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水曜日のエミリア [映画]

2009 アメリカ
11/08(火) 01:59 -
日テレ1|119分 映画天国

ナタリー・ポートマンが主演・製作
人間関係のややこしさ、いや、人間関係というか「家族」という近い距離の関係のややこしさが全面的に描かれている。
ナタリー・ポートマンが演じるのはエミリア。既婚の男、ジャックを奪う形で結婚。連れ子がウィル。ジャックの先妻がキャロリン。エミリアとジャックは法曹界の人間。キャロリンは医者。エミリアはジャックとの子供である娘、イザベルを生後3日で亡くしてしまっている
エミリアとウィルの関係を主軸に描かれている。このテーマはこれまで膨大な量の作品で見られる平凡なもの。今作でも新機軸があるわけでなく、むしろそういう平凡なテーマと些細なことでうまくいったりぎくしゃくしたりという人間関係というのはややこしいなあということを強く思わせる作品。
さらにはエミリアと両親の関係でもぎくしゃくしたものが描かれている。
エミリアとウィルはうまくいっていない様子から、うまくいきそうな雪解けの場面があって、またその直後に亀裂が走りという展開が繰り返される。
後半でエミリアが父親に急にきつい言葉を吐きだす場面ではちょっとびっくり。考えてみると、序盤でもちょっと批判的なことを言ってたりもしたが。両親の離婚は父親(やはり法曹の人間)がストリッパーに貢いでいたことが理由だということを公衆の面前で叫びだす。
この父親とも後に和解するのだが、その場面では、人っていうのは、その人の個性もあるがそれより以前に、その人を見ている視線でどうにもでなるということを思い知る。つまりエミリア視点ではひどい男なんだけど、第三者的に見ればそんななじられるほどでもないように思えるのだ。
さてラスト。エミリアは天敵であるキャロリンに呼ばれ、またきつい言葉を言われながらも、立ち直るきっかけとなる言葉を告げられる。エミリアは娘が死んでしまった原因が実は自分が殺してしまったと思い込んでおりそれをジャックに伝えて以来、家を出てしまっていたのだが、キャロリンはウィルに医者ならエミリアが殺してないことを調べろと言われ、調査書を取り寄せ、エミリアが殺したということではないことを医者として明言したのだった。
で、ハッピーエンドかと思いきや、ジャックの元へ帰ると、なぜかエミリアは自分が無実だったことを滔々と語りだし、あれれ変だなと思っていると、ジャックからは「君は愛する人間に厳しすぎる」と追い出されてしまう。
変な終わり方だな~と思っていたが、まあラストでは結局ハッピーエンドにはなるが、なんともラストあたりはバタバタしてるような気がした

夜逃げ屋本舗 [映画]

1992 日本
12/30(金) 17:00 -
BSフジ・181|115分

中村雅俊主演。製作年度あたりの時代の雰囲気が出演陣から感じられる。内容は軽めのコメディで平均的といったところ。調べてみるとシリーズ化され全3作。さらにその後テレビドラマシリーズとして2シリーズ作られている人気シリーズ。シリーズ通して中村雅俊が主演。

さて今作。冒頭で若い蛭子能収が出てきて笑ってしまった。この人も結構長いことなんだかわからない立ち位置で顔を出しているな。この作品で中村演じる源氏が経営する夜逃げ屋が何組かを夜逃げさせるのだが、蛭子はその一組めの主人。写真屋である。そしてその向かいに寿司屋がありその主人がなんと高田文夫。大げさな江戸っ子言葉でコント風。
敵対する借金取り立て業のほうには大竹しのぶ。この人を目的に見ようとかは思わないが、どの作品でも完璧に演じていて感心する。
レオナルド熊にも時代を感じる

聞き取れないセリフがあり、ネットで検索してわかった。そのセリフが載っていたのは2ちゃんねるの過去ログでこの映画が以前に放映された時のものだったのだろう。
内容は夜逃げを頼むやくざの親分、谷啓が〇〇と逃げたいと言い出し、怪訝そうな中村雅俊に向かって「鯉(恋)だよ、鯉」と鯉の名前だと明かすのだが、そこでの中村雅俊の返答が聞き取れなったのだ。それは「お盛んですね」と恋と勘違いしていたという台詞で、谷啓が「池の鯉だよ」と返すのだ。

鬼平犯科帳 (中村吉右衛門) 第8、9シリーズ [時代劇]

第8シリーズ
放映データ
09/26(月) ~11/07(月)「全7話」
BSフジ
19:00 -
第9シリーズ
放映データ
11/14(月) ~12/05(月)
BSフジ
19:00 -

どちらもスペシャルは放映なし

第8シリーズ
第2話「瓶割り小僧」
佐藤蛾次郎かあ。常田富士男かと思った。
梅津栄、出番少ないが存在感あり。
話自体はフィクションならでは。
おまさは古い盗人仲間の牛松に出会い、江戸で働くのかと平蔵に報告。その牛松はけんかで殺されるが、江戸で石川の五兵衛と仕事をしようとしていたらしい。探索を続けると、その石川の五兵衛は平蔵が大昔に出会った少年だとわかり、一芝居打つ。
今話のちょっと前に出てきた麻布のねずみ坂が今話にも出てきた。同じセットかわからないが、ほぼ同じ構図で標識が出たのでわかった。といっても第7シリーズの第1話、この再放送の放映順でいくと3話前となるのだが。

第3話「穴」
なんともゆるい話。壷屋の蔵から金が盗まれ、その後金が蔵に返却された。蔵に押し入られた気配もなく、平蔵は隣家の平野屋を探る。平野屋の主は元は盗賊でその癖がうずき、愉快犯で壷屋の蔵を破っていた。
※気象情報テロップあり

第4話「眼鏡師市兵衛」
名優、加藤武と猫八の江戸っ子同士の会話の場面が楽しい。吉右衛門との場面がラストだけなのが惜しい。
話は大したことがない。墓参りに行った忠吾が以前捕り物のあった空き家を伺う怪しい老人に目を止め、尾行をする。その老人、市兵衛はかつて賊の一味だったが今は足を洗っている。しかしそこへ盗めの誘いが来て、、、
工藤栄一って映画監督の人だな。「必殺」も撮ってた

第5話「はぐれ鳥」
1年近くにわたり追っていた盗賊のひとりが女だった。しかも同心、吉見と剣の同門、つまりは妹弟子。

第6話「おれの弟」
ゲストが豪華。見ている間は気づかなかったが、真行寺君枝かあ。織本順吉も先に今シリーズで出演しているので、まさか連続で出るわけないから、似ている人だが違うだろうと思っていた。が、それは梅津栄と勘違いしていた
話は退屈。滝口丈助は平蔵の道場での同僚、弟分。この滝口の結ばれない悲恋と道場(滝口は次期道場主と目されている)内での内紛が序盤で語られるのだが、話としてはそれだけ。悲恋の二人の結末は道場の内紛から果し合いになり、だまし討ちで滝口は矢で射抜かれ殺される。悲恋の相手は後を追う。序盤ですでに話は終わっており、そのまま結末へ直結となるので、その間はかなり退屈。
二人が死んだ後もかなり時間が残っており、どうなることやらと思っていると、なんと意外な展開、平蔵が滝口の仇討ちをするのだ。ここはかなりの見せ場ではあろう。
なお、盗賊を捕まえるというような話でないので劇中で平蔵は、おまさ、彦十、沢田に対して「今回は役目を離れて任についてくれ」というようなことを言っている

第7話「同門対決」
前話に続いて平蔵が師事した高杉道場の話。長沼又兵衛が平蔵と同門の男である。免許皆伝が認定されず、その書を盗んで逐電したという逸話が語られる。
その長沼が平蔵の鼻を明かすということを目的に盗めを計画、目指すは生臭坊主が経営する寺だという。

第8話「影法師」
木村の結婚直前という時期の設定。第7シリーズの第10話より少し前ということになる。
新克利と山内としおというと俺の印象では「必殺」。両人とも喜劇的雰囲気を持った人で、今作もちょっと喜劇的作品。一方捕り物としてはあまり面白みがない

第9シリーズ
第8シリーズに続けて見たからか、微妙にレギュラー陣の顔が変わったように感じる。吉右衛門にほんのちょっとだけ老いを感じ、また尾美としのりもちょっと顔つきが変わったように思う。
ちなみに第8シリーズは最終回が第9話「さらば鬼平犯科帳」(スペシャル)となっており、これで一旦シリーズ終了の予定だったと思われる。その回が1998年6月、第9シリーズ開始が2001年4月とかなり間が空いていることからもそれは伺える。

第2話「一寸の虫」
火野正平につきる。
密偵、仁三郎の役。冒頭で平蔵をかばい身を挺して銃弾を受けるという場面。作品上の「善」側。それだけじゃ話にならないのでここからなにかあるんだろうと見進める。話としては、その仁三郎の心の動きを描いたもので、悪の誘いを受けるが、五郎蔵の言葉に義理を貫こうとするという展開。あっけなくてちょっと物足りなさも感じる。
仁三郎は平蔵と船影の忠兵衛に恩義を感じているとおまさに話すのだが、その船影の忠兵衛とは昔に仕えていた盗賊の頭。当時仲間だった男が仁三郎に接触し、船影の忠兵衛を手玉に取る(忠兵衛の盗めに合流し忠兵衛を殺して成果を全部ぶん捕ろうというもの)という盗めを誘ってくる。断ろうとするものの実の娘の話を持ち出され否応もない。仁三郎の行動に不審を感じて五郎蔵が「生き方」を話すと仁三郎は船影の忠兵衛への忠義を尽くすことと決め、その盗めの決行を阻止するため男とその仲間を刺し殺す。この場面は火野正平ならではの演技。
火盗改めはこの仁三郎の事件と、船影の忠兵衛の盗め、両方とも処理し、そこに関連があることは薄々気付くものの、どういう経緯だったのかはわからない(見ている側にだけわかる)。

第3話「男の隠れ家」
地井武男に尽きる。まだまだ元気。
弥吉は囲碁友達の清兵衛の願いを叶えてやる。その願いとは商家の主人だが妻始め周りに邪険にされており、武士に変装して、街中を威張りくさって歩くというもの。
弥吉は自分の願いは「盗賊」になることだ、でも実際にやるわけでない、頭の中でやるだけだ、と言って、清兵衛の家の絵図面を欲しがる。と、こんな言い方で清兵衛は絵図面を渡してしまうというのは安直な展開。まあ、とにかくその絵図面で頭の中での「盗賊遊び」をするというのが弥吉の言い分。
弥吉は清兵衛がまた妻にバカにされたと聞いて、清兵衛の家に入り込み、妻の髪をバッサリと切る。が家を出ると平蔵に捕まってしまい、、、という展開

第4話「一本饂飩」
木村忠吾が監禁される話。というわけで尾美としのり大活躍。
忠吾が主役ということからなのか、監禁されるまでの展開でも忠吾中心に描かれるのだが、こんなキャラだっけと思えるほどの女好きキャラで茶店の女の子や街行く女の子にちょっかいを出す場面がたくさんある。いや、女好きなのはその通りだけど、今なら捕まるんじゃないかというほどの迷惑人間。

第5話「闇の果て」
船越英一郎が実直な男が脅され盗賊の一味に加わるが、それを裏切るという役柄を好演。かなり出来がいいように思う

--以下ウィキよりコピペ
第8シリーズ

(1998年4月15日 - 1998年6月10日、フジテレビ系 水曜20時台時代劇枠)

第1話「鬼火」(スペシャル)(1998年4月15日)(視聴率13.1%)
お浜 - 山口果林
高橋勇次郎 - 小西博之
吉野道伯 - 三谷昇
渡辺丹波守直義 - 西田健
滝口金五郎 - 浜田晃
大野弁蔵 - 遠藤憲一
中村春庵 - 花上晃
永井伊織 - 平田一樹
永井弥一郎 - 荻島真一

第2話「瓶割り小僧」(1998年4月22日)(視聴率18.7%)
石川の五兵衛 - 上杉祥三
口合人・千蔵 - 梅津栄
富 - 大澤佑介
牛松 - 佐藤蛾次郎
お浜 - 沢村亜津佐
赤松弥太郎 - 辻萬長
赤松小弥太 - 辻輝猛

第3話「穴」(1998年4月29日)(視聴率15.5%)
平野屋源助 - 坂上二郎
茂兵衛 - 木村元
壷屋菊右衛門 - 垂水悟郎
近江の助治郎 - うえだ峻
お半 - 松木路子
おみわ - 沢木蘭野

第4話「眼鏡師市兵衛」(原作:「二度ある事は」)(1998年5月6日)(視聴率13.9%)
市兵衛 - 加藤武
三雲の利八 - 加納竜
蕎麦屋の親爺 - 工藤栄一
おふじ - 菅原あき

第5話「はぐれ鳥」(原作:「白蝮」)(1998年5月13日)(視聴率15.4%)
津山薫 - 毬谷友子
吉見丈一郎 - 羽場裕一
お照 - 竹内都子
お吉 - 原田千枝子

第6話「おれの弟」(1998年5月20日)(視聴率14.3%)
滝口丈助 - 渡辺裕之
お市 - 真行寺君枝
宗仙 - 織本順吉
石川源三郎 - 友居達彦
高杉庄平 - 大木晤郎

第7話「同門対決」(原作「高杉道場・三羽烏」)(1998年5月27日)(視聴率14.0%)
長沼又兵衛 - 森次晃嗣
砂蟹のおけい - 根岸季衣
笠倉の太平 - 石丸謙二郎

第8話「影法師」(1998年6月3日)(視聴率15.3%)
塩井戸の捨八 - 新克利
長坂万次郎 - 長谷川明男
井草の為吉 - 赤塚真人
中山茂兵衛 - 石濱朗
渋谷道仙 - 山内としお

第9話「さらば鬼平犯科帳」(スペシャル)(1998年6月10日)(視聴率15.1%)
白子屋菊右衛門 - 金田龍之介
谷村彦九郎 - 西園寺章雄
磯辺十郎左衛門 - 南条好輝
松平定信 - 十七代目市村羽左衛門
浪人 - 前田忠明

第9シリーズ

(2001年4月17日 - 2001年5月22日、フジテレビ系 火曜20時台時代劇枠)

第1話「大川の隠居」(スペシャル)(原作:「大川の隠居」「掻掘のおけい」「流星」)(2001年4月17日)(視聴率15.5%)
生駒の仙右衛門 - 財津一郎
掻掘のおけい - 平淑恵
薮原の伊助 - 深水三章
津村の嘉平 - 本田博太郎
浜崎の友蔵 - 大滝秀治

第2話「一寸の虫」(2001年4月24日)(視聴率12.4%)
仁三郎 - 火野正平
鹿谷の伴助 - 高橋長英
船影の忠兵衛 - 高橋昌也

第3話「男の隠れ家」(2001年5月1日)(視聴率13.9%)
清兵衛 - 小野武彦
玉村の弥吉 - 地井武男
お里 - 紅萬子

第4話「一本饂飩」(原作:「男色一本饂飩」)(2001年5月15日)(視聴率11.0%)
寺内武兵衛 - 石橋蓮司
与市 - 山西惇
お静 - 酒井雅代
鳥平 - 丸岡奨詞

第5話「闇の果て」(原作:「雪の果て」)(2001年5月22日)(視聴率13.5%)
おりつ - 野村真美
渡辺八郎 - 岡崎二朗
吉兵衛 - 樋浦勉
おみね - 井上ユカリ
お弓 - 池本愛彩
藤田彦七 - 船越英一郎


デビー・レイノルズ [映画]

色々びっくり
2ちゃんで
【緊急訃報】急逝のC・フィッシャーさんの母で米女優デビー・レイノルズさんが救急搬送 、重篤状態
というスレッドがあり、おれはスターウォーズはほとんど興味ないからレイア姫が亡くなったのは単にニュースとして消化しており、興味本位でそのスレを覗いた。記事ではデビー・レイノルズが「米映画界の伝説的存在」としていて、どんな作品出てたのかなとウィキを見たら、「雨に唄えば」のあの人かよとまず驚いた(主演女優の名前を認識していなかったのかよ、おれ)。そして、その時点でウィキのページに没年が書かれており、亡くなってしまったこともわかった(スレタイからすると、まだ亡くなってないようであるがスレが立った時間あたりでもう欧米では訃報の報道も流れていたようだ、自分が気づいたあたりでは日本語の報道では亡くなったというものはなく、緊急搬送の記事だけ)
娘の訃報の翌日というのもなんとも劇的

「雨に唄えば」を見よう

もしも昨日が選べたら [映画]

2006 アメリカ
12/27(火) 02:00 -
日テレ1|119分
映画天国

序盤を見て現代アメリカのコメディーそのものという雰囲気。ただいかんせんギャグが面白くない。言葉や国の違いのせいでわからないというのではなく面白くないのだ。
リモコンで人生が操れるようになるというアイデア自体は工夫すれば良いものになる可能性もありそうに思うが、今作はダメダメ。序盤を見終えて、これは最後まで見ても面白くはならないだろうなという予感。結局これが当たってしまった。
リモコンで早送りをガンガン使ったため、それを「勉強」してしまったリモコンが勝手に早送りをしだして、死にまで至る。この死の直前に、元妻の再婚相手に瀕死状態で中指立てるとこは笑った。
結末はリモコンを手に入れたホームセンターのベッドで夢を見ていたという安直な夢オチ。
そして家族の大切さを知り、家族優先を誓う場面があり、最後には主人公が横に目をやると傍らにあのリモコンとリモコンをくれた男からのメッセージカードが置いてあるというこれもありがちな結末でエンド。

唯一なかなかだと思ったのはそのリモコンを主人公に渡した「死の天使」。調べてみたら演じたのはクリストファー・ウォーケンだ。

2006年の映画か。2017年の未来へ行ってラジオから「マイケル・ジャクソンがクローンを訴えた」などと流れる場面があった。

主人公が日本人と商談。松井、イチローが話題として出てくる。松井は他の場面(テレビ画面で松井が打つ場面)でも出てくる。

過去の主人公が「Jガイルズバンド」のTシャツを着ている。ダサい時代の主人公である。また現代の主人公は「レッド・ツェッペリン」のTシャツを着ている場面もある

鬼平犯科帳 (中村吉右衛門) 第7シリーズ [時代劇]

なぜかよくわからないが第4話「木の実鳥の宗八」から始まり、第15話「見張りの見張り」まで放映後に、第1話「麻布ねずみ坂」から第3話「妖盗葵小僧」まで放映。
本放送時も変則的になっており(1-3話、1996年8月21日 - 1996年9月4日、4話以降、1997年4月16日 - 1997年7月16日)、それと再放送の時期を合わせたのかもしれない。内容は見ていないが、放映時の季節と合わせているとかもあるかもしれないし。
今回の放映データ
06/13(月) (第4話)~08/22(月)(第15話)、引き続き08/29(月)(第1話)~09/12(月)(第3話)
BSフジ
19:00 -

第4話「木の実鳥の宗八」
結構話が入り組んでおり、途中でよくわからなくなったが、最後まで行くと全部つながっていて一件落着というような話。
タイトルの「木の実鳥」は猿のこと
宗八はスリで平蔵が木村を伴って見回りの際にその現場を見てしまう。すられたのは宮口伊織という旗本。金を抜き取り捨てられた財布を平蔵は拾うが中から盗めでもするかのようなどこかの店の絵図面
調べていくと、宮口伊織は盗賊団に妻の実家の店の絵図面を渡し分け前をもらう計画であったというような内容
宮口も宗八も盗賊団の頭の女と関係があるという因縁もある。

第5話「礼金二百両」
今まで見ていた中で、与力同心では佐嶋、酒井、木村だけがキャラ付けされていたように思うが、今話では与力・小林が主役級。調べてみると、今シリーズからの登場で佐嶋役の高橋悦史降板に合わせた配役かもしれず、今後のシリーズでは目立ってくるのかもしれない。
小林の伯父が仕えてる横田大学の息子が誘拐される話。
「八代目 松本幸四郎版」で見た記憶がある

第6話「殺しの波紋」
与力の富田が悪の道に染まるというような話。火盗改の配下には与力10人、同心30人、更にその配下のものがいるというようなことが前話でナレーションとして入ったが、つまりレギュラー陣以外にもたくさんいるということ(そういえば密偵が全部集められる話も以前あって、かなりたくさんの人が集まっていた)。で富田はそのうちの作品には出てこなかった与力ということだろう。

第7話「五月雨坊主」
前シリーズ第11話「五月闇」で伊三次の死が扱われたが、今話で伊三次は復活。この経緯も「五月闇」のところで書いたインタビューなどで語られていたが、復活に当たってナレーションで「伊三次が生きていたころの話である」と断りが入る。
その回と同じく池波志乃がおよねとして登場。その回ではけころよりましな境遇とされていたが、今話ではおよねは「けころ」である、とされている。時系列としては「五月闇」で伊三次が死ぬわけであるから、それより以前となる。
時系列という意味からすると、この鬼平犯科帳の場合、ほとんど気にはならない。時系列は気にせず鬼平の扱った事件の一つ一つを作品として描いているように思えるからだ。これには主要レギュラーが毎回出てくるわけでないということがその時系列に沿っていないように思わせる要因の一つであるようにも思う。
まあ、各話でつながりのある後日譚的な話もあるにはあるが。
これが「必殺」なんかだと同じく一話完結ながら、やはりシリーズを通して時系列順のような気が少しはするのだが。ここをちょっと深く考えてみると、初回でチームを結成してその人間関係が段々深まる様子が描かれるからそう感じるのだろう。例えば「太陽にほえろ」なんかでもそうだ。いずれ殉職する新人刑事が配属されだんだん課に馴染んでいく様子なんかがあるから、時系列に沿っていると感じさせる。
で鬼平の場合は、それをあまり気にしなくてもよさそうではあるが、製作側としてはやはり伊三次の死ぬ話で降板ということになっていたのだろうだし、いくらかは気にしなくてはならなかったのだろう。
伊三次が死ぬときは当然ながら彼が主役であるが、今話では華々しい復活というほどでなく、まあ、注釈つけてひっそりと、という感じ。
話の方はひとり三役の人がいたりして、何やら込み入っている。忠吾が坊さんに化けるという場面がある。

第8話「泣き味噌屋」
焦点はゲストの平田満が演じるタイトルの「泣き味噌屋」と呼ばれる火盗の出納係である川村に当てられている。
川村の嫁が殺され、捜査を進めると犯人は侍ということがわかって、、、という内容だが、その過程はいたって平凡。
一件落着した後がちょっと長めに取られている。
※地震テロップあり

第9話「寒月六間堀」
これも前話に続いて話の面白さはない
平蔵が酒を飲み過ぎて、役についてから初めてのことである五鉄に泊まったというのが出だしでここはちょっと珍しい始まりかた。
そして役宅へ帰らずに彦十とぶらぶらと街を歩き始め、仇討ちをしようとしている老人を見かけるというのが事件の発端。その仇討ちを平蔵は助太刀するという話。結末で平蔵の助けもあり、本懐を遂げる。という話の発端でほぼ筋としては終わっており、それが結末で遂げられるというだけの話ともいえる。
多分見ものは中村又五郎ということになろう。
おときの江戸家まねき猫は演技力(台詞が棒読みになりがちな傾向がある)からだろう、基本的に台詞や出番が極力短めに作られているように思う。今作ではわずかながら仇討ち老人の世話をする場面で見せ場がある。まねき猫って4代目の娘とばかり思ってたが3代目(つまりは彦十)の娘なのか。

第10話「見張りの糸」
こちらは前2話と打って変わってなかなか複雑な話。主な登場人物4人に因縁が色々とあり、話を見ている時には、その因縁が唐突で1時間ドラマに無理やり押し込んだ感じが見えた。ただちょっと見直してみると、おきくが全部組み立てた話ということで、なかなかよくできてるようにも思う。
途中変に思った場所が2箇所。ひとつは、盗賊団が「丸屋」へ押し込むと盗賊たちの会合を盗み聞き、丸屋で待っているがそこへ現れず、それはそのまま物語上は放置されている点。これは考えてみると、最後に盗賊の「鬼平を騙して手玉に取ってやろうと思ったが(失敗した)」と言っていることから、盗み聞きされてることを察知し嘘の情報を流したのだろう。
もうひとつは、銀次郎が雨の中籠を襲う場面。これ前後になんの説明もなく、その後もこれについてなにも言及ないけど、なんなんだ。
「餅は餅屋」という言葉があるが、今話で「餅屋は餅屋」と言っており、調べてみると、そういう言い方もあるらしい。
忠吾が新婚だということが今話でわかる。
前話でもそうだったが彦十と平蔵のやり取りが格別に流れるように息のあったもので素晴らしい。「鬼平」の一番の見せ場なのではなかろうかと思う。歌舞伎の吉右衛門、落語の息を会得している寄席の猫八。今話の冒頭でのやり取りなんかは見事。平蔵の「なんか食ってけ」に彦十「いや、こんな夜中に。お女中衆もお休みでしょう」平蔵「女房殿に作らせる」彦十「そんな奥方様に御面倒かけるとは。。。じゃあ、いただきましょう」なんてのは吹いてしまった。

第11話「毒」
山口天竜なる陰陽師は時折五鉄を訪れる。その天竜ふところから伊太郎がすりをするところを平蔵が見かけ追い、すったものを見ると武家の風呂敷に包まれた金と隠すように縫い込まれた毒薬が見つかった。その武家が将軍のお側衆である土屋家のものとわかり・・・。

第12話「あいびき」
江戸で名人と呼ばれる大工の棟梁、仁兵衝の妻のお徳は花屋のばあさんが花便りと称して持ってくる文を巻き付けた折々の花を心待ちにしている。その文は逢引の手紙で相手は朋斉という神主だが裏の顔は盗賊の一味。お徳に「田舎の父親が家を建てるのに江戸の名人の棟梁の絵図面と同じに建てられたら鼻が高い」と仁兵衝が手掛けた屋敷の絵図面を持ってこさせ写し取る。それを手掛かりに押し込みを行うという寸法だ。
その逢引を見つけたのが2年前に仁兵衝のところを首になった文吉。お徳、仁兵衛双方にたかるが。
※画質に乱れあり

第13話「二人女房」
冒頭のナレーションによると高木軍兵衛は前に出てきたキャラらしい。調べてみると第1シリーズに出ている。ジョニー大倉が良くも悪くも目立っている。
佐吉は軍兵衛の昔の悪仲間。今では盗賊の一味。頭が女房がいるのにも関わらず若い女に熱を上げており、盗めはおろそかで部下を掌握できていない。そこにつけこみ頭と女房の間に入って盗賊団を乗っ取ろうと策略。軍兵衛に金を払って頭を始末してくれるよう頼む。軍兵衛が善人で平蔵とも知り合い。知らせようか迷っているのを彦十、おまさに怪しまれ、結果平蔵の知るところとなる

第14話「逃げた妻」
こちらは良くも悪くも藤田彦七役のうじきつよし。火盗役人ということを隠して街を見回る木村と知り合いの藤田。二年前に妻が逐電、新しい妻を娶ったものの、前妻から手紙がきて、優柔不断な藤田は前妻にも未練があり心が揺れ動く。この件と燕小僧が絡んでの作。
鬼平の一つの特徴は二つ以上の関係なさそうな事件が描かれ、中盤以降でその二つが絡んでくるというもの。まあ見ていると、ちょっと都合よすぎる展開に思えるけど。

第15話「見張りの見張り」
おまさが佐助と出くわす。佐助は昔おまさと組んで盗めを働いた。おまさが今は粂八と組んでいると言うと会わせてくれと懇願。話を聞いてみると、粂八の弟分と言われている虎吉が息子の仇だと言う。この件と火盗が今探索している事件が絡んでくる。
本田博太郎、名優であるが、ここでも素晴らしい演技。
今話でも都合よくふたつの事件が結びつくという形態。ただこのことを考えてみたのだが、この作品は創作であるが、形態としては、事件捕り物を掘り起こし小説に仕上げたというもの。そうした中である事件について調べていくと、もう一つの事件も絡んできて、それを小説作品の一つとして仕上げるなら、こういう形になるというのが完成形となった、と考えると、都合よく事件が二つ関係してくるというより、こういうことが起きたと言ってるだけだとも思える。
また、鬼平で時折出てきてちょっと気になるのだが、密偵が自分の素性を隠して昔の仲間に会い、盗めに誘うという場面がここにも出てくる。
この作品の世界では、大きな盗みの事件を捜査する、もしくは予防するというようなことを行っており、単に盗人を見つけたからと言ってなにもしてないのに掴まえはしない。ただ、それを見て大きな事件に発展しないかと見張るというようなことはする。このような線引きで捕らえるかどうかを決めているのなら、密偵がこちらからひっかけるように盗めを誘うというのは倫理上どうかとちょっと思う。

第1話「麻布ねずみ坂」
麻布が舞台。落語の「黄金餅」の道中付けに出てくる「おかめ団子」を忠吾がほおばる場面や飯倉片町も出てくる。
宗仙は平蔵も治療で世話になっている按摩師。治療代が高いと評判だったが、その裏には、京都から女を呼び寄せるため金を稼ぐ必要があった。賊の親分の女に手を出してしまい、500両を3年で作れば女を江戸にやる、できなければ、女を殺すという約束をしてしまったのだ。その中に入って金の取り立てをしているのが石島精之進、しかし、途中から京都への金の送金を止め自分のふところに入れてしまい、宗仙はもう女を諦めていると報告。
ようやっと500両を納め終わったのだが、、、
レツゴー 長作がちょい役、表記が「レッツゴー 長作」になっていた

第2話「男のまごころ」
田中貞四郎は火盗の同心であるが、成績が悪い。
その田中が平蔵が出張でいない最中に手柄を上げる。火付けの下手人を捕えたのだ。田中の密偵、源助が火事の現場でボーっと立っていた亀吉を尋問するとあっさり罪を認めたと言う。
火炙りの刑が決まったものの評判を聞くと、亀吉はとてもそんなことが出来る人間でないと言う。役に戻った平蔵は不信感を持ち調べ始める。
キャストクレジットに沢田筑後守となっているが劇中は「池田」(南町奉行)

第3話「妖盗葵小僧」
先日亡くなった島木譲二、コメディアンが本職でここは場違いのようではあるが悪くない
話は、大名の名を騙り押し込み強盗をする盗賊。一味には声色使いがいるらしい。そのことを推理した平蔵は鳥の鳴き声とか役者の声色をする芸人がいるだろ、ああいうやつの仕業なのではないか、と猫八を思わせる台詞を吐く場面もある。

見終えてみて、以前に、主要レギュラーが毎回出ないことが特色というようなことを書いたが、今シリーズでは木村忠吾は皆勤だったような気がする、しっかりチェックしたわけでもないが。また、今シリーズよりの与力・小林金弥も出番が多い。密偵ではおまさと彦十がかなり多く、それらで固定されているようにさえ見える。
また同心でクレジットされている人たちはほとんど毎回出ている。それらは主要でなくあまりキャラクター付けがされていないという風に思ったが三井(今シリーズより登場)だとか、沢田だとかは今シリーズではかなり目立った回もある。

 第7シリーズ

(1996年8月21日 - 1996年9月4日、1997年4月16日 - 1997年7月16日、フジテレビ系 水曜20時台時代劇枠)

第1話「麻布ねずみ坂」(1996年8月21日)(視聴率12.2%)
中村宗仙 - 芦屋雁之助
石島精之進 - 中原丈雄
お八重 - 速水典子
川谷の庄吉 - 螢雪次朗
お絹 - 仰樹枝里

第2話「男のまごころ」(原作:「鈍牛」)(1996年8月28日)(視聴率14.4%)
亀吉 - 小倉久寛
田中貞四郎 - 片岡弘貴
密偵・源助 - 大杉漣
無宿者・安兵衛 - 小鹿番
沢田筑後守 - 西山辰夫

第3話「妖盗葵小僧」(1996年9月4日)(視聴率14.3%)
葵小僧芳之助 - 島木譲二
京屋善太郎 - 山本宣
お千代 - 岩本千春
小四郎 - 市山登

第4話「木の実鳥の宗八」(原作:「春雪」)(1997年4月16日)(視聴率16.0%)
宗八 - 大木実
おきね - 山口美也子
大塚清兵衛 - 本城丸裕
川辺軍兵衛 - 谷口高史
霞の定五郎 - 渡辺哲
宮口伊織 - 高橋長英

第5話「礼金二百両」(1997年4月23日)(視聴率13.6%)
横田大学 - 磯部勉
横田芳乃 - 小畠絹子
山中伊助 - 河原崎建三
谷善左衛門 - 多々良純
千代太郎 - 藤山扇治郎
又太郎 - 小林宏史

第6話「殺しの波紋」(1997年4月30日)(視聴率13.8%)
富田達五郎 - 萩原流行
犬神の竹松 - 河原さぶ
お吉 - 大藤三莱
多加 - 志乃原良子
幸 - 藤井真理

第7話「五月雨坊主」(1997年5月14日)(視聴率14.5%)
およね - 池波志乃
石田竹仙
天徳寺・善達 - 上田耕一 ※一人三役
羽黒の久兵衝
長五郎 - 和崎俊哉
お栄 - 奈良富士子

第8話「泣き味噌屋」(1997年5月28日)(視聴率14.4%)
川村弥助 - 平田満
さと - 北原佐和子
秋元左近 - 亀石征一郎
和田木曽太郎 - 伊藤高

第9話「寒月六間堀」(1997年6月4日)(視聴率15.3%)
市口瀬兵衛 - 二代目中村又五郎
おとせ - 中村久美
山下藤四郎 - 潮哲也

第10話「見張りの糸」(1997年6月11日)(視聴率15.2%)
和泉屋東兵衛 - 奥村公延
おきく - 一色彩子
戸田銀次郎 - 遠藤征慈
稲荷の金太郎 - 片桐竜次

第11話「毒」(1997年6月18日)(視聴率14.6%)
山口天竜 - 佐川満男
伊太郎 - 有薗芳記
万右衛門 - 津村鷹志

第12話「あいびき」(原作:「おせん」)(1997年6月25日)(視聴率12.3%)
お徳 - 左時枝
仁兵衝 - 三遊亭金馬
朋斉 - 竹本孝之
文吉 - 櫻木健一

第13話「二人女房」(1997年7月2日)(視聴率12.6%)
高木軍兵衛 - ジョニー大倉
お増 - 伊佐山ひろ子
彦島の仙右衛門 - 中野誠也
佐吉 - 石田登星

第14話「逃げた妻」(1997年7月9日)(視聴率16.4%)
藤田彦七 - うじきつよし
おみね - 佐藤恵利
おりつ - 江口由起
お千代 - 石井トミコ
宗六 - 園田裕久
燕小僧 - 赤星昇一郎

第15話「見張りの見張り」(1997年7月16日)(視聴率16.2%)
長久保の佐助 - 本田博太郎
お六 - 清水ひとみ
杉谷の虎吉 - 金子研三

目撃 [映画]

1997 アメリカ 評価S
12/06(火) 13:00 -
NHKBSプレミアム|122分

クリント・イーストウッドが製作・監督・主演
これはかなり良いのではなかろうか。中途あたりまではなかなか良いという程度に思っていたが、見進めていくうちにどんどんのめりこまされた。
ちなみに、オープニングのかなり長い時間(美術館での絵の下書き、バーでビデオを渡す場面、そして盗みの場面に至るまで)、イーストウッドが出てきての行動がイマイチなにをやってるかよくわからず、しばしボーっとしてしまったのだけど。
まあ製作者に実績がある人だと、このよくわからない場面を乗り越えれば面白くなるはずという信頼感があるものだ。
大邸宅で盗みを実行したルーサー・ホイットニーとその娘ケイト(ケイトは最初ルーサーとのかかわりあいを避けているが、真相を打ち明けられたあとは、共同行動を取るわけではないが共通の立場に立たされているといえる)、その目の前で事件を起こした大統領とそのスタッフ(大統領補佐官とシークレットサービス)、事件の捜査にあたる警察、事件で妻を殺されたウォルター・サリヴァンとこの4つどもえともいえる構図がほぼ不自然なく構築され、話が進むにつれ、新たな関係性が見えてくる展開がスリリング。

ルーサーは変装に長けていて、ちょっとルパンチックである。
クリント・イーストウッドという人はなぜかルパン三世が似合いそうに思えるのだが、これは山田康雄さんが両者の声優をやっていることからの想起だろう。
ルーサーがケイトに呼び出され警察が待機する中レストランに訪れる場面がある。そこでシークレットサービスとサリヴァンに雇われた銃撃主の二人から狙撃されるのであるが、一瞬の鏡の反射のせいで銃弾はそれ、ルーサーは着ていた服をその場へ残し混乱の中姿を消す。と思うと、そのレストランの中へ警備員が「落ち着いてください」と言いながら入っていく、それがルーサー。この辺はルパンっぽい。
ちなみにこの場面のサリヴァン側の銃撃主って話の展開上ちょっと不要に思えた。さきに4つどもえと書いたがそこらへんまでは3つどもえ、というより、大統領側が警察に事を隠し処理しようとしているというこの両者の駆け引きの面白さのが作品に思えた。
ただラストでサリヴァンが重要な存在になるので、ここでもこの程度にちょっかい出しておくべきなのだろう。

ジーン・ハックマンが大統領役
イーストウッドの作品は比較的にだが、イーストウッドと並ぶ程度の俳優との競演が少ないように感じている。常連俳優を除いてだが。
そういう意味ではここでジーン・ハックマンというのはかなりの大物。そして、それに応えて十分な存在感と演技力
特に中盤の補佐官とのダンスシーンは秀逸。補佐官が大統領からネックレスをプレゼントされたこと(ルーサーの仕業)にお礼を言うと心当たりのない大統領は不審に思いながらにこやかにダンスに誘い大勢の前で二人はダンス。そこでシリアスな会話を続けながら笑顔でダンスに興じるのだ。最後にはそのネックレスは大統領が殺人事件の被害者に渡したものだと補佐官に伝え、補佐官は顔がこわばるという展開。

ラストは事件の真相をルーサーから聞き及んだサリヴァンが大統領に面会に行く。二人の関係から、アポなしでも当然入れてもらえたルーサーを執務室で迎える大統領。と場面が転換しテレビ報道「大統領がナイフで自殺を図った」。
これは一瞬サリヴァンが大統領を刺したのかなと思ったが、考えてみると、真相を知ったサリヴァンがホワイトハウス執務室へ来たということは大統領は完全に詰んでいるわけで、サリヴァンが殺そうとしたのを避けたとしても、返り討ちにするわけにもいかない(大統領の行動、特にホワイトハウス内の行動なんて秘密にできっこない)。となるとサリヴァンが生きて帰って行くのを許容するなら、それで大統領の命運は尽きる。
と考えていくと、サリヴァンから促されて自殺をしたというのが一番納得できる。サリヴァンはテレビカメラの前で「大統領は最近ずっと執務に悩んでいた」「私は当然止めた」などと語っているので、サリヴァンは大統領に、事件の真相は伏せるから自害しなさいとでも言ったのではなかろう

続・さすらいの一匹狼 [映画]

1965 イタリア/スペイン/フランス
12/24(土) 19:00 -
TOKYO MX2|105分

マカロニウエスタン。
ジュリアーノ・ジェンマ主演
冒頭がかなり安っぽいB級感満載の始まり。あらすじの冒頭が「ブレント・ランダース(ジュリアーノ・ジェンマ)は牛泥棒のジル(ジョヴァンニ・パッツァフィーニ)から牛を買ったばっかりに、牛泥棒呼ばわりされ、無実の照明しようとして人を殺してしまった」こう始まってるが、それを安直になぞってる感じで、なんでこんなに簡単に騙されるんだよという感じに騙され、街に戻れば今度はブレントの弁明を一切聞かずに牛泥棒呼ばわりして、銃撃戦になっちゃうし。ま、とにかくこういうオープニングでとりあえず物語の幕開き部分は作り上げたという感じで始まる。
その後の中身も深みはなく、楽しめるように色々見せ場ありという作り。キャラクターで面白いのは保安官と悪役エベリーの父親。両方とも作品上の善側に立つか悪側に立つかいくらかの迷いがあり揺れている部分が面白い。絵ベリーの父親なんかは、悪側に立ちはするんだけど、最後には息子がブレントに向けて撃った銃の前に立ちはだかり死んでしまうという劇的なもの。
作品上のマドンナであるルーシー役がかなり美人。イヴリン・スチュアートとクレジットされているが、イダ・ガッリという人らしい。
街の名前ですこし混乱。ブレントのいた街がジョンソンシティ。ルーシーは牧師の娘で、犯されたことが分かったらもう普通には生きて行けず父親からも死ねと言われるくらいの雰囲気だとされている。そのルーシーをブレントは助けて、街に行き医者へ連れていくのだが、実質この作品の舞台であるこの街はどこなのだろう。ルーシーの街ではないのか。医者だの保安官だのみんなルーシーのこと知ってるようだし。だけど作品を見進めていくと、グリンビルとやらがルーシーの街のようで、ルーシーがその街でグリンビル行きの駅馬車を見る場面があり、またラストではグリンビルにこれから向かうかどうしようかなどとも話しており、じゃあ作品の舞台となっているこの街はどこなんだろ。

ブラッド・ワーク [映画]

2002 アメリカ
11/01(火) 21:00 -
NHKBSプレミアム|111分

クリント・イーストウッドが製作・監督・主演。
さすがに、これの前に見た「コップランド」より見せる。

中盤以降まで見て、犯人が理由はないけど、こいつだろうなというのがわかった。というのも彼の作品内での存在感が映画の標準的作法からすると多少異様な存在感だったからだ。
主人公テリーは引退した元FBI捜査官。今では心臓移植を成功させ、港につないだ船で暮らしている。そこへその心臓を提供したのが妹だといって、女が殺された妹の捜査を依頼してくる。
犯人のバディはテリーの隣の船で暮らしている無色風の男。テリーが給料を払うから運転をしてくれと頼み、捜査の相棒もどきになる。その言動が多少ひょうきんで、かつ捜査にも幾分突っ込んできて素人であることを露呈するというもので、笑いを提供する役のように見えた。が、それをやるなら、もう出ずっぱりにして、延々と笑いを提供するみたいにするところで、どこか中途半端。このままこの男がなにもなく作品が終わったら、ちょっと何のために出したのかわからない感じ。ということで犯人であろうなとは思った。

テリーは引退しているが、冒頭では現役のころの犯人を追う姿が描かれる。この件が今作の事件とつながっているのだが、中盤まではそのつながりがわからない。ので、やけに冒頭で詳しくその現役時代の事件というのを描いていたが、あれ、あのまま中途半端に終わってしまうのだとしたら変だなと思っていたがやはり作品内の事件と直接的なつながりがあったのでなるほどと思う。

その序盤の場面で、この作品もしかしたら一度見ているかもしれないと思った。ただ、昔の自分の嗜好からするとこれを選ぶ可能性は少ないのだけど。
というのも序盤でテリーが犯人を撃つ場面、取り逃がしたのか命中したのかわからないが、その場面の、街の中の高い金網に囲まれた公園内に犯人がいて、それを金網の外から撃つという構図がかすかに記憶にあるのだ。といってもこういう構図が他の作品にないとはいえないので、これじゃないかもしれないが。
記憶にあるというのはこの点だけではある。

心臓移植の提供者のために働くというテーマ、そしてその提供者は実は殺されていたとなり、さらに、臓器移植のために殺されていたらしいとなり、最後にはテリーに心臓を提供させるため殺された、つまりテリーを生きながらえさせて、またかつての追う者追われる者として緊張感のある関係に戻りたいというのが犯人の動機であったのだが、そういう風にテーマが深化していき、そこに提供者の姉とテリーの愛情というのが絡まるあたりはなかなかであろう

コップランド [映画]

1997 アメリカ
11/16(水) 13:00 -
NHKBSプレミアム|106分

シルヴェスター・スタローン主演
スタローンの映画は彼が大活躍しすぎでなんだか大雑把なものが多くあまり好きでないのだが、共演にロバート・デ・ニーロの名がありちょっと期待した。あまり嚙み合わないような気もしたが。またウィキに「スタローンが体重を増やし、それまでのイメージを覆すような、冴えない中年の保安官を演じたことで話題となった」とあり、そこらへんからも期待。だけど、それまでのイメージを覆すようにも見えなかったが。スタローンってもっさりした冴えない男というのがおれの抱いているイメージだし。
デ・ニーロのほうは最後までどれがそうかよくわからなかった。大俳優なので、当然準主役だろうから、ちょっと顔違うような気がするけど、レイかなと思ってたけど、ティルディンの方だった。髭をたくわえ雰囲気は違うがそういわれりゃたしかにデ・ニーロだ。
クライマックスシーンはやっぱりスタローン大活躍だが、そこまではそれほど大雑把な感じはしない。けど緻密に作り上げられてる感じもないけど。
見逃してるのかもしれないが、自宅が火事で焼けたフィッグス。結局自分で発火したのだが、それをフレディが「あの爆発処理班の女から発火装置をもらったのか」と問う場面がある。確かにフレディ爆発処理班の女とすれ違う場面はあるけどそれだけで、この事件と結びつけるのはおかしい。他にもその女のこと描かれてたのを見逃してるかな。まあ時折、映画を作る過程でカットされちゃって、辻褄が合わない感じになることもあるらしいけど。
この作品で最大の混乱した場面が中盤にある。
この作品の発端はマレーがラリった黒人の車にぶつけられ、また銃を向けられたと勘違いし、発砲。相手を射殺。勘違いだと気づき、罪に問われる恐怖から自殺するという場面から始まる。そしてその自殺は実は自殺してないんじゃないかと思わせるような描き方であり、実際そのとおり自殺したように見せかけて事件を終わりにしようとする工作である。それはそれでいいのだが、世間に対しては自殺とされており、そのマレーの葬儀が行われる。その場面の直後、「送別会」の場面となる。は~誰に送別会だろうと見ていると、マレーの送別会だという、そしてマレーが現れる。ここまで見ても、おれはマレーが自殺と処理されているし、そもそもしっかり名前も覚えていなくて、最初に出てきただけだから顔もあまり覚えていなくて、、つまり「マレーの送別会」といわれても、誰だろマレーってみたいな感じになっていた。進行するにつれ、あれれ、これ冒頭で自殺したマレーかと気づきびっくり。というのも葬儀の場面の直後にひっそりとでなく大々的に送別会パーティーなんてやれるか、世間の目ってのがあるだろうに、という戸惑いだ。
まあ、解釈すれば、それだけやりたい放題にその街が彼らに支配されているということでもあろうし、実際その送別会の場面ではパーティの主催者であるレイに送別会を大々的にやることへの警告の電話が上司から入り、またフレディも同じく警告に訪れてはいるのだから、そういう意味では整合性は取れているのだが。
ひとつ気に入った場面。
フィッグスは基本的に善玉っぽく描かれているのだが、実は自宅に火を放ち、保険金を得ていたという人物。フレディに罵られ街を後にするのだが、車の中で「「戻れ戻れ」というおれの良心の声がうるせー」とか言って車を停める(この後レイと対決するフレディに加勢するため街に戻り絶妙なタイミングで援護する)。

音楽
スプリングスティーンだな、これ、とわかる曲が途中でかかる。ただ知らない曲。99年の映画だし、自分の知ってる時代以降の曲なんだろうと思う。
またその曲の前にもちょっとスプリングスティーンっぽい曲あり。ただこれは聞き進めていくとちょっと違うっぽいなと思う。
で、最後のクレジットをじっくり見た。なんとスプリングスティーン2曲。あれれ両方ともそうだったか。しかも曲名見るとなんとなく見覚えがある。調べてみると「リバー」から"Drive All Night" and "Stolen Car"。おいおい「リバー」って何度となく聞いたアルバムのはずなのに。。。
ちなみに作品の舞台はニュージャージー。これがスプリングスティーンの曲を使った背景かな
またクレジットをじっくり見て興味深い曲がいくつか。
アールキング作の曲をボズ・スキャッグスがやってる曲が一つ。"It All Went Down The Drain"。聞いてみてなんとなく覚えがあるなあと調べていくと、よく覚えてるはず。アールキングの「Glazed」というアルバムのオープニング曲。このアルバムはちょうどニューオリンズに俺が興味を持ち出した最初期に買ったアルバム。ニューオリンズの昔の音楽に興味を持ったのだが、これはその昔の音楽を作ってきたアールキングの下にも書くラウンダーからの新緑。繰り返し聞いたから一曲目なんて特に覚えているのだろう
またロン・レヴィーという自分にとって懐かしい人の作品の曲が一つ。その曲はよく見ると権利がラウンダーレコードとなっていて、そういや、ロン・レヴィーってラウンダーとかその傘下のブラックトップとかのレコードにミュージシャンやプロデューサーで名前が載っていた人だ。その曲は"TEXAS CADILLAC"。演奏は"Smokin' Joe Kubek band"となっている。ちなみにこの曲はJoe Kubekとロン・レヴィ―の共作。この"Smokin' Joe Kubek band"は他に2曲提供している。
ロバート・クレイも1曲ある