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ボーダー [映画]

2008 アメリカ B
11/24(火) 21:00 NHKBSプレミアム|103分

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが主演。刑事物。
タイプとしてはラストにどんでん返しがあり、すべてが明らかになるというもので、そこに行くまでは見ている側は誤った解釈でいるというもの。
二人の刑事、ロバート・デ・ニーロ演じるトム・"ターク"・コワンとアル・パチーノ演じるデイヴィッド・"ルースター"・フィスクが主役。
この二人の刑事が追っている事件やら、絡んでる事件、過去の事件、さらにはタークの事件解決後の告白と思われる映像などが立て続けに出てくるので、整理ができず何がなにやらよくわからない序盤。タークの事件解決後の告白と思われる映像、ここが鍵なのだが、これがあるせいでタークが真犯人であり、それを告白によって回想している形式のようにまずは錯覚する。
しかしその映像もちょっとだけなので、見間違いかなあなどと中盤になると思ってくる。なぜならタークが真面目に捜査をしているようで、この告白と繋がらないからだ。ところが中盤以降もそれが頻繁に流され、やっぱタークが真犯人の回想ものなのだがとほぼ確定的に思う。
結果的にタークは犯人でなく、真犯人はルースターなのだが、だからというわけでなく、実は見ている間も、最後までタークが真犯人の回想ものということに100%の確信は持てなかった。理由はよくわからないが、例えば、銃撃される場面で銃撃される相手は映るが、撃っている側は映らないということがある。その映像の前後に、もしくはナレーションがかぶるような形でそこにタークの告白が入ってくるところが錯覚させる要因だ。
ああ、あと途中で、自分はタークが真犯人でルースターがそれを知ってるのかどうかという疑問が出てきたが、これも途中の会話で、タークが真犯人でそれを知ってるがかばっているルースターというような場面があり、これも錯覚の一要因(これはタークが犯人を挙げるためにハメた件でルースターはそれに協力した、そして最後のルースターによる告白ではそれを見てから自分も悪人は法を乗り越えても処刑するという考えに到ったとしている)。
タークの告白に見える映像というのは、実はルースターのメモを読まされているルークの動画だったのだ。
いまもう一度見直したら相当理解が進むだろうなと思う。序盤中盤と非常にわかりづらい描写が多かったが、頭に入れて見れば発見もあるだろう。
またこの作品を忘れてしまった後、数年後に見てみたい。そのときの自分には序盤はわかりづらいけど我慢して見るように勧めたい

ヒート(1995年)以来の二人の競演。ヒートではラストでアル・パチーノがデ・ニーロを撃つが、今作品では逆なのが面白い。
ウィキでみるとこの作品、結構酷評されているみたいだ。

Shall We Dance? [映画]

2004 アメリカ C 吹き替え版
11/28(土) 21:00 BS朝日1|119分(上映時間106分。どうだろう、カットはあったのだろうか)

日本版のリメイク。日本版はかなり良かったと記憶しており、ストーリーはほぼその通りだったので、そこは楽しめたし感動した。
主演はリチャード・ギアでここは日本版より良いかもしれない。まあ違った良さが夫々にあるといったところか。優しげな中年エリートの役はリチャード・ギアはぴったりである。

日本版はどうだったか覚えてないが、こちらの作品で、ダンス会の場面、ジョンは妻子(妻役はスーザン・サランドン)を見つけ動揺しダンスを中断してしまった後、妻を追いかけるがそこで妻は激怒している。ここら辺の心理描写はよくわからない。浮気でないことがわかり、もうそれ以上詮索するの止めたんじゃないのか、それを探偵から誘われて会場にまで来てるんだから、ダンス会に出ている夫を見て激怒というのはわからない。
また、その後の場面、ポリーナからの手紙をジョンが読むのはわかるが妻が読んでるのはなぜなんだろう。読んでみろと渡されたのか、妻からそれ何よ、読ませてよってことなのか。ここもよくわからん。ジョンが妻に読ませたくないんじゃないかな。

こちらは日本版と多分同じだったと思うが、競技会で5種のダンスを踊って競い合うというのに、途中でパートナーを変えるというのはどうなんだろう。日本版の場合、竹中直人が大活躍する場面だ。

ミス・ミッツィが酒を生徒の目を盗み飲む場面がちょくちょく出てくるが、あれは何の意味だろう。人生に疲れたというような意味合いだろうか、ラストでは飲もうとして止めているところは、また生きる張り合いができたというような意味かな。

ヴァーンというのはでぶの黒人がダンス教室でジョンと一緒に習ってる人物であるが、彼が最後に恋人を射止めており、それは多分話中で出てきた告白しようとしている相手なのだろう。もうちょっとそのエピソードをフィーチャーしてもよかった。

導入部で3点
まず電車に乗ってるジョンがダンス教室を見上げる場面。これは日本版だと電車の中で立って乗降口の窓から見上げるような形だが、こちらでは座席に座って窓から見上げる形。座ると行っても窓に背を向けるJR山手線のような乗車席でなく、ボックス席ではある。どっちかといったら日本版のほうが自然。
さらに、電車から飛び降りる場面も窓際の席に座っているところから隣の人の前を通って降りるというのは飛び降りる場面には適さず、立って乗車口辺りにいるというほうが良い。
ダンス教室に入ってくる場面では見学に来ただけなのに、なぜか無愛想にそして強引に教室入会させてしまう場面はちょっと違和感。

とても細かい点。
中盤だったと思うが、ジョンが駅のホームを歩く場面がある。多分ダンス教室からの帰りというシチュエーションだったかな、ほんちょっと挿入されるだけなのだが、上からのカメラでホームと線路が映っており、電車が走り去っていくと、ジョンがそのまま線路に下りて歩いていくように見える場面がある。あれは路面電車なのだろうか。いや、そんなことはないはずだ。
ラスト。ポリーナのブラックプールのエピソード。ダンスで転んでしまった後、立ち上がり別の人と踊りだしてるように見えるが、競技会なんだからパートナー変えて踊るなんてことはないんじゃないのかなと思ってしまった。
そういえばこの場面で日本版のほうは男性がそれをフォローしなかっただとかなんとか、重要な話があり、それが役所広司が演じる男の失敗となにかかぶるようなエピソードになっていたように思うが、こちらにはなかった。

ダーティファイター 燃えよ鉄拳 [映画]

1980 アメリカ C 吹き替え版
11/20(金) 20:00 BSジャパン|114分(上映時間116分。放映の最後にミニ番組「シネマアディクト」というのが5分ほどはいっており、カットはかなりたくさん)

原題「Any which Way You can」
前作「ダーティファイター」の原題は「Every Which Way But Loose」
前作「ダーティファイター」は自分に合わないひどい作品で、これは怖いもの見たさというか冷やかしで見た。テーマは同じなんだろうし前作から続けて出ているキャラクターの性格も同じだが、コメディの要素がかなり入り込んでいる。前作には笑わせにかかっている箇所なんてひとつもなかったように思うが。といっても前作はあまり覚えていないが。
序盤でいくつか笑いを起こさせるコントのような場面があり、あれっ、これって笑わせにかかってるのかと疑念を持つ。ファイロを付け狙う暴走族・「女郎蜘蛛」(この暴走族はその後も度々出てきては同じように大した逆襲でもないものに自分からずっこけるという役割で笑いを担当している)が逆襲というかちょっとしたことで自滅する場面やチンパンジーのクライドが自動車を滅茶苦茶にする場面など。そしてその後も続けて明らかにコメディ的演出が続くのだ。
これはつまらないつもりでこちらは見てるので、そういうのが続いても笑わないし、センス悪いなあなどと思っていたが、あまりにそういう場面が続くのでちょっと見方を変えるべきなのかなとも思った。
結局笑ったのは一箇所だけだったけど。それはリンを助けようとオーヴィルが身を呈し銃撃を食らい病院に運び込まれた場面。「看護婦におれのヒーロー的行動を話して広めてくれよ」と懇願するオーヴィル。「なんでそんなことしなくちゃいけないんだよ」とファイロ。がそこへ「この人がヒーローなのね」と入ってきた看護婦たちにファイロが「ああ、こいつのヒーロー的行動におれは命を助けられたよ」と返す場面。書いてて、大して面白くないが、間が良かった。
まあ、とにかく、喜劇的要素とマッチョヒーローとのミックスという感じか。なんで面白く感じないのか色々考えていた。喜劇は主人公が愚かな人間であったほうがやりやすいというのがある。そういう点から言うと、上から目線の喜劇でかっこいいヒーローが余裕を持ってやっているという部分に多少の反感があるのかもしれない。
この映画でも主人公であるクリントが絡んでる場面だと笑いたくない気持ちで、それが絡んでない場面だと多少気が落ち着いて見られるのだ。
類似のパターンを考えてみると「ルパン3世」だろうか。圧倒的ヒーローが笑いも演じるというのは。ルパンはまったく偏見なく笑えるけどね。
前作ではそれほど出ていなかった母親が結構な大活躍。

あんなつまらんものの続編をよく作ろうとしたもんだ。それもキャラクターの変更もなしだし、前作でのエピソードを引き摺っている箇所(リンがファイロと別れた話を謝る場面)もある。

オラウータンも前作以上の大活躍。それにしてもよく演技をつけられたな。着ぐるみじゃなさそうだし。一番の見所かもしれん

A change is gonna come [音楽]

アル・グリーンのベスト盤をつべで聞いていて、この歌に痺れた。それで色々な歌手のバージョンを聞いたり、この歌について調べた。
昔から知っていた歌だが、時折とてつもなく嵌ってしまう大好きな歌のひとつだが、歌詞も含めてそれほどよくは調べたことがなかった。サビのところだけを見てああそういう歌なんだなということは分かってはいたが。
歌詞については確かネヴィルブラザーズのイエロームーンを買ったときその歌詞を覚えこんで口ずさんだりもしていた。ネヴィルのバージョンでは「I go to the movie・・・」という部分が外されている。アーロンネヴィルはソロでも収録しているようで、そのバージョンでも、そしてライブバージョンもいくつか聞いたがそこでもその部分は外されている。
ただ、歌詞を見て、さらに和訳を行いこの歌について考察しているサイトも見てみると、この部分抜かすとその次の「Then I go to my brother・・・」の部分に繋がらないのではないとと思えてくる。そういうのも含めて省いているんだろうとは思うが。
おれはそのネヴィルのバージョンを最初聞いたとき、「I go to the movie・・・」のあたりを映画に行ったり「南部」に行ったりとかいうお気楽な部分だから省いたのかなとか思っていた。「南部」というのは「 I go downtown」を「down south」と聞き取っていたのだ。
まあそれはとにかく、映画に行こうと街へ行き、このあたりをうろつくなと言われたという歌詞があり、その次の「Then I go to my brother・・・」の件、兄貴のところへ行き助けて欲しいと懇願したにつながるのではなかろうか。

英語版ウィキを頑張って読んでみてたくさんのことを知った。
まず、これまでひそかに疑問に思っていたのはサムクックの中でこの歌だけ異様に異質なことだ。サムクックのレコードは軽いポップソングのアレンジ、いやもちろん良い曲ではあるのだが、そういうものばかりという印象、あとゴスペル物があり、迫力ある名盤のライブがあるが、スタジオ録音の商業目的のレコードの中でこの曲は非常に異質だと思えていた。
その謎の回答というわけではないが、これは彼の晩年の作品で死後発売されたシングル"Shake"のB面曲である。ここで一つ英語ウィキに混乱があり、それゆえ理解するのにとても時間がかかったのであるが、スタジオレコーディングの日にちがNovember 11, 1964 RCA Studios(Hollywood, California)となっているがこれはおかしくて1963年の間違いであろう。
"Shake"は彼の生前最後のレコーディングでNovember 16, 1964; RCA Studios, Hollywoodとなっているから尚更間違いに気付きにくい。
最初読んでいたときには彼の生前最後のレコーディングがこれだったのかあと感慨深く思ったのであるが、どうも納得がいかない。なぜなら、この曲が最初の発表されたのはアルバム「Ain't That Good News」の中の一曲としてであり、それは64年の3月発売だ。しかもこのアルバムのレコーディングは先に書いた63年11月11日にも一致する。
ここら辺を読んでいたときには、この曲にはアルバムバージョンとシングルバージョンと二つあるのかと思い、色々検索までしてしまったが、どうもそういうものは見つからない。
それはともかく。このように読み解くとこの後の動きも理解しやすい。
ウィキの要約
レコーディング後の1964年2月7日に「The Tonight Show Starring Johnny Carson 」でこの歌を歌った。マネージャーは今発売しているシングルより、こっちをメインにしようと提案したがサムはそれに反対した。アルバム発表を控えておりこれを短いバージョンにアレンジするような時間がないからとの理由。
そしてこのパフォーマンスはテレビ局に残されていない。これは歴史的なものとなると思っていたが、この二日後のエドサリバンショーでのビートルズに埋もれてしまった。
(検索するとわかるが、1964年2月7日はビートルズのアメリカ上陸、9日がエドサリバンショーである)
そしてそれがこの歌の唯一のパフォーマンスとなる。アレンジの複雑さと「不吉」な感覚が理由であろう。ボビーウーマックに対しサムは「死の匂いこそがこの曲を演奏しない理由だ」と語っている。
シングルカットされた際には"I go to the movies…"の部分がラジオエアプレイのために削られたとのこと。
ここまでがウィキの要約
他にもレコーディングのときにEarl PalmerやJohn Boudreaux(AFOレコードのドラマー)がいたなどと興味深い記述。
ドクタージョンの伝記でサムクックと仕事をする予定が彼の死でキャンセルになったのを残念がっていたのを思い出した。そのころはどういう事情なのかよく知らなかったが、そのころドクタージョンになる前のとマックレベナックはニューオリンズからLAで転居していてAFOレコードとも絡んでいたというようなことが記述されていたから、そういう事情だったかと思い当たった。
あとEarl Palmerもニューオリンズのレジェンドドラマーということだけを知っていたが、そうか、このころはサムクックのレコードに参加していたのかということを知った。

ほかに今回聞いたバージョン
ボビーウーマックのバージョン、スタジオ版2曲、ライブ版2曲。ライブ版はコーラスのところで独特な拍のきざみをするのが特徴なのと、とにかくすごい迫力のバージョンがひとつある(ここではカーティスメイフィールドのギターの真似も披露)
歌詞では最初の一節で「a little tent」を「a little old tent」と毎回歌っているところが興味深い

ネヴィルのバージョンでは、最後のサビの部分のメロディを高い音に変更して歌うのがハイライトである。
ライブも良いんだよなとつべで検索したが、割り合い最近のものが多く今回つべではイエロームーン発表のころのライブは見つけられなかったが、このイエロームーン発表後のライブでの披露では、「There were times when I thought I couldn't last for long」のところでメロディを高い音に持っていき最初のハイライトが来る。それとサビにシリルがつけるコーラス「long time coming,change is gonna comeというのが良い。これはスタジオバージョンでも一番最後に入っているのであるが、スタジオバージョンということで音響効果を独特に効かせたものになっている(音はちょっと小さくて気付きにくい、声はアーロンかなあ)。

ボブディランのバージョン
これは以前この歌に嵌ってしまったときつべで見つけたが、なんじゃこれと失笑した。なにかのライブバージョン、自分のコンサートではなさそう。
ただ今回この歌について調べ、この歌がボブディランの「風に吹かれて」の強い影響を受けたということを知って、それを知ると、これをボブが歌うのは感慨深い。といってもよくぞここまでというほどのダミ声だが。
そう、公民権運動とかかわりがあるのは知っていたが、そういう動き、特にフォーク連中との絡みなんて考えもしなかったのだ。
そう考えると「イエロームーン」にこの歌がありボブディランの曲が2曲あり、「マイブラッド」や「シスターローザ」があるというのはわかりやすい。ちなみにイエロームーンのあと、プロデューサー、ダニエル・ラノワは、ボブ・ディランのアルバム『オー・マーシー』をプロデュース、ネヴィルのバンドからもシリル始め何人かが参加している。
※いまイエロームーンのウィキを読んでいて、マイブラッドには別バージョンがあることを知った。

オーティスのバージョンも聞いた。おれはこの曲を参考にして「トライ・ア・リトル・テンダネス」のイントロがああいう風になったのではないかと想像している。
オーティスはサムクックの曲をたくさんカバーしているように思っていたが、単に好きというだけでなくアルバム「オーティス・ブルー」に3曲も入っているのは追悼ということだそうだ。
そうか、当たり前だけど同時期に活動してたのか。サムクックはオーティスとかスタックスのレコードを自分のポップ路線と比べてどう思っていたのだろう。

ほかに聞いたのは、アレサ、ローリンヒル、ビリープレストン。他にも探せばいくらでも出てくるのだが、そうすると止まらなくなってしまうので・・・。

この歌が重要な役割を果たしている2本の映画のことを思い出した。
アリの映画、マルコムXの二本である。どちらも同じ時代のことを描いており、この二人とサムクックの交流も描かれている。のでどっちがどっちだかちょっと記憶が混乱してはいるのだが。どちらもマルコムが死ぬという重要な場面(マルコムXは文字通りハイライトシーン、アリの方ではそのあとも物語は続くのだが
確か交流が比較的多く書かれているのが「アリ」だったかな。こちらは始まりがサムクックのライブの場面というというこれ以上はないという素晴らしい始まり(確かテレビで井筒監督がそれを激奨していた)。
今回その映画についても調べてびっくりしたのだが、そのサムを演じている人は、それ以降ほとんど活動していない。David Elliottという人で、調べてもほとんど出てこないので苦労したが、ディオンヌ・ワーウィックの息子らしく、それならあのパフォーマンスは納得でもあるが、それだけの人がそれ以降活動していないのは疑問ではある。つべにはその母とデュエットしているものなどが投稿されている。
こちらで使われているのが、今回これに嵌ったきっかけとなったアルグリーンのバージョンだということを知って驚いた。これはロックンロール・ホール・オブ・フェイムでのパフォーマンスでバックがブッカーT&MG’sである。映画を見たときもそのクレジットに興奮したものだが、今回聞いたのはそのバージョンだったか。
アリでは運転中のアリが通りすがりの人にマルコムが死んだことを知らされ車を停め愕然とするという場面で流される。
マルコムXではサムクックのオリジナルバージョンが使われており、最後の演説となる会場に向かう場面で長々と流されるのだがこれも胸を打つシーン

ザ・ファイター [映画]

2010 アメリカ B
11/16(月) 21:00 NHKBSプレミアム|117分

なかなか複雑で味わい深い映画。実話に基づいた作品でミッキー・ウォード(とその家族、とりわけ兄のディッキー・エクランド)というボクサーを描いている。ウィキに拠ればこの作品のラストのタイトルマッチは実際にはそれほど高いランクのものではなく、これで彼が有名になったわけではなく、その後のアルツロ・ガッティとの死闘で有名になったとのこと。彼自身は結局メジャーな世界タイトルは取っていない。
本編が終わりクレジットのときのバックの映像で、今作品の主人公兄弟の本物が映る。記者会見かなんかをやってるところで、場所はとてもラフな、地元の飲食店のようなところに見える。兄弟以外にも2人映るが、父親か作品にも出てきたボクシングジム関係者だろう。
シュガー・レイ・レナードが本人役。あとミッキー・オキーフという人も本人役となっている、確かセコンドを務めていた人。先に書いたラストに顔を出してた人かもしれない。

まず最初の方は出所したディッキー(彼もボクサーで地元では「誇り」と称えられている)のカムバックをテレビ局がドキュメンタリーで撮るという場面から。であるからなのか、ドキュメンタリー風でフィクション映画としてはどことなく特徴的な映像で始まる。
複雑な味わいというのは、その最初の段階ではあまり顕わではない複雑な家庭環境が徐々に明かされていく点にまずある。兄のちょっとルーズな点や母親・アリスのちょっと子供を支配してる感じ。さらに父親と異様に多い姉妹が紹介されるバーの場面なんかは、バーでの会話ということでわざと観客が理解しにくい感じに仕立てられていて、アリスの前の夫との子供(ディッキーも含む)と今の夫・ジョージとの子供(ミッキーはこちら)が同居しているらしい。
これが中盤になると完全に作品上での悪役となり、ミッキーの邪魔をしているモンスター家族となってくる。そして、その家族との決別、家族からの自立というものが作品の結末になるのだろうと予想されてくる。
ところがその割には兄が警察に捕まる場面、警官に暴行を受け、それを止めに入るミッキーも警官から拳を潰されてしまうのであるが、その場面で兄の弟をかばう台詞などがあったり、その後家族と決別してボクシング生活が順調になった後、刑務所に面会に行き兄弟で会話する場面では、兄に戦術を授けられそれに反発しながらも、リングではそれを実践して勝利を得たり、なかなか一筋縄での悪役ではないことが覗われる。
結末は兄の出所、そして家族との和解、兄のセコンド復帰で世界タイトル奪取となるというもの。
最後までそう決着するのかがわからないところが複雑な味わいであったと思う。

先に書いたバーの場面で恋人との出会いというのがあるのだが、ここはなぜ愛し合うようになったかがなく、あっさり女がミッキーに落ちるところはちょっと淡白か。
冒頭のテレビドキュメンタリーは実はカムバックを描いたものでなく、ドラッグ中毒者を描いたもので、家族はハメられたなどと言っている。実際そういうことは行われているのでは知っているが、それならドラッグをやっている場面なんかを長時間映されて不審に思わなかったのだろうかとは思った。

挿入曲でストーンズやツェッペリンがかかる。

ダイナマイトどんどん [映画]

1978 日本 B
11/26(木) 13:00 NHKBSプレミアム|145分

菅原文太主演。一周忌ということだろう。
監督:岡本喜八
任侠もの、ヤクザもののパロディのような喜劇。敵対する組が野球で対決をするというもの。
重要な役を演じる役者が揃いも揃って個性的で見ていて飽きない。

菅原文太:遠賀川の加助
宮下順子:お仙
北大路欣也:橘銀次
嵐寛寿郎:岡谷源蔵
金子信雄:橋本伝次郎
岸田森:花巻修
中谷一郎:香取祐一
フランキー堺:五味徳右衛門
藤岡琢也:岩崎警察署長
田中邦衛:芦刈の作蔵
ケーシー高峰:和田山の繁蔵
田中邦衛とケーシー高峰はそれぞれ1場面だけの役なのだが、その場面は見せ場になっており目立っている。
映像はどこがどうとは言いにくいのだが、いくつかで非常に個性的な撮り方がされているように思えた。
ただ前半はその着想の面白さからワクワクして見ていたが、後半はちょっとダレるというか飽きる。

Earl PalmerやJohn Boudreaux 早死にミュージシャン [音楽]


ボブマーリー
カールトン・バレット 元妻の彼 拳銃
ピーター・トッシュ 強盗 拳銃
キング・タビー 射殺

キャノンボール・アダレイ
ハンク・モブレー
リー・モーガン 愛人 拳銃
ボビー・ティモンズ

キング・カーティス 麻薬中毒者 ナイフ
アル・ジャクソン 強盗 拳銃

カウボーイ [映画]

1958 アメリカ C
11/24(火) 13:00 NHKBSプレミアム|94分

出演、グレン・フォード、ジャック・レモン
ジャック・レモンという人はコメディで何本か見ていたので、コメディ専門の人だと思っていた。ウィキで見ると、1954年がデビューで当初はコメディアンだと思われていたとあるから、これもその頃なんだと思うが。
出てきただけでなんか笑ってしまうのだが、この作品では笑わせる部分はほとんどない。カウボーイに憧れるホテルボーイの役。ホテルボーイのときに、グレン・フォード演じるカウボーイの大物トム・リースと出会い、頼み込んで同行させてもらうという役柄なのだが、その出会いの際、トムが豪快に風呂につかりながら、ごきぶりを拳銃で撃つ場面の反応なんかには喜劇俳優っぽさがあるが。
グレン・フォード。こちらは初めて聞く名前。とても貫禄がある。

筋としてはちょっとイマイチか。ジャック・レモン演じるフランク・ハリスの勤めるホテルはシカゴ。そこで宿泊している牧場主ヴィダルの娘・マリアに恋をしている。トムとの出会いがあり、フランクはトムのグループの一員となる(一員というかパートーナーというか、そこは色々あるのだが)。
ヴィダルはトムのせいもあり、追い出されるようにメキシコへ帰っていく。その際、ヴィダルとトムは商談をし、トムはメキシコまで牛を買いに行く約束をする。
マリア一家は電車でさっさと帰り、トムの一団は馬でのメキシコへの旅となる。
メキシコでトムの一団はヴィダル家を訪れるとマリアは結婚している。メキシコに戻りすぐに結婚させられたのだそうだ。
ここら辺で中盤が終わり、ここらからが終盤というところ。ここまでで不満なところは、なんでシカゴのホテルマンとメキシコ娘が恋に落ちているのかということ。そして、電車と馬の差はあろうが、話としては、シカゴからメキシコへ二組が旅をし、その時間差で結婚が行われていること。
もちろん、ホテルで知り合っての一目ぼれと考えられるし、時間差で結婚も良かろうが、ちょっと雑に感じる。

この作品では牛が大活躍、この手の作品での馬だとか牛、演技をつけるの大変だろうな、と思う
闘牛のような場面がある。凶暴な牛の角に紐で作った輪をかけるという勝負だ。馬にまたがって牛に向かっていくと牛も対抗し、角で馬を傷つける場面は迫力あり。

一箇所よくわからん場面。牛200頭に逃げられ、フランクがトムに言う言葉「その200頭は全部おまえのだった。俺の牛は全部残ってる」それに対してトムが「なんでわかるんだ」フランク「バールを使ったのさ」
バールはこれの前に作品に重要な要素として出てきてはいるのが、それを牛に使ったというのは意味がわからん。

結局、経験豊富なトムが生意気盛りの若手のフランクの成長を見守り、反発しあいながらもラストで心を通わせ、というような話なのだが、ラスト近くまでフランクが嫌なやつすぎてどうやって着地するのか見当がつかなかった。
ラストでは最初のホテルにトムとフランクの一団は戻る。ここでフランクはホテルにいる若い女と目をあわす。ここが意味ありげでマリアかなと思ったが、それじゃあ話がつながらない。ここは、シカゴのホテルに戻り新たな恋の予感をさせているというだけの場面だろう。
そして二人は風呂につかり、フランクが壁の虫に向かって発砲するという最初の場面の繰り返しで終わる。

ブラザーサンタ [映画]

2007 アメリカ C
11/24(火) 01:59 日テレ1|119分 (映画天国。上映時間116分なのでカットあり)

サンタを弟に持つ男が主人公というファンタジー物。
コメディであるが主人公がちょっとそれに似つかわしくない険悪な顔。まあ葛藤を持っている人物だからこれでいいのか。
「ありえないこと」が土台になっている作品なので「ありえない」ということで批判はしないが、ストーリーがちょっと雑に思えた。特に後半。サンタの代役になった主人公が子供たちへプレゼントを時間内に配り終えるの難しくなってきてどうなるかと思っていると、がんばってなんとかやりとげた、みたいな展開で安直すぎてずっこけた。まあもしかしたら結構カットが入ってるのかもしれない

優秀な兄弟を持つコンプレックスが主題で途中に同じ悩みを持つ人たちが本人役で出てくる
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シルヴェスター・スタローンの弟であるフランク・スタローン、ビル・クリントンの弟であるロジャー・クリントン、アレック・ボールドウィンの弟であるスティーヴン・ボールドウィンがそれぞれ、「偉大な兄を持つ弟」として本人役で出演している。
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挿入歌としてストーンズのビーストオブバーデンがイントロから結構長くかかる。主人公たちがダンスを練習する場面。曲は編集してあり、間奏の入る部分がオリジナル通りではない。

序盤。主人公が恋人に誕生日の計画をその場しのぎで話す場面がある。ふたりは喫茶店におり、恋人から問い詰められると、主人公は外にある看板に目をやる。「BONSAI PALACE」。そして「ボンサイパレス」で食事をしようと提案する。結局主人公はそこへ行けず彼女だけがボンサイパレスに行くのだが、そこでは東洋人が相撲などの武道のショーをやっている変な場所で彼女は居心地の悪い思いをするという展開。
その場面で主人公が彼女に「ボンサイパレス」で食事をしようと提案するとき、どうも「バンザイ」と発音しているようなのだ。何度か確かめたからこれは多分合ってる。でも字幕は「ボンサイ」。そして彼女がそれに答えて「ボンサイね」という場面の発音は「ボンサイ」。単なる間違いだろうか。字幕のような展開でないと話はつながらないし。
※見直した。字幕では「ディナーをしよう。この街で一番人気の店で、その名はボンサイパレス」「聞いたことあるわ、ボンサイパレスね」という感じ。
多分実際は「ディナーをしよう。この街で一番人気の店で、その名はバンザイパレス」「聞いたことあるわ、、、それはボンサイパレスじゃないの?」みたいな展開っぽい。
であるからわかりやすくするには、最後に「そう、そう、それね、ボンサイパレスだ」みたいな台詞を主人公が返すと良い




キャピタリズム マネーは踊る [映画]

2009 アメリカ D 吹き替え版
11/23(月) 10:00 TOKYO MX2|105分(上映時間120分なのでカットあり)

監督 マイケル・ムーア

揶揄で描いたアメリカの資本主義。一面的で極端な考え方だと思える。
そして質の悪い目立ちたがりのパフォーマンス。といってもその場面、監督自身が銀行に突撃する場面だが、彼の容姿がデブで愛嬌があるため多少コミカルに見える