So-net無料ブログ作成

ザ・ウォーカー [映画]

2010 アメリカ 吹替版(大塚明夫)
11/22(水) 00:00 -
BSデジ 191|135分

録画したもののあまり見る気にもならず、といってもどういう映画かも知らなかったのだが、ようやく見たのだが、非常に面白く見た。しかしこれはまったく個人的事情なのだが、一度に見ることができず、数回に分けての視聴になってしまった。自分に集中力がないのも原因だけど。面白い作品だったので集中して一度に見たかった。

序盤に二つの驚きが。ひとつはアル・グリーンの曲がかかったこと(主人公がウォークマンで聞く)。聞いたことある曲(多分とても有名な曲)ではあるのだが、自分はそれほどよく知ってる曲でもないのだけど、なぜかイントロの音でアル・グリーンを思い起こしていた。なぜだろう。字幕をつけて見ていたのだが、そのとき曲名が出たからかもしれない(曲名見ても知っているわけではないが。ちなみに曲名は「How Can You Mend A Broken Heart」)。
ふたつめは、トム・ウェイツの出演。意外ではないのだろうが意外。といおうか、彼が出ているのだったら、それを見れるだけで自分にとっては価値ある。吹替版で原語は入っていないので声が聞けなかったのは残念。ちょっと声が合っていないかなと思った。全般的に声が合ってない感じはした。

主演はデンゼル・ワシントン。
原題は「The Book of Eli」。Eliは主人公の名前イーライ。The Bookは聖書だと思う。ウォーカーはイーライがその世界でそう呼ばれているあだ名。
話自体は全然違うが星新一のショートショートで文明の滅んだ世界で「ホン(本のこと)」を探す話があったと思うがそれを思い出した。イーライの持つ「本」を奪おうとする一団との闘いというのが本作の概要。でその「本」が作中で「聖書」だとわかってくるというような内容。
舞台は終末戦争後、(核戦争があったというようなことは描写されないがたぶんそういうことも起き)文明が滅び、生き残った人間たちは弱肉強食の論理の中に生きているというような世界観。ここらはおれが思い出したのは星新一、小松左京、筒井康隆の描くようなSF小説。それだけに限らずSF小説で常に描かれるようなテーマであろうし、SF小説だけでないな、漫画でもゲームでも度々使われる世界観だろう。
そのような中、聖書を持ち神の声に従い西へと向かうイーライ。立ち寄った町でその聖書を奪おうと狙っている男と遭遇し追われることになる。その街で出会った女はイーライについてきて旅を共にすることになる。
ストーリーはシンプルで上記だけに絞られており、イーライは最終的に敵を払いのけ、目的地にたどり着く。払いのけ、と言ったが、撃たれても死なないというイーライは神に守られた存在でそこらへんでハラハラする感じはない。
目的地とは、文明を復興としている活動をしているアルカトラズにある一団で、イーライはそこにたどり着き自分が聖書を彼らに伝えることが使命だったことを知るという結末でそこらへんで流れる音楽は神々しい。ダニエル・ラノワプロデュースのネヴィル・ブラザースのイエロー・ムーン(アルバム)あたりの音を思い出した。たしかあれも神をテーマにしている。
大雑把なまとめだが、イーライは終末戦争後のキリストなのだろう

ここまでは見終えての感想なのだが、いくつかのサイトでこの映画の評を読んだが、えーっと思ってしまった。聖書が点字で書かれており(ここはわかった)、つまりイーライは目の見えない設定なのだと。せおして常に読み続けていたので全部を覚えてしまい、アルカトラズで口述で伝えたということなのだと。そしてあるサイトではイーライが目の見えないという設定はわかったが、さらに映画のエピソードとして、「イーライは目が見えないという設定をラストで明かそうとしたが、それをするとそれまでの作品内容と矛盾していしまうから、イーライが目の見えないという設定はなしにした」というものがあるとのこと。つまりイーライは目が見えないのではなく、必死で点字を勉強して聖書を読んでいたということ。
うーむ。目が見えていなかったとは見終えても全然気づかなかったわ。

色合いがとても特徴的。なんという技法かわからないが、モノクロのようなカラーという印象。数年後この映画を思い出すとき、モノクロ映画だったと記憶してそう。よく見りゃカラーなのだが、その色調が抑えられており、派手な光沢は抜けたセピア色とでもいうのか、そんなトーンで統一されている。
映像の格好良さに酔う作品という感じがした

共通テーマ:映画