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吉原炎上 [映画]

87年の日本映画。娯楽大作とでもいったらいいのか、豪華な出演陣や豪華なセット、観客向けのサービスシーン(各女優の大胆なヌードシーンなど)も多く楽しめる。ただ心に深く残るというようなものでもない。
また画面をスローにしてじっくり見せようとしたり、台詞が少なく表情で演技するようなシーンで表情をアップにしたり、思わせぶりにシーンが長々と映されたり、そういうところがかったるかった
主演は名取裕子。ほんの数日前この映画と名取のことを掲示板で中傷する書き込みを見かけ、たったその程度のことで、こちらの見る態度に変化が出てしまった。つまりはその書き込みを信じてしまったということ(「女優としてまったく能力なく、この映画も体で取った主役」的なもの)。自分の評価の基準がその程度のものなんだなあと反省。
名取が吉原の店に入ってくるところから映画は始まるが、この女郎になる前の名取がとても可愛らしい。
ざっと見ると、名取演じる女郎の吉原にいた3年間ほどが描かれる。ストーリーは複雑ではない。
後で見直すと、特別に描かれていたのが、名取含め、同じ店にいた女郎5人。これがうまく順番に描かれていた。ウィキを見ると、それぞれ章立てされているようなのだが、作品見る限り「章」になってたのかどうかよくわからない。作品の区切りごとに「明治○○年○月」とか出ていたのでそれが章の始まりだったのかもしれない(※)。
---ウィキより
キャスト
名取裕子(上田久乃→若汐→紫太夫)
二宮さよ子(九重)※中梅楼の一番花魁(御職)、春の章ヒロイン
藤真利子(吉里)※中梅楼の二番花魁、夏の章ヒロイン
西川峰子(小花)※中梅楼の三番花魁、秋の章ヒロイン
かたせ梨乃(菊川)※久乃の先輩女郎、冬の章ヒロイン
--
久乃が店(中梅楼)に入ってくるところから映画は始まるのだが、そこでその店の3人のお職が紹介される。それが九重、吉里、小花である。そして彼女たちがそれぞれ順に店から退場していくという作りになっている。

その他キャスト
--ウィキ
山村聡(大倉伊三郎)※中梅楼の主人
佐々木すみ江(大倉スミ)※中梅楼の女将
園佳也子(おちか)※遣り手
左とん平(由松)
岸部一徳(国さん)
ビートきよし(源さん)

根津甚八(古島信輔)※古島財閥の若当主、若汐となった久乃の馴染み客
小林稔侍(坪坂義一)※紫太夫となった久乃=若汐の馴染み客
井上純一(宮田)※学生、九重の馴染み客
益岡徹(野口)※株屋、吉里の馴染み客
河原崎長一郎(越後屋善之助)※吉里の馴染み客

竹中直人(桜田紅洋)※演歌師、小花の過去を知る
緒形拳(福島巡査)
岸田今日子(ナレーター)
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緒形拳がほんの脇役で、2場面で出てくるが、この時代かなりの大俳優なのになぜかと思い、もしかして緒方じゃなかったかもとも思ったが、ウィキによれば、こういうのはなかなか珍しいとのこと。

途中鳳神社の祭が出たり、浄閑寺や三ノ輪が語られたり、名取が寺に参るシーンがあったり(これは浄閑寺なのだろう)、そこら辺はなかなか馴染み深かった。

信輔と若汐の出会いのシーン(この1年後に店で二人が対面することになるのだが)はちょっと不満。若汐が店を逃げ出し、どぶ(お歯黒どぶなのだろう)に飛び込むシーン。若汐を追う店の衆、そしてどぶの外にいる兵隊たち、信輔は兵隊の一員でなぜか若汐を一人で助けようとどぶに飛び込む。二人を引き離そうとする店の衆と兵隊たちもどぶに入りくんずほぐれつの騒動になるのだが、初めて(?)会った場面なはずなのになにか昔なじみの人に会ったかのように思えた。

※章立てについて
やはり推測どおり年号が出てくるところが章の区切りであった。そして、見事に章の終わりのところで一人ずつ花魁が店から退場していくようになっていた。
明治四十年 春
久乃が中梅楼に入り、3人のお職を紹介される。
さて、若汐(久乃の店での名)の初見世を九重が吉里、小花を引き連れてつきあおうと言い出し、豪勢な初見世となるものの、若汐はコトの直前に逃げ出すという失態を犯す(ここで古島信輔と顔を合わせることになる)。九重は怒り、女郎の真髄を教え込もうと体をまさぐる。このレズシーンは作品の見せ場のひとつであろう。そしてその行為で九重は若汐に逆に女の喜びを感じさせられてしまう。九重は馴染みの上客を九重に譲り店を辞めていくことになる。吉原から出て行く九重。そして、若汐が口に紙を加え仕事に励むシーンでこの章はおわり。
明治四十一年 夏
吉里の章。益岡徹(野口)と河原崎長一郎(越後屋善之助)が吉里の客。野口は株で失敗して居続けをしているが実家から許しが出て、あっさり吉里から離れていく。河原崎長一郎は出色。いいお父さん役が多い人であるが、ここでは女郎にメロメロになっている客。
吉里「なにもかも面倒になっちゃってさ」善之助「おれなんてずっと昔からそうだよ」なんという会話に刹那的な生き方をする男の性格が垣間見える。そして、吉里に一緒に死のうと頼まれ話をあわせ、「おまえと一緒ならいつだって死ねる」となどと口走る。ここで吉里と一緒に歌うシーンはちゃんらんぽらんに一夜を楽しむ様子がよく出ている。
しかし、一夜明けると、そんな気分はどこへやら。ここら辺は落語「品川心中」か。吉里は発狂し善之助を追いかけ店の外へ。そこで金魚売りに刃物で怪我をさせてしまう。そして自ら刃物をのどに宛て命を絶つ。若汐が墓参りをするシーンでこの章は終わる
明治四十二年 秋
小花の章。小花はいい家柄で両親が泣くなり、弟を帝大に入れるため女郎をしていると言っている。
しかし小花が病気になり、若汐は由緒ある名前「紫」を名乗り、お職をはるように言われる。そして、花魁道中を復活させることが夢だと楼の女主人は言う。若汐は小花のことを気にして、筋を通してほしいと頼む。そして昔の小花を知るという演歌師・桜田紅洋に小花のことを確かめてみると、家柄のことも弟のことも全部嘘。
若汐は紫となり、小花の部屋は紫のものとなる。その部屋へ戻ってきた小花は狂乱状態になり、そして・・・。
早桶で運ばれる小花。それを見送る紫。ここでこの章は終わる。
明治四十三年 冬
菊川の章だが、菊は久乃になにかと店のことを教えた女郎で全編にエピソードが差し込まれている。吉原から品川へ行かされることになったり、道端で出会ったときは、よい旦那にもらわれたと幸せそうな表情を見せ、そして、この章では吉原へ舞い戻っている。店の格は中梅楼とは段違いに低い店。そしてここで旦那を取られた女の訪問を受け、女が「旦那が病気になった」と言われると、金を渡してしまうという不器用な女が描かれる。
紫は古島信輔と小花の騒動の際別れ、新たな客である坪坂義一と馴染みになっている。しかし古島信輔が家から手切れ金を渡され追い出されたと言い、その金で紫を自由にしたいと言い出す。紫はその金で花魁道中をしたいといい、信輔も了承する。
紫は花魁道中を実現するが、そのためのお金を出してもらった信輔はこの菊の店で他の女郎・お春(演・野村真美)に嵌り居続けをしている。
それを知った紫は道中をした格好のまま菊の店へ駆け込むが、菊と言い争いになり、結局信輔に会えないまま。紫は坪坂義一に買われて吉原を出て行くことになるが、その道中、春と信輔の部屋から出火し、吉原炎上となる。春と信輔はその火の中も愛の行為に耽る。菊は二人の名を叫び、紫は坪坂の静止を振り切って吉原へ。とこれで終わり。
この炎上事件は大火事自体はあったのだが、この映画のストーリーはフィクションとのこと

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コメント 1

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考察読ませて頂きました
大変参考になりました



九重は馴染みの上客を九重に譲り店を辞めていくことになる。

上記文章多分書き間違いだと思います
by お名前(必須) (2016-06-21 19:39) 

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