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男はつらいよ 寅次郎の縁談(第46作) [映画]

マドンナは松坂慶子。2度目。前回とは違うキャラでの配役(役名・葉子)。
また、満男も恋をするのであるが、前回までの後藤久美子から、今回は城山美佳子(役名・亜矢)という女優。ウィキで見る限り、あまり目立った活躍はしていない。
まず冒頭での寅の登場で、首元を隠すようにマフラーをしている。渥美の晩年の姿というとおれはこの姿を思い出す(これまでのシリーズであまりなかった風体)。表情と相俟って、とうとう老けがあらわになってきたなと思って悲しかった。が、その後マフラーをしていないシーン(当然家の中などではしていない)もあり、そこでのど元を見てもあまり衰えもなく、隠すためということでもなかったのかなと思い直す。観終えて改めて考えると、外でのロケでのみ着用していたようだ。またレギュラー陣の老いも顕著。まあ、あたりまえか。
さらにレギュラーの笠智衆が亡くなってしまった。しかし御前様は亡くなっていない設定で物語は展開。そのためだけであろう、第1作のマドンナ光本幸子が御前様の娘・冬子として登場。この冬子という存在を知らない人にはどう映るんだろうと思ったが、思い入れある人にとっては嬉しい演出。
満男が大学4年で就職活動中。うまく行かず旅に出るという展開。虹を掴む男で就職したばっかの男が仕事に嫌気がさし旅に出るという展開で話を構築していたが、その物語の萌芽を感じる。現代版寅さんと作るとしたらこんな展開ということを想定していたんだろうなあと思う。
終盤で島から寅と満男が船で出て行くのを満男の亜矢が見送りに来るシーンでのそれを見つめる寅の表情がいい。
またラストシーンでは、寅が商売しているところへ亜矢が男と仲よさそうに初詣しているのに出くわし、寅と亜矢はいくつか言葉を交わした後別れる。そして寅は喜んだ顔で「満男、またふられたぞ。ざまーみろ」と叫ぶ。自分と競うかのような甥に対してこんなこと言う。このシーンもなかなか。
満男が島を帰ろうと言い出した理由がよくわからん。寅と同じで恋が成就しそうになって怖気づいたということか。この作品の中で寅を「恋が実りそうになると自分から去ってしまうんだよ、おじさんは」と言っており、それを「じゃあ満男さんにも遺伝してんのや」と亜矢に言われている。他の作品でも満男の寅への評価はこんな感じであるが、それと符合する。
満男と葉子の寅についてのやり取りのあと、寅が家へ戻り、葉子と言葉を交わす場面。葉子が「月がきれいね」と言ってさっさと部屋へ行ってしまうというシーンがある。
他のサイトからのコピペ---
 小説家・夏目漱石が英語教師をしていたとき、生徒が"I love you"を「我君を愛す」と訳したのを聞き、「日本人はそんなことを言わない。月が綺麗ですね、とでもしておきなさい」と言ったとされる逸話から。
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これをふまえたシーンだと思うのだが、だったらさっさと部屋へ戻らず寅の返答をちょっと待ったほうがいいように思う。ということは寅にアイラブユーが伝わることを端から諦めながらも言ったということなのだろうか。
今いちど見直したが、葉子の「月がきれい」のあと、一瞬寅の表情をうかがいあきらかにがっかりしたような表情になっていた。そのがっかりした表情は最初見逃していた。これならうまくできているだろう

パターンについて
満男が恋をする作品になってから頻出するパターンがここでもいくつか使われている。
ラスト近くで、寅が旅先からさくらと電話。「なにがあったの、満男は全然話してくれない」に対し寅「ああ、あいつは何も話さなかったか」と満足そう。ただ、寅は自分のふられ話を話さないでくれたという満足なのだが、この作品ではふられてもいないし、情けない話でもないので、本当はちょっとおかしいと思うが。こういうのはマンネリに依存してしまっているといえると思う。
また、満男が遊びに出かけようとすると、そこに泉が待ち構えており、あっさり、遊びに行く約束をしていた友達を邪険に扱うというパターン。ここでは泉はもういないのでくるま屋に葉子が尋ねてきていて、というパターンで踏襲される。
またこれも満男のシリーズになって以降のように思うが途中で当時の流行り歌であろうポップスが結構長々とかかる。これが当時を思い起こさせると同時にアレンジやサウンドの質感にすこし失笑。
これは前作でも出ていたはずだが、満男がふすまに寄りかかるとふすまが開く方向へ動き、満男が寄りかかろうとした頭からこけるという場面がある。これは第2作での名場面の引継ぎであろう。

この作品からくるま屋の店員・加代(演・鈴木美恵)というのが登場する。最初のほうでくるま屋に採用される場面から出てくるが、あまり縁起がよくなくて、今回限りなのかなあと思っていたが調べてみると、ここから最終の作品まで登場している。シリーズ最終盤での登場なので作品数は少ないがレギュラーはレギュラーである。
この作品より数作品前からくるま屋の店員・三平(演・北山雅康)というのが登場しているが、この人は最初からなかなか馴染んでいたように思う。加代のほうも数作品経るとそうなるのかもしれない。

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