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助け人走る [必殺]

放映データ
テレビ埼玉で2015/04/10(金)から05/29(金)まで全部で36回(全36話なので全部放映された)

レギュラーの助け人グループが田村高廣、中谷一郎、津坂匡章、野川由美子、宮内洋(中盤から加わる)、山村聰。
津坂匡章、野川由美子は3シリーズ連続、山村聰は「仕掛人」以来、田村高廣も「仕掛人」で重要なゲストとして扱われていた。そして水戸黄門の弥七・中谷一郎となれば、相当に安定感のある陣容。
山村聰が演じるのは、「仕掛人」とときとかなり似通った口入屋。大工もやっており、文十郎、平内、利吉たちからも棟梁と呼ばれる。
助け人とは金をもらって仕事を請け負うことを「人を助ける」という意味合いで使っており、口入屋が派遣する日雇い人夫がこう呼ばれている。つまりは表の仕事としての呼び名。その言葉を彼らが行っている裏の仕事にも援用し「(裏の)助け人」と呼んでいる。
この作品では裏の仕事のことを「仕事」と呼んでいるようだ(仕掛人、仕置人だとそれぞれ「仕掛け」「仕置き」と呼んでいた)
宮内洋って「太陽にほえろ」のボンかと勘違いしていた。面影がまったくないので調べたら、あれは宮内淳か。これまでの作品の登場人物になぞらえると「仕置人」の錠タイプ。あれもあまりうまくキャラクター設定できていないように思ったが、こちらは途中からの登場ということでほとんどうまく使えていない。殺し技がプロレスのブレーンバスターもどき。必殺ならではおふざけでこれも個人的にはあまり好きでない。
文十郎の妹・しのが途中から仲間に加わるとあり、あまりこういう天真爛漫妹キャラは仕事の仲間に馴染まないのではと思っていたが、あまり重要な役割でなく、ちょっとした連絡のつなぎ程度であった。
また清兵衛退場後、利助が元締的役割になるがこれは「役不足」か。役不足という言葉は議論によくなるね。これも使い方が間違っていて、「力不足」の方。これは利助演じる津坂匡章がどうこうという話ではなく、利助が元締をやることが「力不足」。でその力不足な感じをからかわれながら勤めてるという面もなくはないがなんとも中途半端で、ちょっと馴染まないように見える
ナレーションは山崎努。ナレーションは冒頭とラストに流れるというのは「仕置人」と同じ。
主題歌、森本太郎とスーパースター「望郷の旅」。ふと疑問に思った。演奏は当然このバンドなのだろうが、今作品も音楽担当は平尾昌晃。殺しの際のテーマ音楽やその他の音楽でもこの主題歌のアレンジバージョンが使われてるが、こちらは平尾氏アレンジということのなのだろうか。

第1話 「女郎大脱走」
女郎の足抜けの話。前作「仕置人」の第1話と同じように、第1パートで、今回の話の発端となる女郎の吉原からの脱走が描かれ、第2パートの冒頭でレギュラー陣の紹介がてら、次々と画面に登場する。
女郎の話だからであろう、投げ込み寺として有名な浄閑寺が出てくる。
正司照江がチョイ役。序盤、文十郎の口入屋からの派遣先の頼み人。

第2話 「仇討大殺陣」
仇討をめぐる話。
ウィキにある以下の場面が冒頭
--第二話では高田馬場の決闘に加勢した中山安兵衛(演者は田村の父・阪東妻三郎、映画からのフィルム流用)の似顔絵を見て、「どこかで見た顔だな」と発言している--
志村喬がメインゲストで大田原帯刀役。仇と狙われているが、これは誤解によるものと説明されている。大田原帯刀は清兵衛と長いつきあいがあり、ゆえに清兵衛が金を出しての仕事。
大田原帯刀への仇討の際の助太刀が15人来るので、それを始末するのが仕事内容。

第3話 「裏表大泥棒」
今戸の嘉平 - 石山健二郎
岩切半次郎 - 東野英心(東野孝彦名義)
大倉屋藤右衛門 - 高木均
伊太八 - 志賀勝
清兵衛が今戸の嘉平から裏の仕事を頼まれる。大倉屋が茶碗を大名に貸したが返してくれないので取り返したいので盗み出しほしいというもの。
一方文十郎の妹しのの茶店でいつもだんごを食べているお侍・岩切半次郎はどうやらしのに惚れている様子。文十郎は諦めさせようとしたが、話をしてみて一転、半次郎を気に入り、しのと結婚させようとする。
その半次郎が実は先の仕事で出た大名の家来。仕事は利吉主導で難なく上手くいくが、その責任を取るということで半次郎は腹を切ってしまう。
さて色々調査をしてみると、先の仕事の「大倉屋が茶碗を大名に貸したが返してくれない」というのが嘘のよう。
清兵衛が今戸の嘉平と対峙し事の真相を質す。嘉平は大倉屋に騙されたと知り、用心棒・伊太八を連れ大倉屋に乗り込む。金で命乞いをする大倉屋。そしてその金に目がくらみ、伊太八は嘉平を切る。
清兵衛は文十郎と平内を伴い、大倉屋と伊太八を始末する。
清兵衛の娘夫婦とその子供らしき人が出てくる。

第4話 「島抜大海原」
捕らえられ島送りになった女を島抜けさせ助ける話。御蔵島が舞台
当時の流刑地としての島というのはどういう管理になってたのだろうと思った。自由がないようなこと言うわりに自由に動き回る描写はあるし。島民と流刑者の関係はどうなのか。看守にあたる人はいないのか。
話としては盛り込みすぎのところが多少ある。例えば、赦免にならず首吊りする流刑人がいるが、それ以前に話に出てきた人だろうか。多分出ていない人だと思うが、先になにかこの人が赦免を恋焦がれてる様子があると良い。文十郎を慕う島の女が出てくる。これもそうなっていった経緯の描写が弱い。しのが兄を心配する描写が前半にあるが、できればラストで江戸へ戻った文十郎との再会がほしい。
必殺では割と女の裸を出していたように思うが、この作品ではそれが出てくる。今まで見たうちでは、この作品が最初となる。
島の名主として花沢徳衛

第5話 「御生命大切」
津川雅彦がゲスト。辻斬りのリーダー。話の筋としては、その辻斬りに襲われたことから藩での立場がなくなり、策を弄して助け人に力を借りるおこうと圭介(おこうが圭介の家の女中)のほうがメインに見える。
津川は演技としては見せ場はあるが、物語の中でのキャラクターとしては大物俳優を迎えた割りに印象が薄い
為吉が初登場。利吉は出てこない。
お吉が裏の仕事のことを知ってしまい、仲間になる。その他見せ場が多い

第6話 「上意大悲恋」
利吉と為吉が初競演。しのがストーリーに大きく絡む初めての作品。
あずさ - 田島令子
津島小一郎 - 山本紀彦
田島令子という人は必殺に結構たくさん出ていたと思う。
殿様の側室であるあずさと津島小一郎が藩屋敷から逃げ出し追われている所に文十郎は出くわし、助け家へ連れ帰る。事情をどうしても話さない彼らを清兵衛も加わりなんとか話をさせてみると、なんとあずさと津島小一郎は幼いころから両家公認の許婚。それを殿様に取られたという。同情し、なんとか逃がせはしないかと計画を練るが、あずさの妊娠(殿様の子)を知り小一郎が激昂。お助け計画は水の泡。
結果二人は殿様に殺される。助けられなかった助け人たちは、恨みを晴らそうと殿様宅に忍び込む。
「三度の飯より煙管が好きで、標的を目の前にしながら傍にあった高級品の煙草に手を出したり」(wikiより)。この場面はこの作品での最後。殿様の寝所に忍び込んだ平内がやらかす。それを文十郎が助けるのだが、この場面は文十郎をここに絡ませるためだけの演出。平内がそれに目もくれずに殿様を殺してしまえばいいだけのこと

第7話 「営業大妨害」
女郎・お浜から自分を邪険に扱う男を懲らしめてほしいという依頼。行って話を聞いてみると殺すんじゃなくてあくまでも懲らしめ、頬を二、三回ひっぱたくだけでよいという。
その男・勘次のところへ行ってみると大勢の子供に囲まれて悪いやつではなさそう。外に出て依頼の仕事をしようとすると腕っ節は強く平内は組み伏せられてしまう。話を聞いてみると女衒がそれなりの仕事をしてるだけとのこと。
そんなこんなで別れ家へ戻ると、文十郎はおきんにそんな場所(岡場所)で何をしてたんだと問い詰められ、報酬を取り上げられてしまう。
そんな折、お浜が自害したという話が舞い込む。
金がない平内と文十郎、一計を案じ、岡場所に住み込んで助け人の仕事を内職でやろうということになる。ここで平内は長屋のものを集い、岡場所へ繰り込む(この辺りは落語「居残り佐平次」。ところどころの台詞にもそれの引用らしきものがいくつか)。居残りの罰で樽のなかに押し込められ晒し者にされる。この晒し者にされた平内び月々の集金に訪れた平内の嫁・綾は樽に押し込まれてるのもお構いなしに日常の話を平然と続ける場面は見もの。
女郎の自害が相次いでおり、それを勘次の女・お駒は女郎を自害に見せかけ(書置きを残す)て殺しているのではと怪しみ、勘次に話す。。勘次はそれを文十郎と平内に話す。どうやら、その店の金主・唐津屋が怪しそうだ。そこへお駒も自害を遂げたという報せがあり、すぐに駆けつける。周囲を探し回り、唐津屋が黒幕であったことを知るが、返り討ちにあい殺されてしまう。死の間際、駆けつけた文十郎、平内は仇を討ってくれと頼まれ、仕事を決行する。
ラストは勘次の子供(火事で焼け出された子供を引き取っているうちにどんどん増えた)たちの世話を清兵衛から頼まれ、自分を通さない仕事は止めておけと軽く忠告される
お浜 - 京唄子
地回り富造 - 江幡高志。平内が「居残り」をやってるときの岡場所側で対応する役
唐津屋 - 西山嘉孝。なぜかキャストクレジットでは近江屋となっていた

第8話 「女心大着服」
おてい - 吉行和子
長次 - 寺田農
大沢 - 松山照夫
島屋佐平 - 岩田直二
富小路検校 - 秋山勝俊
おていは飛脚の島屋で働く女。先代の番頭の娘で店の信頼を得ている。彼女が水の凍ってしまった氷を店の前の道へ投げ捨て、それに駕籠かきが足を滑らせ、乗っていた検校が激怒するというのが発端。この検校はもう見るからに悪人という描かれ方。
検校が島屋におていを差し出せの金を出せだの無理難題。頼みの筋はそれを止めさせてほしいというもの。こんなもん殺しちゃえばいいのにと思うが、文十郎のせりふでは「斬るわけにもいかないし」と。
ところが文十郎たちが待ち構えているその場所で一足早く検校は殺されていた。居合わせた文十郎が疑われる。ここで清兵衛が出てきて、死骸の斬り方を見ると、斬ったのは左利き、文十郎は今見たように(この前に突如文十郎になにかを投げて払わせる)右手で払ったから右利き、下手人でないことはおわかりでしょうと悠々と番所を退散してしまう。そんな簡単に嫌疑が晴れるのかよと思う。
おていが善人で検校が大悪人という話かと思いきや、序盤であっさりと検校は殺されて、次の展開へ。
物語は典型的な色男とそれに貢ぐ女の話
大筋はおていが店の金をちょろまかし色悪の長次に貢ぎ、騙されても騙されてもそれを続け、店にもばれて行き場所がなくなり、長次はおていに使い道がなくなったと女衒に売ろうと策略し、という展開。
店にばれたところで、再度清兵衛に島屋からの依頼。金を持っていなくなったおていを探してくれというもの。
おていが売られていく女衒の家に張り込んだ助け人が長次とその相棒・大沢を殺す。為吉が来て、おていを連れ戻そうとするが、文十郎はそれを止める。家の中から悲鳴。おていは自害していた。
これじゃおていを探すという依頼は成し遂げられていないような気もするが。
長次の職業がよくわからない。父親と呼ぶ人と大勢で宴会をやってる場面があるが、あれは実の父親なのだろうか。昔、島屋に勤めていたのと、おていは一度街で助けたことでつきあうようになったとは言っていたが。
寺田農の色悪を気取る芝居が気持ちよいくらいに典型的。吉行和子の中年に差し掛かった女の寂しさも同様。
松山照夫、岩田直二、ともに後年の作で印象深い役をやっていたはず。
岩田直二はウィキにない。検索すると、2006年に亡くなったという記事が出てくる。関西芸術座演出家とあるが、この人だろうか。

第9話 「悲願大勝負」
将棋が題材。名人といわれる宗雲だが、玉井にはそれが認められない。それを口にしたことで陰謀により島送りになった経験もある。江戸へ戻り市井の人間になってもなお将棋への執念がある。
この宗雲だがはっきり悪とは描かれず、むしろいい人っぽいような描写もある。クライマックスの対局で勝ちが決まったときの表情など。であるからか最後復讐の対象になっていない。復讐の対象になるのは宗雲の取り巻き(父と後ろ盾になっている男かな)
玉井市左衛門 - 北沢彪
宗雲 - 神田隆
お初 - 今出川西紀
烏丸卿 - 柳生博
なかなか良い出来。今出川西紀が上手い。終盤の文十郎が変わって指し手になり、伝令を出して対局を進める場面はリアリティなさすぎ、というか、それが許されるんなら、もっと近場にいてもらうなり、むしろ対局場に来てもらい、口頭で指し続けるのも許してもらえるのではないかと。
ラストの殺陣での文十郎が良い。また大ラスト、しのの憎まれ口に対する文十郎、平内のおどけた顔も。
脚本がなんとジェームス三木。これまで監督、脚本とも、有名どころが出てきても、それを書き出すと止まらなくなりそうで、書いてこなかったが、これはちょっと意外で一応記録しておく。

第10話 「水中大作戦」
嫁を殿様・高久に取られた村越重蔵(演・山本学)。15年後、病気との噂を聞き1嫁を助け出そうと清兵衛に依頼。助け出したものの、身体が持たず亡くなる。重蔵も高久に斬りかかり磔に。子も高久に敵討に出かけ返り討ち。
重蔵の手紙の依頼により、高久を平内が討つ。
ちなみにその後(メインの仕事終了後)、お吉の文十郎のじゃれあいで本来なら明るめの音楽でラストなのだが、文十郎の活躍が少なかったためか、文十郎がお吉にちょっかいをかける同心を殺す場面があり、そこでも殺しのテーマ音楽が流れる。これは蛇足だな

第11話 「落選大多数」
富くじをめぐる話。
最初、平内がくじに当たった弥助(演・高品格)から用心棒を頼まれ清兵衛を通さずに仕事を受けてしまう。綾に月々の集金を頼まれちょっと目を離した隙に弥助は殺されてしまう(この回の綾とのやりとり(2回ある)は笑わせる)。
弥助殺しを疑われた喜八。嫁のおくには救い出すよう助け人を依頼。今から助けに行こうという刹那、喜八は取調べで拷問が元で殺害されてしまう。
調べてみると、寺社奉行岩間山城守(演・藤岡重慶)を黒幕とする富くじの大規模な不正が行われていることがわかる。再度のおくにからの依頼で、岩間たちを殺害する。

第14話 「被害大妄想」
なぜか話順がここで第14話に飛ぶ。
軍兵衛 - 河原崎次郎
中尾主膳 - 浜村純
中尾軍兵衛が妻を切ってしまい、それを隠すため、父親・主膳は用心・内藤を切り「不義密通」と届け出る。
内藤の妻は病弱で、平内を助け人として呼んでおり、中尾家から帰らない内藤を心配し、様子を見てきてほしいと頼む。その平内の留守中に内藤が主人家に不都合を起こし成敗されたことが手紙にて知らされ、内藤の妻は自害する。
一方、軍兵衛の妻の弟・吉武兵馬も不義密通ということに疑問を持ち、当夜の晩に偶然軍平衛と出くわしていた文十郎を訪ねて来る。お吉が料亭で軍平衛のいる宴席に出て、その後文十郎とお吉が二人でいる部屋に、軍平衛が酔って乗り込んできて、それを兵馬が止めに来ていたのだ。
さて、その兵馬からの依頼は清平衛を通さないお助け稼業なのだが、それがバレたとき、清兵衛は軽くたしなめる程度でほぼ黙認。前回では、二度とやるなと言っていたのに。この場面で清兵衛が大工仕事をやっているが、清兵衛が大工であるこういう描写は初めてでないだろうか。殺しの場面などでノミを持ってるという場面はあったが。
兵馬も中尾側に殺されてしまう。また内藤の残された幼い娘(この子役は当回で大活躍)が、お守りにしまってあった母親からの手紙を持って清兵衛を訪ねて来る。そこには夫の敵討を頼むとあり、助け人たちは、中尾を討ちに出る。

第13話 「生活大破滅」
小堀三郎太 - 小林昭二
和泉屋平造 - 浜田寅彦
依頼は小堀の嫁からで、小堀を妾と別れさせてほしいということ。その小堀は職を利用して藩の不正にも関わっていたが、それは和泉屋たちの陰謀でもあった
話の多くの部分が小堀夫婦とそれを取り巻くことで助け人の出番は少ない

第12話 「同心大疑惑」
主水がゲスト。本放送の放映日が1974年1月5日。お正月スペシャルといったところか。いくつかの場面で正月らしい風景もある(ラスト、往来での演芸(三河万歳かな)など)
主水は今シリーズのメインである文十郎、平内、清兵衛の各々とたっぷり芝居する。今回、文十郎の出番は少ないが主水と一騎討ちの場面あり
そして、もう一方で平内と同じ長屋のおようをめぐるストーリーが絡む。
主水は清兵衛に一枚噛ませろと迫るが、奉行所の表の仕事として、おようを脅していた音吉が属している盗賊の夜走りの参蔵が行う仕事の一件を話すことで取引する。

第15話 「悪党大修業」
加藤嘉がメインゲスト(さそりの銀平)。
夜になると押し入り強盗をやってしまい、朝になるとそれを覚えていないという夢の病を持つ弥助が姉お軽とともに清兵衛を訪ね、夜にいつの間にか出歩くのを止めてほしいという依頼。
一方、銀平はかつて「さそりの銀平」として盗人として名を馳せた。当時は清兵衛も「まぼろしの清兵衛」で両者並び立っていた。
弥助とお軽はみなし子でかつて角兵衛獅子の親方に育てられていたが、盗み業も強要されていた。その角兵衛獅子の親方こそさそりの銀平であった。

第16話 「掏摸大一家」
およう - 鮎川いづみ
お島 - 白木万理
板前の定吉 - 松山省二
岡っ引きの仙八 - 加藤武
なげ込みの辰次 - 谷村昌彦
お浜 - 正司歌江
かなり豪華なゲスト陣。必殺ではおなじみ、鮎川いづみ、白木万理が出演。
岡っ引きの仙八は掏摸グループの親方。およう、お島、お浜はその一味。
おようは定吉と好きあっており、そのため掏摸グループから抜けようとしている。お吉の店の料理人が定吉でお吉の紹介で定吉が助け人を依頼する

第17話 「探索大成功」
お松 - 入江若葉
そば屋の兼吉 - 島田順司
次助 - 内田勝正
発端は金倉破りの押し込み。これは失敗に終わり、町方に追われる。一方、文十郎と平内、お吉は兼吉のそば屋でケチな食い逃げをやらかす。お吉は逃げ切れず、後で払うということで解放される。文十郎と平内は金倉破りを追っている町方から間違われ捕まってしまう。
押し込みの一行は次助を頭とする5人組。彼らは逃げ場を失い兼吉のそば屋へ押し入り、2階でほとぼりが冷めるのを待つことにする。次助と兼吉は、10年前に緒に佐渡金山から島抜けをして、民家に押し入り大工の旦那を殺したという過去を持つ。大工の嫁・お松は次助たちが連れて逃げ、兼吉は一行と別れ、そこの家の息子・弥吉を罪滅ぼしの気持ちからか、拾って江戸へ連れてきて育て、今は呉服問屋へ奉公にやっている。
お松もようやっと次助たちから逃げ出し、江戸に息子がいると聞き、江戸に出てきて息子を探しながら身体を売って生活している。ひょんなことから平内と知り合い、平内はお松を助けようとする。
兼吉、弥吉の因縁を知り次助はお松から金をふんだくろうとたくらみ、弥吉をそば屋の2階に監禁する。兼吉は清兵衛になんとかしてくれと助けを乞う。
仕事の場面はちょっとおかしい感じ。文十郎、平内、お吉が仕事に取り掛かり、お吉がおとりになるという段取りなのだが、お吉が兼吉の策略を聞くのはその段取りを決めた後。なのに、なぜか段取り通りかのように助け人たちが所定の場所で仕事をする。
またラストでお松と弥吉が再会するのはいいが、兼吉と弥吉のその後に触れられないのはちょっと残念

第18話 「放蕩大始末」
大工の平八 - 遠藤太津朗
お咲と丈太郎は好き合ってるが、侍二人にお咲が暴行されたことを機にギクシャクしている。お咲の父親・平八は清兵衛と昔なじみ。その話を聞きその暴行した侍を探すよう清兵衛自ら助け人に頼む。侍二人は旗本の放蕩息子たち(浦部伸吾、近藤数馬)であることがわかり、清兵衛はその父親たちに平八に金を渡し示談にするよう促す。
その父親たちは金を渡しはしたものの、平八が島帰りだということを掴み、それを息子たちに話してしまい、その息子経由で丈太郎に話が伝わってしまう。そのことで丈太郎の叔父(丈太郎の世話をしている)は結婚の約束を反故にしてしまい、それを苦にお咲は自害してしまう。
浦部伸吾、近藤数馬、さらにその悪友の内堀彦太郎が、今度はおしのを襲い、それに割って入った平八は殺されてしまう。助け人たちは彼らを始末する

第19話 「世情大不安」
高坂(こうさか)多聞(演・犬塚弘)は仇を追っている侍だが、腕が弱く、仇討ちにも消極的。口八丁で生きている喜劇的人物。狙う仇・片桐源次郎は三州屋の用心棒。
一方江戸の街は極端な物質不足と値上がり。その背景には三州屋を始めとする商人たちの売り惜しみ
殺しの場面では平内が煙管から手を離してしまったせいもあり、文十郎から受け取った短剣で、文十郎が平内の煙管で行う

第20話 「邪恋大迷惑」
音羽の萬蔵 - 伊藤雄之助
磯矢新七 - 今井健二
おさよ - 吉田日出子
今井健二と田村高廣が睨み合う場面、ラストの殺陣と見せ場
おさよと仙八夫婦と萬蔵の因縁にかなりの時間を費やす。島帰りの仙八の嫌がらせを執拗に行う萬蔵。その後ろには同心、磯矢もいる。結局仙八は萬蔵に襲い掛かり再度島送り、おさよは萬蔵とのもみ合いの最中お湯をかぶり失明。その後おさよは復讐を誓い針を覚え、萬蔵を襲うものの返り討ちに。
そこで助け人が。
島帰りの龍が初登場
テロップでふさわしくない用語があるがオリジナルどおり放送する旨表示。どれがその言葉かはわからなかった。にもかかわらずこの話でも音声カットはあったが。ちなみに他の回でも頻繁に音声カットはある。

第21話 「心中大悲憤」
しのの店に捨て子が。仕方なく世話しようとお吉が抱いて文十郎とともに歩いていると、市中引き回しに出くわす。子殺しの罪で磔にされるおわか。お吉の抱いている子供の泣いているのを見て、お乳を上げたいと役人に。お乳を上げるおわかを見てお吉はこれは何か事情があったのだと探り始め、矢崎雄之助に食い物にされていたことを突き止める
一方、その捨て子の母親・おすえが引き取りに現れる。このおすえも矢崎雄之助にいいようにされていた。
長らく出ていなかった(15-20話)利吉が久々に登場。また19、20話で登場しなかった清兵衛も登場。

第22話 「父子大相剋」
女が侍に切られ、そこへ走ってきて嘆く侍。ここが第一パートである。冒頭の30秒のナレーション部分を飛ばそうと30秒送りボタンを押したのだが、間違えて、再度押してしまったら、そこでタイトルになった。ということはこの第一パートは約30秒。とても短い。
その第一パートの事情は以下のとおり。田原弥一郎はたえとの仲を父・与左衛門に裂かれ、たえは与左衛門に切られた。
弥一郎には父が決めた結婚相手がいる。それは八洲屋の娘との結婚であるが、政略結婚の典型である、与左衛門は権力者であり昇進を狙い色々金が入用である。八洲屋は権力者に取り入り商売を広げようとしている。武家の娘として田原家に入れるため八洲屋の娘を一時養子にするのは金子新兵衛。金子は田原についていきおこぼれをもらおうとしている。
さて、たえには隠居と呼ばれる、今の当主の父親から許しを得た許婚・平三郎(演・石山律雄)がいる。
弥一郎にも好きな女と添えなかった悲しみがあるが、たえにもあるというのはなかなか重層的な内容。
弥一郎はたえを金子家から誘拐し色々策略するのだが・・・。
助け人への依頼は平三郎からのたえを奪い返してくれというもの。
津坂匡章にしばしば渥美清の喜劇テイストの影響を薄くではあるが感じていたが、ここでは「そこが助け人のつらいところよ」というせりふがある

第23話 「裏切大慕情」
呉服商美濃屋藤兵衛は石田という浪人を使い暴力沙汰、力任せに好みの女を調達している。
清兵衛への依頼はゆきという侍の女房からの自分を殺してほしいというもの。とてもじゃないがそんなもの受けられないと断るものの色々調べてみると、藤兵衛と石田の被害に逢っていたというもの。
綾がストーリーに少し絡む。これは初めてでなかろうか。平内から月々の金をもらい藤兵衛の店に行くと、目をつけられ石田から暴行を受けるのだ。しかし通りかかった龍に助けられ何事もなくすむ。龍は平内の嫁だということを聞き、助け料を平内からせびる。とまあ、これだけで大きく絡んではこない。ただ今作品はテーマが夫婦愛で、平内がしきりに橘一之進・ゆき夫婦を羨んでいることが強調されておりそういう意味では重要な場面ではある。
清兵衛はその仕事を受けるもののゆきを殺さずになんとか助けられないかと考える。平内が橘家を警戒し見張りに行くが、一之進は事情を聞きゆきになぜ自害しなかったと責め、斬ってしまう。夫婦が死なずに済むハッピーエンドにならなかったことに多少意外感。
平内に連れられ、石田と対峙する一之進。平内の助太刀を断り見届けるよう頼む。一之進は石田に斬られ、平内の介錯で切腹する。その際「ゆきが待っている」との台詞で、こういう風にエンドを持っていきたかったのかと納得
ラストの藤兵衛と石田の殺しの場面で石田と文十郎が対峙し、見事文十郎が斬るのだが、斬られた石田を龍がとどめを刺すがこれはどうみても蛇足。そういう場面を挿入したかっただけ。音楽も石田と文十郎の退治する場面が流れ、文十郎が斬る場面で一旦音楽が止まり、龍が出てくる場面でまた同じ音楽が再度始まるのはあまり良い演出ではない。

第24話 「悲痛大解散」
シリーズの転換点となる作品。為吉を利吉が殺しに行く場面が秀逸(結局は殺さずに短剣を独房に置いていく。それで自害を促しているのだろうと思ったが、自害をする場面はなく、どうやって亡くなったかは不明。牢で拷問を受け死亡というとこだろう)
この後、清兵衛は裏稼業から手を引き出番は極端に少なくなる。利吉が元締格になる。しのが仲間になる。という出演者の状況の変化に伴って作風が明るいものから暗いものになる。という変化があるようだ。
自分の見た感想ではあるが、ここまでずいぶん充実した内容でテコ入れのような転換をする必要を感じない。
勝手に推測してみると、今シリーズは26回の予定であったとのことで、このシリーズ転換の回がちょうど終了予定の回に近いことから、出演者のスケジュールの問題なんかもあったのかもしれない。清兵衛を演じる山村聰がこの後出演が少なくなっているし。で、元からの予定してたとおりの話で最終回のような展開となったのかもしれない。
まだしのが仲間になって以降のものを見ていないが、彼女を仲間に入れるのはあまり合わないのではないかと思う。
為吉は利吉とキャラクターとしてはかぶっており、それは「仕掛人」のときの千蔵、万吉のときと同じだ。
利吉を演じた津坂のスケジュールの関係だろうか、利吉は(第1 - 4、6、9、10、14、21 - 36話)、為吉は(第5 - 20話、24話)という出演になっており、利吉の不在を埋めるような格好で、競演の回は少ない。
利吉と同様、笑わせにかかる喜劇的演技もいくらかあり、そこは万吉とはちょっと異なるか。またこの回では殉職という大役で万吉よりは記憶に残るキャラクターとなった。
そう考えると、このシリーズはかなり「仕掛人」に近い。元締が山村聰で、似たようなことを言うキャラクターであること。剣豪キャラと坊主の2枚看板、野川由美子に津坂匡章。そして津坂匡章が演じる情報屋と同じ役割の弟分のような存在。
為吉の仕返しという意味合いで殺しを行うのであるが、よくよく考えてみると、仕事の定義からは外れている。そもそも違法の裏の仕事稼業。それを町方が探索するのは問題ではないこと。もちろんそれが悪いやつでないとドラマとして成り立ちにくいから、凄い拷問をしたり、人格的にも巨悪のように描かれてはいるが。

第25話 「逃亡大商売」
こうも変わるものなのかというほどに、ドラマは暗いトーン。
ゲスト・伊丹十三は逃がし屋・弥平次を演じている。町方に追われるなど身の暗い人間を江戸から遠くへ逃がす商売。しかし裏では町方とつながっており、獲物を見つけると、町方に売る。
ラストで弥平次を文十郎が殺す場面は見もの。腹に短刀を突き刺し押し捲る。襖を突き破って次の部屋へ、そしてまた襖を突き破って・・・。

第26話 「凶運大見料」
慶雲堂 - 芦屋雁之助
多吉 - 前田吟
おきぬ - 日色ともゑ
己之介 - 早川保
安 - 梅野泰靖
イマイチの出来。慶雲堂と己之介と安が組んで女を食い物にしている。慶雲堂は占い屋。占いは見てもらう人が悩みを打ち明ける。また占いを信じ込む人間に対しては占いで行動をコントロールできる。
こんな感じでかかった獲物を己之介と安とで金を巻き上げる
おそでとおきぬというのが騙される女。2つのエピソードのどっちが主なのかがわかりづらい。そもそもの依頼はおそでのもの(己之介を殺す)なのだが、討ち損じがあり、後半(第3パート以降)でおきぬのエピソードが語られる(こちらのが長く主要エピソードなのだろう)。その部分で慶雲堂と安も組んでいることがわかってくる。そしてその3人を殺す。見終わるとおきぬの依頼だったような気がするがあくまでも依頼はおそで。ここらへんがイマイチ。また出てくる女が占いを深く信じ込んでおり、その経緯はとくに描かれていないので、単にバカに思えてしまう

第27話 「江戸大暗黒」
大門の大五郎は江戸の悪を一手に束ねている。配下のものが行う色々な悪事というのが矢継ぎ早に描かれる。その中で今回のメインストーリーは船宿のおかみが出会い茶屋から出てきたことをネタに強請られる話。おかみは助け人に依頼する。
若く正義感に溢れる町方が出てきて、大門の大五郎の悪事を証拠つきでまとめあげ、お縄の一歩手前まで行く。助け人はここは町方に任せようとなるが、大門の大五郎は与力とつながっており、その町方は殺される。そこで助け人たちが出陣

第28話 「国替大精算」
お香はしのとは一緒のお稽古事の友だち。そのお香は俊八郎と恋仲。俊八郎はもうすぐ国へ帰る江戸勤めの侍。俊八郎はお香を邪魔に思い、中間部屋の弥七になんとかしてくれと頼む。中間部屋の小頭・銀蔵はお香を殺そうとたくらみ、平内に持ちかけるが、助け人たちは若い女を殺すということと依頼人が怪しげな中間部屋の小頭ということで断る。銀蔵はお香を誘拐し売りさばき、さらに俊八郎にも脅しをかけようと画策。お香が監禁されている場所から救い出すことに成功するが、俊八郎は殺されてしまう。お香の依頼で銀蔵たちを殺しにかかる。
しのの出番が多い回。しのが喋ることを聞いていると多少鬱陶しい。出番が多いとボロが出るキャラクターなのか(役者が下手という意味ではない)
また展開に疑問符がつく場面が多少みられる。お香を救い出す場面も、そんなに簡単にいくかねえと疑問。利助と龍が樽を担ぎ蔵に届け物と言って入っていく。その際信用させるためにしのを樽の中に入れておき、中に入るとしのが出てきて、屋敷の女を演じるというもの

第29話 「地獄大搾取」
利助が大活躍の回。池から死体が上がる。通りかかった女がこれは田舎から出てきて工事事業で働かされている夫の連れだという。女は夫を探しに江戸へ出てきたのだ。
その女の依頼を利助は受けたいというが他の助け人たちは金がないだろうと断ろうとする。利助は一人でやると宣言。しのに語ったところによると、同じ田舎なのだという。ここで利助の子供時代が明かされ、自分は小さいとき売られた。兄がいたはずだが顔も覚えていない。兄は長男だから残されたのだろう、ということなど。
今回もイマイチ展開に難あり。利助以外は断ったはずなのに、捜査にいつのまにか協力している。また飯場に潜り込んだ利助が男を見つけて、救い出そうと、管理人に金を出すというのもリアリティが薄い。またその男が命を落とすときに女房がくれたお金と言って利助に託すのも同じくリアリティが薄いか。まあそのお金で依頼が成り立つというのもあるのだが。
利助が男を捜す方法は自分もそういう仕事を探している人に扮装して声をかけられるのを待つというやり方。声をかけられついていってみると、旦那に迫られるというコメディ的展開あり
飯場の管理人のひとりが江幡高志。ボスのほうはあっさり殺されるが、江幡高志はちょっと粘る。そして助け人たちに担いで運ばれ、巨悪の役人と仕切っている商人が会談してるところに投げ出され、3人がまとめて殺されるという展開。江幡高志ならではの目立つ役回り

第30話 「貸金大仕掛」
辰五郎 - 島田正吾
おみよ - 池波志乃
辰五郎は清兵衛と泥棒時代の昔なじみで錠前をあける名人。もう足を洗っているが騙されて両替商・唐津屋の泥棒の片棒を担がされてしまう。おみよは辰五郎の孫。
冒頭、侍がおみよを妾にするので差し出せと迫ってるのを辰五郎が威勢よく断っている場面から始まる。
その冒頭の場面は平内が久しぶりに家へ帰ってきたという状況で、もう帰って来ないのかと家に新しい住人として辰五郎と孫が1ヶ月前から入ってしまっているという展開。文句を言いに行った先の大家が日高久(チョイ役)。

池波志乃がアップになる場面では志ん朝というか志ん生婦人というかそっくり。

清兵衛がいなくなってから、助け人の集合場所が芝居小屋の大道具部屋のようなところなのだが、別にそんなところにしなくても清兵衛のところで集まればいいじゃんと思う。町方に疑われている身だからということなのだろうか。ただ今回は清兵衛の部屋も活用される。

うまいと思った演出は辰五郎の形見の簪と金を渡されたおみよが助け人たちを疑う場面。これで疑いを晴らすためにも助けの依頼を受けざるを得なくなり、ストーリーとしてはすっきりする

殺しの場面でなぜか、歌入りのBGMが流れる。2番なのだろうか、エンディングでかかるのとは違う歌詞
龍は殺しに参加していない

第3パートの最後のほうで編集ミスと思われるものを発見。利助が藩屋敷から出てきた唐津屋と番頭を追う場面、その後池のほとりを二人が歩く。そして、また利助が追う場面、池のほとりを歩く場面と同じものが流れた。オリジナルがそうなってるのかどうかよくわからないが。

第31話 「狂乱大決着」
別れ屋桃助 - 常田富士男
飯富盛介 - 戸浦六宏
冒頭から別れ屋桃助と利助の喜劇的展開。第24話以降暗いトーンになると読んでいたが、極端にそれを感じたのは第25話のみ。雰囲気は明らかに変わったけど。

龍の出番が極端に少ない。

第32話 「偽善大往生」
備州屋善右衛門 - 加東大介
火事の火付けを見たという少女を平内が付き添って一緒に探す。
一方その火付けを備州屋の手下がやったという手紙が、備州屋に舞い込み脅される。それをなんとかしてほしいという依頼が利助の元に。
その手紙の主は備州屋の手下の紋次が浪人と組んでの仕業。紋次が主人を裏切り、また回帰してという展開

第33話 「忠誠大心外」
清兵衛が久々に登場。第25話以降ではこの回と最終話にしか登場しない
しのが助け人の依頼の場面に立ち会う。またラストで清兵衛と助け人たちが集合する場面にもいる。どちらもこういう場面は初めて。後者は全員が並んだ図を取りたいということだろう。
阿波藍をめぐる話
須坂藩の日田平之助が千両公金横領の罪状で追われる。それを察知し離縁状を渡し、妻に害が及ばぬようにする。ラストでわかるがこれは家老と平之助が示し合わせ仕組んだもの。家老は藍屋から借りた千両が横領されたと言い訳をし返却を待ってもらう。一方逐電した平之助は藩の将来のため阿波へ赴き藍染の秘密を探り持ち帰る。これで計画通りということなのだが、家老はさらにその上を行き、平之助を裏切る。
日田つや - 松本留美
日田平之助 - 石山律雄
家老・坂田源左衛門 - 外山高士
藍屋徳兵衛 - 稲葉義男
つやが家老の策略で徳兵衛に差し出されたということを苦にし、平之助が江戸へ戻ったという知らせに喜びながらも自害するという場面がある。そんなことくらいで死ぬなよと、今の価値観からすると、不要にも思える場面。江戸への夫の帰参をあれほど喜んでいたのにここで死なせてしまうとは、と思った。

第34話 「必死大逃走」
菅貫太郎が狂気の権力者という典型的な役柄
塩問屋の管轄を父親から受け継いだ諸口剛造。養子であることや、父親のことを言われると異常に怒る。
日本橋の塩問屋讃岐屋が坂出屋と諸口の策略で取り潰しになり、番頭がその敵討を助け人に依頼。なのだが、その番頭も早々に殺され、物語のメインは坂出屋と諸口、そして坂出屋でで働く三平を軸に展開。
であるので依頼通り仕事は実行されるが、その依頼の場面から物語の焦点が移行してるのでふとなんで助け人が働いてるんだろうと思ってしまうところが難点
ラストで三平を助けた助け人たちがそれを追ってきた用心棒たちと闘い、文十郎は負傷。それゆえ、珍しいことにメインの殺しの場面は平内と龍。菅貫太郎は龍に投げ飛ばされあえなく頭から落ちて絶命

第35話 「危機大依頼」
南田洋子がメインゲスト。この時代の作品を見てると、みんな若いことに驚くが、なぜかこの人に関しては逆に老けてるなと感じた。まあ何年生まれとかを考慮せず、感覚だけで言ってる話だがいい加減なものだが。
南田洋子が演じるおきぬは最初相模屋の女房で侍に脅されていると利吉の元へ駆け込んできた。そして店の番頭で信頼できる市造も迎えに来る。そのおきぬを脅している侍一行もそこへ乗り込んできて、助け人たちを縛りあげる。この後助け人が一瞬のスキをついて形成逆転するのだが、市造が裏切るというどんでん返し。それを助け人がまたひっくり返すがよもやのおきぬが裏切る。裏切るというよりもおきぬがこの芝居の元締めで、助け人に命を取られた柘榴組(今作品の冒頭でそれが描かれている)の女房であり、復讐に来たのであった。

最終話 「解散大始末」
清兵衛が何の説明も無く、今シリーズ前半のように、元締で棟梁の立場に戻っている。ちょっと違和感あり。
大奥の話。大奥からお手つき中﨟を救い出す。といっても手続き的に問題なく大奥に上がってるんだから、単にその女のわがままと見えなくもないが。
「仕掛人」でも大奥の話はあったと思うが、それと大奥に忍び込む手段が同じで、大奥の女相手の商売をする商人と肥溜め船、このふたつしかないというような状況が同じ。
芝居小屋になぜ集まるのだろう、清兵衛の家でいいのではないかといようなことを上で書いたが、今回何度も清兵衛の家に町方が踏み込んでくる。こういう状況なら(というようなことも予想していたが)、場所を変えるというのもわかる。実際、今回でも芝居小屋に集まってる場面もある。
最後の殺陣は最終回らしく長い。そして絶体絶命とでもいうべき町方に四方を囲まれるという状況になる。のだが、ずっと夜の設定だと思っていたのに、突如龍が川にかかる橋で追われてる場面で昼の状況になる。さっきまでのは夜でなく屋内だったのだろうか。
そのラストの場面、脱出するための船に乗るのを拒み、龍はその船を逃がすため追っ手と応戦をする。そして最後は敵を抱えて高いところから川へ一緒に落ちる。プロレスの相手を抱えたままエプロンから外へ落ちる攻撃を参考にしたのだろうか。龍は殉職だろうか
本編が続く中、主題歌が歌詞入りで流れ、このままキャスト&スタッフクレジットに入るパターンかと思いきや、そのBGMでいつものナレーションが入り、一旦音楽が止まる。そして「仕掛人」のオープニングテーマが流れ、助け人たちの静止画像。そして、通常のBGMとキャスト&スタッフクレジット。
おみの - 市毛良枝
おちさ - 小野恵子
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深山鍬形

小学生のときリアルタイムで見ていました。

当時から思っていましたが、第33話 「忠誠大心外」は本来第35話として放送されるはずだったのではないでしょうか?
ここで清兵衛が旅から江戸に戻って来て仲間と再会し、最終回に繋がる
と思います。
第35話 「危機大依頼」で、南田洋子が演じるおきぬも、「清兵衛はまだ江戸には戻っていない!」と言っています。
何かの手違いがあったと推測されます。

必殺シリーズ中あまり人気のない作品のようですが、個人的には好きな作品です。
by 深山鍬形 (2016-11-07 09:09) 

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