画してあった。
テレビ神奈川の方。おおむねきれいに録画できていた。第2話の最初のCM明けに数秒L字で広告(別番組宣伝)が入る
視聴したのはテレビ神奈川の方なのだが、なぜか途中の回から(最終回まで)番組の冒頭に不適切な表現があるがオリジナリティを尊重してそのまま放映する旨のテロップが入る

おせいの家の表札に「菊川春江」とある。踊りの師匠であるから芸名ということだろう。第17話で「「きくかわしゅんこう」という踊りの師匠の家にうんぬん」という台詞がある。
タイトルの「プロフェッショナル」という言葉が目新しい。
キャストクレジットに「音楽」の項目なし。時折ドラマのクレジットで主題歌の作詞作曲を「主題歌」の項目とは別に、「作詞」「作曲」と項目にしている場合があったが、ここでもそうなのかと思った(「作詞」「作曲」と別に「主題歌」の欄でもう一度「作詞」「作曲」として名前が出る)。つまりここで作曲としてクレジットされている森田公一はあくまでも主題歌の作曲担当で、劇中音楽の担当は別にいるのかと思ったのだ。ウィキによると、劇中音楽の担当も森田公一らしい。
その音楽だが、主題歌をアレンジした殺しの際のテーマ曲は出来が良い。いつもの平尾昌晃のものとは雰囲気が違うが。
その主題歌は小林旭「夢ん中」で作詞が阿久悠、作曲が森田公一。編曲としてEDISONと第1話ではクレジットされるが、第2話ではなかった。
ラストで主題歌がかかる場面、本編が終わる前からイントロが始まる。これは必殺では珍しいパターンだと思う
主水と正八が『新・必殺仕置人』からのキャラクターである。劇中で「仕置人」という言葉が何度も出てくる。ここでは仕事人で言う仕事を「仕置」と表現する。
主水は他の作品と大きく異なってるわけではないが、多少えげつないことで稼ごうとしている場面がちょくちょくある。なにかのネタで「これでゆすればいくらかにはなる」というようなセリフで。
その主水は第1話でりつが懐妊ということになり、その設定はその後もずっと続き、中村家の場面はそれ絡みの話ばかり
おせいを演じるのは草笛光子、必殺シリーズで何度もレギュラーを務めている。新次は梅宮辰夫。必殺のレギュラーは今作品のみ。ゲストはあったかどうか。梅宮の作品はあまり見たことがないが、多数の作品に出ている著名な役者だけあって魅せる。
主水正八チームとおせい新次チームが互いに不信感を抱きながら組むという構成。第1話2話でチームが結成されていくのが、この過程はちょっと不自然。第2話でなぜ新次が主水につきまとって監視してるのか、そして、仕置に加わって来るのかがいくらか唐突。第1話の結末が一緒にやっていくと決めた場面なのだと解釈できないこともなく、それならこれからのパートナーの調査ということで主水を調べていたということにもなるが。
第1話での主水の仕事を横取りし、主水が見てる前で仕置を実行するのも、そんな危険なことするかなあという風にも思う。まあ、互いに正体明かしているのだし、だからこそ、目の前でやってみせたとも言えるし、ゆえに、そこで主水チームとおせいチームが新たに行動を共にすることを決めた場面とも言えるのだが。
与力の坂口は主水に冷たく当たる役で、後の「筆頭同心・田中」に通じる役柄
鮎川いずみ演じる秀英尼は特異なキャラクター。序盤中盤まではあまり筋に絡まない感じからは「仕事人」で順之助につきまとう玉助風。基本的に正八にのみ絡む。基本的に子供を引き連れ御報謝、御報謝と金をせびる場面が多く、また、正八が口説こうとする場面や、逆に秀英が正八を口説く場面もあり、俗物で色欲のインチキ尼さん。
喋り方がゆっくりで甲高い声で「御報謝、御報謝」と叫ぶ独特なものだが、多少かったるい。
シリーズの後半ではさらに正八と親密になっている描写もある(第24話では正八が秀英を乗せて車を引っ張っている)。
そして第24話では大きく話に絡んでくる。この回での秀英のかっぽれのシーン、実はこのシリーズ以前に一回見ていたのだが、放映時間の関係でほとんどの話で半分眠りながら見ていたということを覚えている。その中で唯一鮮明に覚えてるのがこの場面。よほどのインパクトだったのだろう。自分の記憶では、今話さえもその場面以外は眠ってしまったのだが。
最終話では正八おせいの前に現れ、商売人の素性を最初から知っていたこと、そして自分の父親も殺し屋をやっていたことを話す
正八。単独での演技や主水とのやり取りも含め、「新必殺仕置人」の時より単調に思える。もうマンネリ感が漂っているというか、やる気が少し落ちているというか。
走る姿が印象深いが第22話ではそれを踏まえてだろう「おれは走るのが商売だから」という台詞がある。
今シリーズは全体的に、各話で起きる事件を商売人が逐一探っているのが不思議といっちゃ不思議に思える。もちろんドラマなのだから視聴者的には事件がどう起きたのか、どう進行したのかを見せるためこういう作りなのは仕方ないし、他の必殺シリーズについても言えることかもしれない。そうしないためには別の作りが必要で、それは元締が仕事を受け、その依頼通りに殺すという形にするとそういうことはなくなる。
解釈としては、事件の臭いに接して、主水が言うような「探れば金になりそう」だから事件を追っていたということなのだろう。
都合が良すぎるように思える。
都合が良いといえば、もう一つ、おせいに関わりのある娘が被害者になる事件が多く、おせいとの関係からおせいがその事件に関して責任を感じるという話も多い。
また、依頼人が誰でどこから金を得たのかがよくわからない話がいくつかある。


第1話 「女房妊娠 主水慌てる」
美代 - 斎藤こず恵
政五郎 - 小松方正
伊兵衛 - 北見唯一
当時有名子役だった斎藤こず恵が出演。クレジットで見るまで気づかなかった。
北見は必殺でよく見る名バイプレイヤー
おせいの踊りの場面は見せ場。
黒人のキンタを人さらいさながらに江戸へ連れてきて見世物にしようとするのが政五郎で今話の仕置の標的。政五郎はそのキンタに熊の着ぐるみをさせ、その格好で飯を食ったり、力自慢を見せたりという見世物にしようとするが、キンタはそれを断り殺されてしまう。そのキンタを助けようとするのが美代で、やはり無理やり連れてこられ政五郎のところで軽業の芸をやらされているという子供。
仕置の場面でおせいと政五郎は小舟で逢引をするという舞台立て。ここはいいのだが、そこでおせいは政五郎に熊の着ぐるみを着るように頼む。その格好で遊ぼうというのだ。
これを嬉々として政五郎は受け入れるのだが、ここはちょっと変。キンタの件もあるし、そこは警戒するだろと。無理に解釈すれば、その小舟は政五郎のもので、そこに熊の着ぐるみがあるのはおかしくなくて、その着ぐるみを見ておせいが、そこにあるのを着てみてよと頼んだという程度ならわからないでもないが。
黒人のキンタというのは「ルーツ」からだろう。「ルーツ」は1977年の作品で日本でも大層話題になったから

第2話 「誘拐されて女よろこぶ」
おうら - 風吹ジュン
藤兵ヱ - 金田龍之介
弥造 - 牧冬吉
風吹ジュン、まだ若い。金田、牧は共に必殺でよく見る顔。
おうらは藤兵ヱの囲い者でタイトルにあるように誘拐されてしまう女。誘拐した若者たちと仲良くなってしまうが、身代金を持ってきた藤兵ヱの一団にその若者たちは殺されてしまい、おうらも藤兵ヱの元に戻るが藤兵ヱに愛想を尽かしており、それを悟った藤兵ヱに殺されてしまう。依頼はされていないが、その若者の持ってたお金(藤兵ヱが出した身代金)を正八が持ってきてそれを依頼金にする。またおうらはおせいに踊りを習っており、その貯まった月謝を殺される前に渡すという場面もある。
藤兵ヱの配下に弥造。

第3話 「むかし夫婦いま他人」
佐久良平馬 - 中条きよし
上総屋利平ヱ - 伊沢一郎
中条きよしがゲストで登場。仕置の標的役。
西田良という時代劇でよく見る顔がたった一場面の脇役で出ている。
おせい新次がかつて仕置の標的を間違えたことを今でも夢見るという場面から始まるのが、今回の事件を探っていくとその標的が彼らかかつて間違えたときの本当の標的であることが判明というのはちょっと都合良すぎか

第4話 「お上が認めた商売人」
河内山宗俊 - 芦屋雁之助
松平右京亮広正 - 小坂一也
河内山宗俊という歌舞伎など創作物に出てくるキャラクターが登場。小坂一也は今話の標的。盗み癖のある大名の役で悪役なのだが、彼の風貌からそれほどの悪には見えず、彼ならではの小悪党という感じ。割合に早く仕置の場面が到来する。話の中身が薄いためだろうか。その仕置の場面からは比較的珍しい凝った作りではある。
主水の「商売になるぞ」という台詞がある。仕事人でいう「仕事」という意味であり、タイトルの「商売人」から取った台詞、初登場だと思う。
しらけ鳥を正八が歌う場面がある。以前も必殺でしらけ鳥を歌ってる場面を見たような記憶があり、メモに書いたような気がするが検索しても出てこない。時代背景というか、この時代に現代の流行り歌ということで目くじらを立てる必要はないが引っかかったのだ。もうちょっと記憶をたどると、火野正平がジュリーの歌を歌う場面もどこかであったような気がする。
正八のコスプレとでもいうか、化粧をさせられ、鏡を見てうっとりする場面がある。誰かに似てるんだよなあって考えてみたらちょっと濱田岳に似てる。で、思い出したがそういや火野正平と濱田岳って親子説があるくらい似てると評判だった


第5話 「空桶で唄う女の怨みうた」
三州屋与兵ヱ - 織本順吉
榊原直周 - 須賀不二男
幇間六助 - 平野雅昭
空桶は(カラオケ)とルビが振られており、作中に主水の江戸時代と対比される形で現代の盛り場が映し出され、そこで多分当時の流行歌なのだろう「チャンカチャンカチャンカと合いの手で連呼される」歌(※)がバーで歌われる。その歌は作中の主水が取り仕切る宴会場でも民謡と混ぜた形で「民謡チャンチャカチャン」と称し歌われる。必殺ではお馴染みのお遊び場面。
今話では宴会の場面が多く取り上げられ、主水がおどけて踊る場面も見られる。また仕置の場面も宴会を利用したもの。
織本順吉は彼ならではの理不尽にいたぶられ、最後は夫婦で自害する商人の役。須賀不二男は奉行。筆頭与力の秋月と一緒になって三州屋をいたぶる側。
特技の宍戸大全の名前がキャストクレジット(酔っ払いの男)にもあり
※キャストクレジットでもどの人がそれかよくわからなかったが、ウィキの配役に名前の載っていた「平野雅昭」で検索したらすぐ出てきた。1977年11月発売の「演歌チャンチャカチャン」というのがあるらしい。

第6話 「手折られ花は怨み花」
伊平 - 島田順司
みの - 白石奈緒美
越後屋 - 横森久
井本兵衛 - 田畑猛雄
親に捨てられた子供が江戸に出てきて、父親を捜しているところで正八と出会い、正八が世話することになるというのが発端。そういえば「新・必殺仕置人」のいくつかで正八が主役となる名作があるが、今作品ではそういうのはあるのだろうか。
正八のキャラは子供と相性が良さそうで、これなんかはそういう名作になりそうなもんだけど、そちらのエピソードの一方で別の話も進行し、それほど正八が主役とはなっていない。
もう一つのエピソードは侍の家の相続についてで、主人が亡くなり、後妻は武士の家に嫌気がさして逃げ出したく思っており、跡取りの養子を殺して家を断絶にし、領地を商人に渡すというようなことを企むというようなもの。その養子は娘と心中の形で殺されるのだが、その娘はおせいに踊りを習っている女。
標的は3人で商売人3人がそれぞれ一人ずつ殺すのであるが、標的3人が一緒にいるところに一斉に踏み込み、画面を3分割しての仕置の場面という演出

ここから神奈川
第7話 「嘘か真実かまことが嘘か」
茂作 - 戸浦六宏
大前田英五郎が出てくるが、これは偽物であり、また今話の標的。依頼人が戸浦六宏演じる百姓。戸浦は序盤に出てきて正八に大前田英五郎を殺してくれと頼んで、その後は出てこないので、出番が少なくなんだかもったいない作りだと思っていたら、仕置も済んでのラストに正八の前に現れ身を明かすという展開。
そもそも大前田英五郎を殺せという依頼に、調べてみると江戸にいるのは大前田英五郎の偽物と判明。それを仕置してしまうのだが、それ依頼内容と違うじゃんと思ってしまった。
それはさておき、ラストで茂作が身を明かすというのは、なんと彼こそ大前田英五郎で、偽物がひどいことをしやがるので狙っていたが、八州の役人が付き添っていて手が出せない、そこで江戸で著名な商売人に頼もうと正八に声をかけたというもの。
標的は偽大前田と八州の役人とそれと組んでいる男の3人で、商売人がそれぞれひとりずつ殺すという前話に続いてオーソドックスなもの。またおせいが芸者を辞めるという女を偽大前田に紹介してしまい、女郎に売られそうになり抵抗したら殺されるという展開で、前話に続きおせいに関わりのある女が殺されるという展開

第8話 「夢売ります手折れ花」
北岡菊 - 藤村志保
まむしの六助 - 丹古母鬼馬二
おしの - 荒砂ゆき
足立竜人 - 岩田直二
藤村志保演じる菊は幼少の折、町方役人の父親が同僚や大和屋などに嵌められて殺されており、その恨みを晴らすために生きてきたという役どころ。敵は5人でそのうちの一人が菊に殺される場面から始まり、その顛末がなぜか絵草子として発売され人気を得る。その絵草子を読んで肩入れするのが正八。今話は正八が主役の回と言えるが、「新・必殺仕置人」のときのような特筆されるほどのものではない。
正八は「新・必殺仕置人」で貸本屋をやっており、そのことに言及する場面もある。
その絵草子の文章と菊の場面が重なるという芝居仕立てで進行するのが特色。
また、今話より前の話でも何回か思ったのだが、「省略」の演出が多く、結構大胆に「省略」している。「省略」とは通常ならもうちょっと描かれるところが省かれてるためにリズムが良くなるような演出。例えば(今話のことではないが)女郎買いへ行こうと誘い、相手がちょっと断るような仕草をした次の場面で、連れ立って吉原へ来ているというように、相手が行くことを承知する場面を「省略」するようなこと。
正八が女たちに金を借りる場面はコント仕立て。3人の女に本業のマッサージをしながら金を借りようとするが断られ、性的な奥義を繰り出し、すぐ止めて帰ろうとすると女たちが金を貸すから続けてくれと懇願するというもの。
この女3人は多分レギュラーの花竜 / 蝶々とお梶だと思うが、この3人、結構出てるわりに、あまり印象に残らないキャラクター


第9話 「非行の黒い館は蟻地獄」
神谷仙之助 - 滝田裕介
大蔵屋利兵ヱ - 藤岡重慶
虎河豚の権次 - 江幡高志
ここでもおせいが教えている若い娘(お袖)が殺されるという事件が起きる。今シリーズはこれが多い。
殺しを終えてすぐエンディングへ。今シリーズでは初のパターン。
主水の同僚・神谷が阿片摘発に躍起になり、主水は忠告するものの「あんたも親になればわかる」と言われてしまう。その言葉は、自分の娘が家を出て阿片に嵌っていたことから来ていたもので、娘が自分の目の前で殺され、しかも神谷がその下手人に仕立て上げられてしまう。主水は神谷の家で神谷に墓に一緒に入れてくれと頼まれた娘が好きだった人形を取りに行き、傍らに置いてあった金を頼み料として神谷の恨みを晴らすことにする。おせいはやることはやるが役人の恨みを晴らすんじゃなくて、先に書いたお袖のためにやると言う。
「仕事」という言葉が仕置と同じ意味で出てくる

第10話 「不況に新商売の倒産屋」
天満屋宗衛ヱ - 堺左千夫
おもん - 磯村みどり
美濃屋太兵ヱ - 草薙幸二郎
「仕事」という言葉が出てくる。これは「仕置」とは置き換えにくく「仕事」としか言いようのない場面で出てくる。仕置は金をもらって依頼通り人を殺すことだが、ここでの「仕事」だと依頼を受けてなにか「仕事」をやるというような意味合い。
主水がおもんを殺す場面でおもんが主水が何をしに来たのか気付き(前の場面で主水がおもんに恨みを晴らす稼業のことを教えている)「あなたが、し・・・」というように言う場面があるが「仕事人」と言おうとしたのか「商売人」と言おうとしたのか、「し」は聞こえないくらいだが。
おもんは依頼人でもあり、結果的に依頼人が自分を殺すことを依頼するという展開。依頼人が自分を殺すことを依頼するという展開は時折あるパターンで名作が多いのだが、それは依頼人がわかっていて自分を殺すことを依頼するのであって、今話では自分が殺されるとは思っていないで依頼してしまうという展開で珍しいような気がする
その場面での主水はちょっと胸をまさぐるような仕草をしておりエロい主水という珍しい場面。
堺左千夫が軽い廻船問屋の主人を好演。おせいに踊りを習っているのだが旦那芸。おせいに殺される場面では「最後はきれいに踊っていただきますよ」と言われ殺されるのだが、最後に一踊りするのは名場面
西田良が主水に斬られる役で出ている。
美濃屋とおもんが夫婦でどちらも見たことある顔だが名前は知らない役者だ
ちょっとおかしいのは正八が「死んだはずの若い男」が生きていたと主水に話す場面。死んだ若い男は話には聞いているのかもしれないが顔は見てないんだから、その男が生きていたという判断はできないはず。

第11話 「女体が舞台の弁天小僧」
矢之助 - ピーター
ピーターが大活躍。おせいの弟弟子で踊りは止めて遊び呆けている札付きのワルという役どころ。芝居がかった言動をする設定でピーターにはぴったり。序盤では弁天小僧を気取るところなんかもある。演技も悪くない。
矢之助は京屋のたくらみで大奥の老女・藤尾に差し出されるが、たくらみなのは矢之助も承知で、それを利用して京屋を食ってやろうとしている。しかし返り討ちに遭ってしまい、おせいたち商売人が恨みを晴らすために立ち上がる。

第12話 「裏口を憎む男にない明日」
藤堂兵馬 - 桜木健一
久米玄一郎 - 荒谷公之
服部格之進 - 小笠原良知
与兵ヱ - 北村英三
奉行所採用試験にまつわる話。兵馬は実力的には受かるはずの試験に落ちる。裏で金を献上して試験に合格している者がいると友達の鹿之助から聞き、腹立ちまぎれに鹿之助とともに町方役人を次々と襲う。兵馬は新次の出入りの家の息子で、新次は兵馬を案ずる。
試験の不正で合格した久米の策略で不正ががばれるのを防ぐため、兵馬は殺され、不正をした一味を商売人が仕置する

第13話 「裏の稼業にまた裏稼業」
おいね - 吉沢京子
重右ヱ門 - 吉田義夫
重右ヱ門はおせいが子供のころ、おせいの父親と一緒に「仕事」をしていた商売人の元締のような役どころ。重右ヱ門が江戸の「商売人」を集めるという場面がある。
今話では「仕事」「商売人」「仕置料」「仕事料」という言葉が出てくる。自らを「商売人」としているのは今話が初めてだったと思う。多少用語が混乱してるようにも思えるが、その言葉通りの意味と思えばそれほどおかしくはない(「仕置料」「仕事料」は統一されていたほうが良いと思うが)。また重右ヱ門とおせいの会話で、おせいが5年前「仕事」をやっていた、そのころは「商売人でなく、「仕事屋」を名乗っていたというようなことが話され、『必殺必中仕事屋稼業』の「おせい」であることがわかる。
話の内容は、女が続けて江戸の街で殺されていき、商売人側からもそれをやっているやつを見つけ出して始末することになる。それを疑われたのは、新次、おせいと顔なじみの灸吉。だが真相は異なった。
り、真犯人の商売人・仙造によって灸吉は恋仲であるおいねと共に殺されてしまい、その灸吉、おいねの恨みを晴らそうと商売人が立ち上がる。
おいねはおせいの馴染みの娘で、おせいはおいねが殺されたのは自分のせいでもあると思い込むのは今シリーズでよくあるパターン

第14話 「忠義を売って得を取れ!」
忠助 - 石山律雄
今話は石山律雄が冒頭に出てくるのだが、この人は必殺シリーズのどれかで印象的な役を演じていて、それ以来、この人が出てくる回は毎度注目しているのだが、大抵同じような役ばかり。
実直そうな、そして気の弱そうな使用人なのだが、どこか裏がありそうな役どころ。そして進行するに連れ裏の顔が明らかになり、旦那を裏切り金をせしめ、最後には仕事人の標的となるという感じ。今話も同様。
ちょっと白けるのは、今回の忠助という役は侍の中間だが、その侍は辻斬りに遭い殺されてしまいお取り潰しになり、後家と娘に尚仕えるという役なのだが、もうお金もなく、身分もないその母娘に仕えるというのはちょっとおかしい。そして、その母にしろ娘にしろ馬鹿正直に忠助を頼り信頼しているのが、バカすぎるように見えること。
といっても、忠助に裏がありそうというのはテレビを見ている側だけがわかることであり、そういう風に作ってるからそういう風に見えているだけのことでもあり、母娘が忠助を信頼するのはおかしくないのかもしれないが。
吉原に身売りした娘に忠助が裏切ったことをおせいが伝え、商売人の存在を教え、仕事を受ける。ラストシーンは花魁道中、脇におせいと新次、目線を合わせ依頼された仕事が完遂したことを伝えるという場面。仕事が済んだことを依頼人に伝える場面というのは時折あるが、これはしびれる。

第15話 「証人に迫る脅しの証言無用」
倉田屋治兵衛 - 梅津栄
東吉 - 内田昌宏
おたみ - 村田みゆき
おたみは倉田屋の娘で目が不自由、琴を習っている。おせいとも知り合いで、おせいと挨拶を交わした後に拐かされるという展開から、またもおせいがそれを悔やむというお馴染みの場面がある。
砂糖の商売を一手に奪おうと暗躍するのが「向島のご隠居」で、彼の息子・東吉が行った殺しを目撃してしまった倉田屋に証言を翻させようとおたみは誘拐されたのだ。
東吉は脅しに屈し翻した倉田屋の証言のおかげで釈放になるのだが結局殺されてしまう。殺され方がえげつなく、氷室に閉じ込められるというもの
映像的にも幾分実験的とでもいおうか特徴のあるものが散見できる。
一つは、灯台の家を断面から一階と二階が見えるように撮るというもので、それが何回か映し出される。一階と二階には押し入った賊が屯している(正八とおたみは一番上の三階にいる)のだが、殺しの場面でもその構図の映像。二階で新次が、一階で主水が殺しをする場面が同時に進行し一つの画面で映し出される。
もう一つは思い出したものだがある。「暗闇仕留人」の第21話だ。自分の文章をコピペする。こんな感じの映像が今話にもある。
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3人が相談する場面で背景が映らず3人の顔のアップ、喋る人間にピントが合っており、他の二人がぼやける、喋る人間が代わるとそれに合わせて、ピントがその人間に移るという凝った映像
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拐かされたおたみが連れ込まれるのが正八の灯台の家。もちろん連れ込む方は商売人・正八の家とは知らずに来てしまったのだが。
ラストは父親が殺されたことを告げられずにおたみを葬式の準備で忙しい家に送る正八。正八のキャラクターを生かしたほろ苦いもの。
好作品。

第16話 「殺して怯えた三人の女」
おつな - 茅島成美
呉服店の越後屋。主人は亡くなり、後妻のおつな、先妻の娘・おけい、女中のおきよ、この3人の女と番頭の喜三郎は関係を持っている。対処に困り、3人の女は喜三郎を殺すことにするのだが、、、
正八が「お引越しのお祝い返しはお金がほしい~」と「微笑み返し」を口ずさむ場面がある。

第17話 「仕掛けの罠に仕掛けする」
風切の矢造はおせいと新次とは旧知の元同業。その矢造は妻が亡くなったことから娘のさちを里子に出した。しかし親の情が沸き、探し出して、名乗らずに見守っていた。さちと交際相手の銀次とが一緒になるのを待っていたが、その銀次は盗賊でさちもその手先となって働き出すのを見て、町方に捕らわれるのならと、自分で殺す決心をする。銀次たちは狙われているのを知り逃げている。という設定で江戸で新次が誰か(矢造)に追われてるらしいさちと出会うところから話は始まる。

第18話 「殺られた主水は夢ん中」
およう - 弓恵子
政吉 - 菅貫太郎
清五郎 - 今井健二
三造 - 神田隆
多平 - 江幡高志
今話はシリーズ通算300回。「記念して、過去のシリーズで個性的な悪役を演じて来た今井健二、菅貫太郎、神田隆、江幡高志、弓恵子らをゲスト出演者に迎え、冒頭部で、主水を全員で殺してしまうシーンが挿入された」とのこと。この冒頭部分は、実は現代の藤田まことがタクシーの中で見ている夢という趣向。タクシーの運転手は火野正平で、撮影所に向かっているという設定。
弓恵子、神田隆は自分はこれまで聞いたことのない名前。弓恵子は坂口良子みたいな感じで、見覚えはあるようなないような。
話は墓掘り人夫の政吉と棺桶屋の三造が組んで、亡くなったばかりのおようの亭主の遺体を盗んで強請るというもの。おようのバックには清五郎、三造はラストで政吉の依頼に応じて登場するのだが、政吉と清五郎は通じており、あえなく政吉と三造は殺される。
疑問なのは正八が金を出して商売人が動くのだが、誰が依頼人で、なぜ商売人が動くのかわからないということ。商売人としては金になり、多少の大義名分があればいいのだから、そこは問題ないが、正八は最後に出した金を誰かからもらう件はあったっけかな。

第19話 「親にないしょの片道切符」
北見屋 - 須賀不二男
須賀不二男が標的。
庄太郎は外国に行って勉強をしたがっている先進的だがちょっと短絡的な考えの持ち主。北見屋に外国に連れていくと騙されて監禁されてしまい、両親に送金するよう頼む手紙も書かされてしまう。

第20話 「花嫁に迫る舅の横恋慕」
お京 - 荒砂ゆき
おたき - 鷲尾真知子
呉服の越後屋が舞台。
主人の伊兵衛は多一郎、お美代の養子夫婦がいる。この関係がイマイチ不明瞭で、どちらかが養子でそこへ婿だか嫁を取ったという形だと思うが、どちらも成人になってからきたかのような関係に見える。お美代にはおたきという下女がついている。おたきはお美代を昔から世話しているようだ。
伊兵衛にはお京という囲い者がおり、その兄が己之吉。
序盤で多一郎が京から江戸へ帰ってくると、お京に強引に誘われ、家へ寄ってしまい、越後屋へ帰ってくるとそれを理由に伊兵衛から叱責されるという場面がある。ここらへんはなんでそんな些細なことできつい叱責を受けるのかよくわからず、感情移入しにくい。その後も養子夫婦は伊兵衛から随分な仕打ちを受けるのだが、だったら出ていけばよいじゃんと思ってしまう。まあ、時代の違いやその人の境遇の違いで十分理解できる範囲のものなのだが、どこか理不尽すぎるように思えた。
伊兵衛はお美代を狙っており、お京、己之吉と組んで多一郎を嵌めていたということが後半でわかる
多一郎、お美代は心中をし、おたきが主水に伊兵衛の悪行を言い立て捕えるよう懇願、商売人が仕置に立ち上がる。
自分は落語で知った歌の文句が2つほど出てくる。ひとつは「夏やせと人に聞かれてほろりと涙」。もうひとつは「三千世界の烏を殺し主と朝寝がしてみたい」というやつ。後者は主水が己之吉を殺す場面で、連れ立って歩く二人、酔っぱらった己之吉がこれを歌いだし、「朝寝が~」で主水が殺し、「してみたい」と主水がつないで歌うという演出。
歌の文句といえば、その後のラストシーン。今話の事件を瓦版屋が「親子二代の心中事件」と瓦版にして売っている。そこで「男はつらいし女もつらい、男と女はなおつらい」と今シリーズの主題歌の一節を口上にしている

第21話 「暴走を操る悪の大暴走」
必殺ではよくある作りではあるが、現代(当時の)の世相から題材を取り上げたもの。荒れる若者というテーマで暴走族を模したものだろう。確か「仕事人」以降の作品だったと思うが、やはり暴走族を取り上げたものがあって、その作品では大八車を改造して街を走りまくるというような若者が問題になり取り締まられるというような話だった。そこまでやるとちょっと興醒めでもあるのだが、今作品では背景に大八車を押して暴れてる場面もあるが、とくにそれを暴走させて問題になるというようなあからさまなことはない。いや、若者が集団になって暴れる姿はやっぱり現代から持ってきたということがあからさますぎるか。
さぶは色街育ちの青年。レギュラーのお梶の息子。前にも書いたように、今作品のレギュラーでお梶、花竜、蝶々は出番が多いわりに印象に残らず、顔も名前もなかなか覚えられない。そのため、今回はフィーチャーされているのに、この人レギュラーの人だと思うが、違うかなくらいの認識だった。ウィキ見て確認した。
そのさぶと恋仲のおしまは大店の娘。厳しい家に反発して若者グループに入っているおしまはさぶもグループに誘った。
さぶはおしまの家に結婚を申し込みに行くが、断られてしまい、グループは店に暴動をしかける。
主水が取り締まりに入り、揉み合いの最中さぶは刺殺されてしまう。その責任を問われ主水は謹慎、おしまは主水を狙うがそこはあっけなく、かわされてしまい、主水に「殺したのは俺じゃねえ、そっちの仲間に裏切者がいて、そいつがさぶを殺った」と聞かされる。
次郎はそのグループのリーダーであるが、別の悪党どもともつながっていた。その悪党は若者に騒ぎを起こさせてそれに乗じて仲間の脱獄を計るという計画を持っていた。
それを正八が調べ、商売人に話を持ってくる。
これで商売人が次郎とその悪党を仕置するで話は終わりなのだが、その若者の街での騒ぎと脱獄計画が仕置の場面であるが、その最中におしまは次郎の裏切りを知り、詰るのだが、逆に殺されてしまう。ここは話としては不要であるとは思うがドラマの盛り上がり的には必要なのだろう。おしまがどうして裏切りを知ったのかがちょっと疑問だが、主水から言われて注意して仲間を監視し、次郎の挙動からわかったと解釈すれば良いか。
また脱獄の後に、船で逃げようとするのだが、その船底に千両箱があってうんぬんという話もあるのだが、これもちょっと余計に思える。そこの場面以前にそういう話の前振りがなく、唐突に思えた。
主題歌の一節「男はつらいし女もつらい」と正八が口ずさむ場面がある

第22話 「殺した奴をまた殺す」
蔵間 - 稲葉義男
京極 - 清水紘治
榊原 - 城所英夫
京極役の清水紘治というのは「新・必殺仕置人」の最終回で主水に斬られる諸岡の役の人。稲葉義男、城所英夫もよく見る顔のような気がする。
京極は死後すぐなら死因により、生き返らせる技を持つ針医。京極とつながり、奉行職を狙う与力・榊原。蔵間は京極の住む島を支配する男だが、京極とは対立している。
冒頭で正八が仕事を持ち込み、すぐ仕置の場面。新次が殺した男が京極によって蘇り・・・という展開。
京極が蔵間の親娘を殺して、その恨みを晴らすという内容なのだが、誰が金を出したのかが不明。

第23話 「他人の不幸で荒稼ぎ」
大黒屋 - 西山嘉孝
主水の同僚の同心・青木兵馬がまだそんな年齢でもないのに、息子・数馬に職を譲って引退。しかし数馬はその職に向いていないと感じている。着物の下絵が好きでおせいに見せたりもしている。恋仲の娘・茜には母方の祖父に下絵師の利助がいる。利助はおせいに娘夫婦の恨みを晴らしてほしいとの仕置の依頼をする。茜の父親は同心であり、その同心の仕事で茜の母親を囮に使い、夫婦ともども殺されたという。
標的は口入業の大黒屋五郎蔵(なぜかキャストクレジットでは大福屋)と占い師の心源坊一角だという。商売人たちはその事件を探る。
大黒屋と占い師の心源坊一角は向かいに住んでおり、そこに茜の父親の代わりに同心になった荒巻が絡んで悪だくみをしているらしい。
一方、数馬は主水に父親がなぜ焦って息子に継がせたのかの真相、命がもう長くないということを知らされ、俄然やる気を出し、序盤にあった件で取り逃した心源坊一角をお縄にかけるのだが、荒巻の策略で心源坊は奪い返され、青木親子は殺される。そして商売人が立ち上がる。
一つ、途中で挟まれるエピソード。悪3人組が秋田屋の女将をペテンにかける場面がある。主人が亡くなり、長男と次男が残された。女将は後妻で、長男は実の子ではない。長男は遊び人、次男が継ぐべきだと思っているが、遺言書がどうなってるかがわからない。それを占い師が見てあげて、遺言には長男と書いてあるが、あなたの思い通りにしてあげようと告げ、長男を殺してしまい、礼金をせびるのだ。こんなもん、殺してくれなんて頼んでないのだし断ればいいだけなのに、動揺してしまう。まあ、そこに同心・荒巻が下手人を女将としてしょっ引くぞと脅したりもするのだが。
ラストは、必殺にはいくつかパターンがあって、このシリーズだと3つに分けられる。一つは仕置の直後に本編が終了、一つは、仕置のあとに、仕置の雰囲気を一転させる明るいコント仕立ての場面、そして、もう一つは、仕置の後始末とでもいうべき、暗い調子の場面。これは3番目のパターンで、茜に事件のことを報せに行くという場面。茜は自分の家の前で掃除をしており、新次と正八が、お互いにお前行ってくれとやりあっている。普通のパターンなら正八が適役と思えるが、ここでは新次が折れて、茜の肩に手をかけ、家の中へ連れて行くというところで終わる。上からのカメラの映像。ほろ苦い終わり方。

第24話 「罠にはまって泣く主水」
安五郎 - 亀石征一郎
たえ - 幸真喜子
おはん - 加藤和恵
廻船問屋が舞台。主人が番頭の嵌められ、乗っ取られようとする話。女房は後妻で連れ子の娘がいる。
必殺は大衆娯楽の一時間ドラマなのでわかりやすく単純な作りで登場人物は出てくる最初の場面で、大体悪役なのか善玉なのかわかるものだが、意外だったのはその女房が善玉っぽく登場(病に臥せっているのか寝床で江戸処払いの主人を迎える)したのだが、悪役であること。
女房と番頭はつながっており、連れ子の娘・たえは義父になついているという構図。ここらへんは珍しい構図ではない。
たえが真相を知ったあと、番頭との結婚を強要され、蔵に閉じ込められる。そこで正八が助けに来るのだが、そこを出るのを拒んだところも意外であった。この後どう処理をするのだろうと思っていると、正八が立ち去ると同時に自害。これはまあありがちだな
仕置の後に、たえの遺骸を小舟に乗せ、正八が「お父さんのとこへ行きな」と送り出す。
そういえば、今シリーズのどこかの回で、仕置のあとの死骸の処理を正八がしているというようなことを言ってる場面があった。必殺シリーズ全般に言えるが、殺しをしない人があまり働いていない
のに同じ金をもらっていることがある。これは画面に映ってないけどそういう処理をしていると考えると納得は行くなと思った

第25話 「毒を食わせて店食う女」
冒頭、主水と連れ立って料理屋・辰巳屋へ行く同僚・西田を演じるのは西田良。ちょっとしたお遊びだろう。出番はここだけ。
主水も西田もそしてその日の辰巳屋の客がみな、腹を壊してしまう。これが今話の発端。
辰巳屋は営業停止1か月となり、年老いて身体の具合も良くない主人は店を売ることにする。そこで出てくるのが大坂の料理屋で江戸へも店を出そうと出てきた女主人と番頭。実がこの二人と辰巳屋の料理人・長次がつるんで、辰巳屋を詐欺にかける話。
ラストのキャストクレジットで気象情報のテロップあり

第26話 「毒牙に噛まれた商売人」
蛭子屋卯兵ヱ - 山本麟一
根来 - 石橋蓮司
「仕事」「商売人」「仕置」という言葉がここまで使われてきたが、今話ではさらに「殺し屋」という言葉がその意味で使われている。これはそのものズバリの言葉。
勘定奉行が殺され、奉行所のメンツにかけての捜索。でっち上げでもいいから下手人を挙げなくてはならず北町奉行が江戸の殺し屋の総元締・蛭子屋卯兵ヱと顔合わせ。根来は北町奉行の供の町方で、蛭子屋と実務面でつながりを持つ。
そして下手人はおせいとなり狙われた。


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必殺仕事人2016 [必殺]

09/25(日) 21:00 -
テレビ朝日|130分

この作品に限ったことではないがきれいな映像で時代劇を見ると、なぜかセットでやってるように見える。そのためコントのように思えてしまう。
主演の東山は、ジャニーズと言うこともあり批判も多いが、なかなか良いと思う。もう必殺も長くやっているが、これだけやれれば充分及第点。それに比べると松岡はちょっと芝居がくさい。知念侑李は今回で3作目とのことだが、これまでの作品での印象が薄く、あまり覚えていない。今回のもキャラが弱く、あまり必要ないキャラ。ラストの殺しの場面で危機に陥り、涼次に助けてもらったのに、なぜか「なんで助けてくれないですか」と涼次に食って掛かるのには冷えた。
遠藤憲一は前回はゲストでの参加で大きくフィーチャーされていたが、今回は仲間に加わりレギュラーということだろうか。出番は少ない。あと、年齢が仲間の中で一人だけ高くちょっと浮いてしまうのが難点ではあるが、そこは人物設定でカバーしようとしてるように見える。

今作の筋のキモとなるのが、これまでレギュラーで出ていた渡辺小五郎の同僚、田口浩正が演じる結城新之助。この作品は一年に一回しかやらないので、レギュラーと言ってもそれほど思い入れもないのだが、いくらかは記憶にあり、この結城はレギュラーだから死ぬという展開はないだろうと思いながら見ていたが、どんどんストーリー的には死ぬ運命になりそうな展開で、そこら辺、興味深く見れた。
この結城は行動からするとちょっとバカすぎて、2度も喋っちゃいけない相手(今回の殺しの的となる人物)に喋ってしまうということをやらかす。そこら辺は共感できないが、その一方で「必殺」ではありがちなパターンであるが、可哀想すぎるくらいに惨めな状況に陥り殺されていき、妻がその恨みを仕事人に果たしてほしいと依頼するという展開。「必殺」はニヒルな面とその反面ベタベタな人情劇のような面があり、そのうちの人情劇的側面がこれだろう。

スタッフでは古い作品と同じ人は平尾昌晃が音楽、布目真爾の名前もあったがそれくらいか。布目真爾は昔の作品では殺陣となっていたと思うが、新しいシリーズでは特殊小道具とのことでHPにはインタビューも掲載されている。
ラストにかかるThe SHIGOTONIN「鏡花水月」はなかなかの出来。これは平尾昌晃は関わっていないと思うけど。
前作では確か、昔の各テーマ曲がふんだんに使われ、それがかかる度に耳を奪われ旧作を思い出してしまい、気が散ったというようなことを書いたと思うが、今作でも同じようにふんだんに使われているが、多少控えめだったり、同曲を新しめのアレンジの新緑だったりしたので、前作のようなことはなかった

悪役として、安田顕、寺島進、温水洋一。尾美としのりは渡辺の同僚であるが、仕事人の殺しの的になる役。
ミッツ・マングローブがちょっとの出番ながら目立っている。冒頭で、最初の仕事人の仕事の的になってしまい殺されてしまう商家の女房気取りの女という役。

筋の発端がちょっと弱い、また理解しづらい。
若い女を綺麗に描いてあげるからと連れ出し、絵を描いて、それを売った「見返り」にその少女たちをたぶらかす、というのが冒頭に出てくる説明(冒頭でそういうことをやっている商家が腰の的となり、同じようなことをやっているもう一つの集団がメインストーリー)。絵を描いてあげたのだから、その絵を売る相手は少女? だったら「見返り」という言葉の使い方もおかしい(絵を売って代金を「見返り」としてもらっているのだから)。必殺やその他時代劇でも定番なのは女を騙して連れ出して女郎として搾取するというようなものだが、今作では、少女に絵を描いてあげて、その少女をその内輪だけでいたぶるというもので、そもそも女もそれを承知で来ているのだから、悲壮感がまったくない感じがする。

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必殺仕事人 [必殺]

必殺仕事人がテレビ埼玉の再放送で6/7より始まった。
「必殺仕事人」というとそれがシリーズ化され、また「必殺シリーズ」の代表作でもあるので、わかりにくい感じもするが、テレビシリーズとしての「必殺仕事人」、つまりは「必殺仕事人シリーズ」の第1作である。
これは一度見ており、残しておくために録画しているつもりだったのだが、第1話の最初の部分を見てみたら、実に出来が良く、見入ってしまった。本日の第2話もかなり良い。何気なく見てしまい、そのまま見入ってたのは「新 必殺からくり人」のときと同じだ。そちらの作品は放映と同じようなペースで見たが、こちらは長丁場なので、あまり見るのを義務ともせず、のんびり見て行こうと思う。

こんなに出来が良かったか。さすが代表作。
「必殺仕事人」は全84話、1年半以上続いた人気シリーズではあるのだが、元締の交代やそれに伴いその配下の人間の交代、主要登場人物である左門のキャラ変更など、どこかゴタゴタしたイメージがあり、作品の出来でいうと、それほど上位に来ないイメージだったのだ。

第1話の冒頭で日高久が出ていた。この人は有名な俳優でなく、例えば必殺に出ているとしても、ほんのちょっとしか出番のないかなり下の位置づけの出演者なのだが、顔に特徴があり、時代劇にはうってつけの人。時折出番も台詞も多い役(たしか、殺される娘(話のメインの部分)の父親役をどこかの回でやっている)をやっているのだが、今作の役もかなり多い出番である。冒頭では主水は八王子に派遣されているのだが、その地の十手持ちの役。

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おしどり右京捕物車 [必殺]

テレビ神奈川 2015/10/3から毎週土曜日20:00。2016/4/2(第22話)以降は毎週土曜日12:00

制作の経緯が興味深い。『助け人走る』の後番組としても計画されてたようで準「必殺シリーズ」としてもよいくらい。スタッフ陣は当時の必殺の人々。
さて、内容だが、これが「必殺シリーズ」だったら、かなり異色作と評されることにもなろう、他のシリーズとは異なる点がいくつもある。と同時に、共通点もあり、シリーズ中、異色の1作となっていたかもしれない。
共通点は、金をもらって他人がやらないような仕事を請け負うという点。
異なる点の一番大きな部分は、他のシリーズ(多分すべて)は「裏の仕事」という概念で共通しているが、今作では、奉行所のほぼ公認である点。そして仕事をするときは他のシリーズでは「裏の仕事」であるから見られてはならず、したがって秘密裡に行われるのだが、今作ではそういう配慮は一切ない。であるから、他のシリーズではたくさんは出てこない大勢を相手にする殺陣というのが今シリーズではほとんどの回でクライマックスシーンになる
仕事の依頼は必ずしも「殺し」ではないのだが、主人公・右京が残忍なのか怒りあまってという感じで殺さないで縛って奉行所に渡すべき罪人を殺してしまうという風に感じる場面も多い。
仕事を行うのが右京ひとりというのも異なっているかもしれない。といっても車を押すはなと二人でひとつではあるが。またチームとして観念、音三もいるにはいるが、彼らは必殺シリーズにおける仕事はしない情報探索係といった位置づけ。
そういえば中村敦夫が演じたほかのシリーズでのキャラともダブり、孤高の存在で他者と馴れ合わないという性格設定なのが可笑しい。「木枯し紋次郎」にも通ずる。というより「木枯し紋次郎」から来てるのだろう。

話の内容は都合の良すぎる展開や、辻褄の合わないように感じる場面、前後関係がイマイチに感じるような話が多い印象。
設定にも荒唐無稽な感じがいくつかあるが、一番は最大の見所である手押し車での移動と攻撃。いまで言えば車椅子に乗っての活躍といったところか。
今なら高性能の車椅子もあろうし、バリアフリーで街中でも比較的不自由なく移動できるかもしれない。しかし、舞台は江戸時代、そして手作りの手押し車。あれじゃあどうしたって素早い移動はできないだろうし、大勢との対決のときに小回りの効いた動きなんて無理だろう。
ちょっとの段差や坂道などの高低差にも不自由すると思う。
まあ、障害のある人間が必死の訓練で超人的能力を身につけ、というようなファンタジーなのだから、そこは高性能なのだと思うべきなのか。
それにしてもはなが必死に車を押している場面がよく出てくるが、それを何時間も続けてなんて無理だわ。それに、右京が車から降りて、人と対面しているような場面もあるが、あれだって座敷に上がるのも、帰る段になって、また車に乗るのも相当な苦労だぜ、と思う。
そういや最終回で(他の回でも似たようなことはあったような気がする)、仕事へ行くからとはなに車を押すように頼み、その仕事ははなが止めてほしいと思っている仕事であるから、押すのをはなが拒むと、右京が一人で腕の力で這いずっていくという場面がある(それを見てはなが折れて車を押すことになる)。ああいう場面は非常に嫌だな。障がい者のわがままを見せ付けられてるようで。そんなので進めるわけないし、場についても仕事が出来るわけもなく返り討ちになってしまう。またそれを見せられたら、はなは折れざるを得ない(といってもそこでははなが折れたというより、やはり私は夫についていくと決意を固めるというような演出だが)。
最近、著名な車椅子の障がい者の方の不倫が大々的に報じられた。そのとき思ったのだが、ああいう肢体と車椅子の装備というのは、一種の威圧感があると思う。それを今作品を見ているときに思い起こした。
そもそも手押し車というアイデアは、有名な「子連れ狼」から来ているのだろうが。

画像の質、演出方法、出ている俳優(レギュラーやゲストもそうだが、それ以外の脇役などにそれを感じる)などはほぼ「必殺」。音楽は鈴木淳。平尾昌晃でないせいか、「あの必殺」の感じが全面的に出ている感じではない。

第1話は与力の右京が足を失うエピソードから始まり、その後、同僚で親友の秋山から手に余る仕事を1両で仕事を受けるようになるまでを描いている。与力時代の右京が、普通の時代劇だと、悪役になりそうな描かれ方(強引な捜査手法)で、それが右京の性格であり、それ故の今シリーズでのそういう仕事を請け負うことになる原因でもあり、全編通してそういう性格、言動が継続する。
これがどうにも、普通のドラマなら主役の善玉への肩入れするのだが、そういう安直な感情移入を許さない感じになっている。どうにも「行過ぎた正義感」に見えるのだ。
それがセリフ面で出ているのが、中尾彬の出ている第13話や第18話だ。前者は中尾彬が医者役で貧しい人々のために格安で治療をしてやっているが、金持ちからはがっぽり取って、さらには薬価を下げさせるため殺しも行うというような人物。右京との対決になり、「お前も俺と同じでないのか」と声をかける場面がある(それへの受け答えや、その場面後に秋山と右京でそれについてちょっと会話を交わす場面もあるが安っぽく感じた)。後者では無軌道な若者集団の話で、これも右京との対決の場面で同じようなことを言われる場面がある。
ただ1時間ドラマであるため、そういう部分を掘り下げるような時間はなく、サラッと触れるだけという感じ。
結局ひっかかるのは、右京のいう正義が、「単に右京がそう思ってるだけの自己満足」に見えることだ。
また、もうひとつ右京の性格を物語るセリフが、観念が足に豆ができたというと、右京が「お前は豆でない男なのに」といい、ちょっとの間の後、観念が笑い出し「右京さんがダジャレを言うなんて」と言う場面。これは冗談ひとつ言わない右京の性格を物語っている。
そういえば最終回のラストシーンははなの言葉に呵呵大笑する右京である。今シリーズ通して右京が笑う場面はほとんどなく、だからこそのインパクトか。
右京がそういう性格だからか、周りのレギュラー陣はコメディ要素を併せ持っている感じだ。はな(ジュディ・オング)、音三(太田博之)、観念(下條アトム)観念の姉・おふく(中原早苗)。コメディ的という点ではレギュラーの中で秋山(前田吟)は別かな。風格もあり演技は良い
ちなみにウィキに、観念の姉・おふくが「(第9・14・16・26話)」とある(中原早苗の項目ではそれ以外に第20話への出演も記述)が、第25話でも出演。なぜか第25話ではクレジットなしだった。

ちなみにさっき見たばかりだから各話の感想をちょっと記すと、最終回はかなり多くの場面で疑問を感じるような展開があった。第25話はシリーズ内では異色作。普通は一話完結のため、その一話の中ではその話の主役になるゲストを中心に話が進むのであるが、今話では、はなの母の形見である櫛をめぐる話。その櫛を質に入れたがその櫛は質屋の娘が勝手に持ち出し、それが掏られ、そして・・・と櫛が転々としていくのを右京夫婦が追いかける話で、であるから、その櫛を手にした人物と次々と右京が対面していく。大体3つのパートに別れており、普通の話ではその一つ一つを一話にしそうな作り。つまり、その3つのパートの第1パートで右京はクライマックスシーンのような殺陣を披露し、短いながらも「見終えた」気分になるような仕掛け。その第3パートで今話のメインゲスト宍戸錠が登場してくる。

ウィキ「オープニングナレーションは、第1話のみ現代社会の映像(サラリーマンの通勤風景、若者でにぎわう歩行者天国、列車転覆事故、学生デモを警戒する機動隊、火災現場など)をバックに、これから主人公に襲いかかる苦難を暗示した内容である。これは地上波再放送でもCSでもカットされ続けた幻のバージョンで、DVD収録で本放送以来29年ぶりに陽の目をみた。第2話から従来のバージョンとなったが、第12話のみ異なるテイクになっている」
本放送では第1話のオープニングは第2話以降のやつと同じだった。残念。第12話の異なるテイクというのもなかったようだ

録画データ
19 地震速報
22、23 録画失敗
24 全編L字で地震情報。さらに地震速報のテロップ

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必殺からくり人・富嶽百景殺し旅 [必殺]

4/15-5/4
3日で見終えた。全14話
タイトルは「必殺からくり人・富嶽百景殺し旅」
細かい話だが、前作はタイトルが「新 必殺からくり人」、各話のサブタイトルが「東海道五十三次殺し旅 ○○」。今作はタイトルが「必殺からくり人・富嶽百景殺し旅」、各話のサブタイトルが「○○」。
これで「必殺シリーズ」すべての作品を一応一通り見たことになる、見納めのシリーズ(再放送されなかった回などは除く)。
今回のテレ玉の再放送で、初期のシリーズは初めて見るものも多かった。これまで、テレ玉やテレビ神奈川での再放送で見ていたが、いくつかのシリーズは録画機械のなかった時分で、半分眠りながら見ていたようなものもある。それをよく覚えてるのが「商売人」で、今回も録画をしており、これはもう一度見たいとは思っていたのだが、やはり初めて見るもののほうが楽しくて、こちらを先に見た。
さて、その商売人、それを見たのもテレ玉で多分今回の放映より2回前の2007年ころだったと思う(その次に放映されたときはテレビさえなかった)。で、ということは、この「必殺からくり人・富嶽百景殺し旅」もその流れで見たはずなのだ。が、こちらは見たという記憶がないのだ(実は唯一、なんとなく頭に残ってる場面はあるのだが)。そして次のシリーズ、「翔べ! 必殺うらごろし」、こちらははっきりと覚えている。今シリーズはよほど印象に残らなかったのか、単に見ていなかったのか。と思いつつシリーズを視聴したのだが、第11話、12話あたりで見た記憶が甦った。先に書いた唯一覚えている場面というのは、逆さ富士を見下ろしながら話をするからくり人たちの構図で、これを今回見ながら、やはり一応は見ていたのだなと思った。第11話は出来も良く、だから記憶に残っているのかもしれない。次の第12話の冒頭での今出川西紀が川を渡る場面も大層な迫力でこれも見たという記憶が少しだけ甦った。

音楽面。主題歌は前シリーズ『必殺商売人』と同じ(流れる部分の歌詞が1番2番で違うとのこと)。ゆえに、殺しの場面でかかるBGMもこれをアレンジしたもので前シリーズと一緒。さらにオープニングの口上のBGMも、タイトル・サブタイトルが出る際の短いBGMも同じ。オープニングの口上は、吉田日出子でこれは前シリーズとは違う、もちろんそこでの文句も。
最後の主題歌が流れるタイミング、他の必殺では、サブタイトルと「終わり」が出て後、イントロが流れるが、このシリーズでは本編の最後の場面(からくり人たちの旅の道中)でイントロが流れ始める。

以下の各話感想でも触れているが、この北斎の絵の中に殺しの依頼を書き込むという設定。自分なりに解釈すると、永寿堂が売れている広重の絵のからくりを北斎に教え、北斎にもそれをやってみよとの依頼により、北斎が諸国を巡り、前作の広重の如く絵を描いたということなのだろう。途中で永寿堂が受けた殺しの依頼を広重に伝え絵を描いてからくり人に渡すのではないかというようなことを書いたが、これは違うのだろうと思う

出雲のお艶(演・山田五十鈴)
三味線に刃物が仕込んであり、殺しの場面で三味線を解体するような形でそれを出すというやり方。山田五十鈴の必殺は、「からくり人」と「仕事人」であるが、ほとんどがシンプルに撥で相手を切り裂くというやり方をしているので、異色に思える。が、あまり成功しているとは思えない。
また、今シリーズでは安来節の師匠であるが、この曲がちょっと合わないという気がする。あくまでも他の素晴らしい作品群に比べてであるが。
三味線を奏で殺しの現場に現われ、殺した後、再び三味を構え弾きだすというのも、今作品以外でもよく見られるが、前記の殺し方のせいで、動作が少し大きくなりちょっとだけ違和感がある。
唐十郎(演・沖雅也)
髷を結っているが、月代は剃っていない。第4話では回想場面で月代を剃った町人姿、第5話では、武士に変装するため、武士の丁髷姿を披露
殺し方は刃物を首筋に刺すという形だが、釣竿のように長く伸びるようにもなっていて、遠くの敵を殺したりもする。また普通の殺陣のように斬り合いもする。一回で何人も殺す回も多い。
第1話で、その長い竿のようにして遠くの敵を殺し、その男が倒れたのをさらに奥にいた敵が気付き、唐十郎の方を向き、二人が対決という場面があるのだが、そこでそこに割って入り敵に向かっていき、一刀の下に斬られる男がいるのだが、あれは誰なんだろう。からくり人側の人間ではあるわけないし。
うさぎ(演・高橋洋子(第4話まで)、真行寺君枝(第5話以降))
最初の方では火のついた円盤を投げて相手を威嚇するという技を披露しており、そのためか火の扱いが得意ということなのだろう、北斎の絵を火であぶる際もうさぎが火を担当していたが、真行寺君枝になってからその設定はなくなったようだ
虫の鈴平(演・江戸家小猫(後の四代目・江戸家猫八 )
彼の得意芸を生かした設定は随所に見られるが、あまり活躍していたとは言いがたいか。
宇蔵(演・芦屋雁之助)
雁之助は前作のからくり人から続投。殺し方はアニメーションが入れられる荒唐無稽なもの。

第1話 「江戸 日本橋」
脚本が早坂暁、監督が黒木和男。黒木は必殺もやっていたとは。
前作(「新 必殺からくり人」)の世界観を継承している。キャストクレジットでは山田五十鈴[は「お艶」となっているが、作中ではもっぱら「太夫」と呼ばれる。彼女は前作を踏まえた役柄。
芦屋雁之助は「宇蔵」。前作で雁之助がやったようなお艶の忠実な手下であるが同一人物であるかどうかはわからない。
キャストクレジットのトップは沖雅也で「唐十郎」
シリーズ発端ということで、北斎とその娘のおえいの出番が長い。次回以降はこの二人は出てこない(ナレーションはおえいの吉田日出子で、話の途中でもナレーションで出てくる)。
北斎とおえいといえば、必殺の映画版でも扱われていたはず。またそれ以外でも出てきてたような気がするが、思い出せない。最近「百日紅」というアニメ映画が話題になっており、そこでおえいもなかなかの才人だったということが描かれているが、このエピソードをどっか別のとこで聞いた気がする。が、それは今シリーズには関係ない話か。
北斎の出番が長いことで、この第1話はからくり人の殺しにいたる話が短くなってしまっている。
また、先に書いた前作を踏まえているという作りのためだけに、北斎にも殺しを示唆した絵を描かせるというちょっと無理のある設定。殺しの依頼は西村永寿堂与八が北斎に殺しの対象を教え描かせているという設定のようだ。
この話以降の場面で「北斎先生の見込みが当たっているようだ」とかいうような台詞があるのだが、永寿堂の依頼通り北斎が描いているなら、北斎の見込みもなにもないと思うが

第2話 「隠田の水車」
清兵ヱ - 堺左千夫
源八郎 - 外山高士
北斎の絵に描きこまれたターゲットのヒントである赤くなる部分は「亀」
そしてストーリーにはいくつもの亀にまつわるものが出てくる。登場人物の「亀吉」、女郎屋の「亀甲屋」、亀の刺青をした男、そして商人に村の女を差し出すときの遊びでは亀が使われる。
これらのなにを指して北斎が描いたのだろうか

第3話 「駿州片倉茶園ノ不二」
玉木千阿弥- 大木実
土井玄蕃- 堀雄二
雪絵 - 佐藤万理
溝口兵江 - 高峰圭二
小松仙之助 - 大竹修造
琴路- 吉本真由美
片倉屋- 西山辰夫
茶壷道中(幕府に茶を運ぶ)の折、小島藩に立ち寄った将軍家茶道師範の千阿弥と賄賂を渡して地元の茶を幕府に公認の御飲料(「ごいんりょう」と発音されていた、どういう字があたるのかわからない)にしてもらおうとする小島藩の話。
小島藩の家老・土井玄蕃に娘を夜伽に差し出せなど千阿弥が無理難題を吹っかけながらも、頼みは一切聞かないという悪役。小島藩では不満がたまるが、玄蕃は殿にも家来にも我慢するように言う。
そして、その玄蕃は千阿弥をからくり人が狙ってることをかぎつけ、いつか始末してくれることを願う。
それがなされたことを報告されたとき、玄蕃は殿に向かってそのことを知っていたと言い、その場にいた千阿弥との間を取り次いでいた片倉屋を刺し殺し、自害する。
なかなか良い出来。
玄蕃とからくり人の絡みは、外で安来節をやっているお艶一行の元を訪れ、見物料の投げ銭を渡す場面、そしてその夜、娘・琴路の一周忌の墓前での場面(ここで何が起きたのかが語られ、回想場面となる)。
見ている最中、家臣はからくり人の存在を思いがけず知ったのかと思ったが、あとから思いなおすと依頼人が家臣なのかもしれん。
前作・「新 必殺からくり人」は広重が見聞してきた酷い出来事の始末をからくり人に頼むという形式だが、今作では元締が(仕事を受けて)、それを北斎に指示し絵を描かせて、それをからくり人の指令書にしているのだから。
と思って見直したが、そういう風に示唆されてる演出はないようだ。

第4話 「神奈川沖浪裏」
お静- 三浦真弓
上総屋 - 御木本伸介
魚辰- 谷口完
魚甚- 汐路章
丑松 - 黒部進
寅太 - 大林丈史
亥之助 - 内田勝正
魚辰と魚甚の抗争は放ったらかしなのはもったいない。良い話にできそうなのに。
一番鰹をめぐる魚卸屋の暗躍。そして唐十郎の過去の因縁が語られる。その回想場面が長いため、物語での現代(つまりからくり人たちが活動している時代)の描き方が短いためちょっと消化不良

第5話 「本所立川」
隼の俊次 - 花沢徳衛
用心棒 - 阿藤海
阿藤海は気づかなかった。他にも用心棒はいるのだが、阿藤だけ別にキャストクレジットされており、その中では格上なのだろう。
本所、置いてけ堀のかっぱ伝説を踏まえた話。ちょっとオカルトチックだったり、ふざけた調子があったりで前半はイマイチだと思っていたが、後半はなかなか。
今話からうさぎ役が高橋洋子から真行寺君枝へ。ほとんど違和感なし。そこまで目立っていなかったわけでもないが。

第6話 「下目黒」
鷹匠の話。

第7話 「駿州江尻」
政五郎 - 今井健二
今井健二はやくざの親分。
船を作るための図面をめぐる話。

第8話 「甲州犬目峠」
黄金屋幸兵衛- 江幡高志
江幡高志は商家の旦那というお似合いの役からはちょっと外れた役柄。疱瘡の病を偽るという話で、彼と、お艶、宇蔵が顔にボツボツをつけるという気持ち悪い場面あり。
この話は金山にまつわる不正を扱っており、疱瘡の病を偽るというのは、金が出た山一帯を独占するため、その山にある湯治場に病を偽り、強引に入り込み、文句が出たところで、一帯を買わせてくれと頼むという作戦。

第9話 「深川万年橋下」
旗本次男坊たちが作る「雷組(いかずちぐみ)」とやくざの対立。双方から人質を出して話し合いの機会を探ろうとするのだが、その人質はお取り潰しになり再興を願う武家が商売として、双方に出していた
なかなか良い出来だと思う。

第10話 「隅田川関屋の里」
新助- 住吉道博
住吉道博は助け人に出ていた住吉正博と同一人物
将軍家のお召し馬をめぐる話

第11話 「甲州三坂の水面」
富蔵- 三遊亭円之助
逆さ富士が題材。姥捨て山のような話。話の展開としては、その姥捨て山のような口減らしのための村のやり方が最初に紹介され、これじゃあ誰が悪いとも言えないし仕事にならないというようなセリフがあり、そこで、でももうちょっと調べれば何か出てくるかもしれないよと、さらに調べると、そこでは年貢で取った米を横流しして私腹を肥やしていたということが出てくるという流れでちょっと都合良すぎとも言えるし、整理されすぎとも言える。
その部分はちょっと疑問だが、出来は良い。
また演出が結構意欲的。暗い映像が続き、また一部では青み掛かった映像が効果的

第12話 「東海道金谷」
おふじ- 今出川西紀
川圧屋- 松山照夫
嘉平 - 梅津栄
大井川が舞台。船留めを恣意的に行い、儲けを企む悪人たちのために宿場町が混乱に陥っているというような話。
必殺のゲスト以外では知らないが、必殺ではかなり印象を残す役をこなしている俳優が何人かいるが、その最上位に確実に上がってくる二人、今出川西紀と松山照夫がゲスト。今出川西紀はウィキにある「不幸な田舎娘役を得意」とはちょっと違って、十代の娘がいる母親の役。松山照夫はいつもどおりのダミ声で典型的な悪役。
今出川西紀はお艶に食ってかかったり、宇蔵の安来節に合わせて「あら、エッサッサー」とでかい声で掛け声をかけたりと見せ場多し。
「不幸な田舎娘役」だと単発の出演になってしまうと思うが、普通の女の子役でレギュラーやっているのも見てみたいもんだ

第13話 「尾州不二見原」
弥助役で日高久。
十年ぶりに江戸から戻ったおりんはそこで自分の村がなくなっており、母親も許婚もいなくなっていることを知り呆然とする。しかも、顔見知りに聞いても、そんな村のことは知らず自分のことも知らないと言い張り、その村自体がなかったことにされていた。
第1話以来だと思うが元締の永寿堂の名前が出てくる(お艶の手紙にて)

第14話 「凱風快晴」
最終回というのは大抵なかなかの出来なのだが、これはどうにも散漫。
北斎親娘が第1話以来の登場。北斎を殺せという北斎自身の依頼。しかし、これは冗談で、殺されたような芝居をして、自らの葬式をしてしまうことで静かな環境で暮らしたいという願いからきたものだ。
その芝居は成功し、北斎は静かな生活を手に入れたのだが、北斎の本当の死を願う絵の版元と北斎の絵を所有しており値上がりを待っている者たちが結託して北斎を狙うというような筋立て。
ほかにも唐十郎を狙う謎の武芸者が出てきてキャラクターは多彩なのだが、話にまとまりがない感じがする



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おしどり右京捕物車 [必殺]

テレビ神奈川でやっていた「おしどり右京捕物車」
4月から放送時間が変更になっていたぁぁああああ
気づいたのが昨日。2話分録画し損ねた。
ここ数ヶ月で最大のショック
こういうこと時折ある。前にMXで必殺をやっていたとき、あるシリーズの最終話の分から放映時間が変更(多分去年の10月だったと思う)になり、その後新シリーズが今でもその時間で放映されている。、
必殺シリーズならどうせテレビ埼玉の放映で全シリーズ録画できそうなので、このときはショックはなかった(テレビ埼玉以外の放映も一応録画だけはしている)

どこかで再放送やってくんねえかなあ。まだ視聴していない。全話揃ってからの視聴を楽しみにしていたのだが、全話揃ってないと気分悪い。当分視聴するのは止めるか

このドラマは「必殺」のような人気シリーズと違って、あまり再放送しそうにないんだよな。

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