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「遥かなる山の呼び声」「駅 STATION」 [映画]

この2本の映画は高倉健と倍賞千恵子が出演。また同じ頃の映画、「幸福の黄色いハンカチ」でも二人が出演している。先日飢餓海峡を見たがそれに続いて高倉健の出る映画である
「幸福の黄色いハンカチ」が77年、「遥かなる山の呼び声」が80年で山田洋次監督。「駅 STATION」は81年で監督は降旗康男。
ちなみに武田鉄矢も3作品ともに出演。「幸福の黄色いハンカチ」ではとても重要な、ある意味主演級の役。「駅 STATION」でも出演者クレジットでそこそこの場所に名前が出てたのでどこに出るのかと注目していたが、ほんの1シーン、それも筋の関係のないコメディリリーフてき場面であった。なぜそこに武田を使ったのかよくわからんが、その頃武田鉄矢が相当大物だったのか、もしくは高倉健と競演づいていたからファンに馴染みがあったためのサービスショットか。
武田鉄矢は「幸福の黄色いハンカチ」が俳優のスタートとある。82年から東宝(「駅 STATION」も東宝)で『刑事物語』シリーズが始まってるからその顔見世的意味もあるのか。金八先生が79年だから、既に大スターではあるな。
ウィキ--
本作(「駅 STATION」)後、高倉は武田鉄矢主演の映画『刑事物語』(1982年、キネマ旬報社)に友情出演(ノンクレジット)している。ラスト近くの1シーンのみ登場し、転任が決まった片山刑事(武田)と入れ替わりに配属される刑事役で、役名は「三上」。衣装・小道具を含めて、本作のオマージュである。また、第2作目『刑事物語2 りんごの詩』に特別出演している倍賞千恵子の登場シーンも本作のオマージュである
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「遥かなる山の呼び声」
タイトルからして辛気臭い映画かと思ったが、ものすごくよかった
民子三部作というのがあるそうで、その3作目。
吉岡秀隆が子役で好演。「北の国から」が81年。「男はつらいよ」の満男役も81年からだから、その直前ということになる。
ハナ肇もいい演技。虻田太郎役。倍賞が演じる民子に言い寄る地元の実力者なのだが、相当に強い調子で拒まれる。倍賞さんがほんとに嫌ってるかのように拒むのが面白い。高倉演じる田島耕作は虻田3兄弟と決闘をすることになり、弟二人をのしてしまったのを見て、虻田太郎は平謝り。夜には田島が住んでいる民子の家の倉庫に押しかけて手打ちの宴会。そのどんちゃん騒ぎが家にいる民子にも聞こえるのだが、それにも嫌な顔をしている。ここまで延々悪いやつ、嫌なやつのイメージでいるのだが、最後の最後のシーンで突然善人になるところは泣ける。といっても最初からあつかましいが悪いやつではないという喜劇的キャラクターではあるのだが。最後は人情喜劇だな。
護送される田島を見送りにやってきて、窓を叩く虻田。「あれ? どうなるかな」と思っていると、電車に乗り込んでくる虻田と民子。それでも護送中であり声をかけるのは憚られる。そこで虻田が大きい声で世間話のふりをしながら、民子の近況を語り田島に知らせるのだ。
「奥さん、どうもどうも、しばらくでした、あんた、牛飼いやめて中標津の町で働いてるんだってねえ」「はい」
「ちょっと聞いたんだけど、息子とふたりで何年も先に帰ってくる旦那を待ってるって話、あれは本当かね?」うなずく民子
「偉いねえ、暮らしのほうは心配ないのかい」「虻田さんが色々と」「ああ、あのバカが。あれが親切に面倒見てくれてるわけだ」「はい」「そりゃあよかった、ほんとよかった、よかった」と泣く虻田。
「ハンカチ渡していいですか」と刑事に民子は聞き、許可を得て、田島にハンカチを渡す。そのハンカチは黄色いハンカチ。
これって「幸せの黄色いハンカチ」に続きそうな展開だな。「幸せの黄色いハンカチ」は見たことないんだけど、筋を読むかぎり。

渥美清が特別出演で1シーン。牛を人工授精させる役。
獣医として畑正憲も出演。どちらも怪演。
最後護送する刑事役に下川辰平、太陽にほえろを彷彿とさせる。

ちょっとおかしいなと思ったシーンをいくつか。田島がコーヒーを民子に勧めると、民子はコーヒーが好きだといいながらも、何年ぶりかしらとも言う。好きなら、普段飲むでしょ。
そのコーヒーは田島の兄が渡しにきたもの。殺人を犯した身内の居場所を知っており差し入れをするが、徹底的に手助けをするでもなく、完全に拒絶するでもない、そしてその時々の居場所を知っているというのは、考えてみると、あまりないのではないかと思う。
刑事が田島を怪しみ草競馬の直後に接触するシーン。怪しんでいるのに話を聞いてる最中に虻田が登場して田島を飲みに行こうと誘ってしまうのを、あっさり許してしまう。ある程度状況認識した上で話を聞いているのだから、そんなあっさり、解放するかね。
田島が明日にも牧場を止めると言い出すところは、田島の心の中ではどう思っていたのか。刑事の捜査の手が近くにあることを察知してまだ逃げようとしているのか。では、翌朝パトカーが来て連行されていくのはどう解釈すればいいのか。自分の解釈では、もう自首しようと思ったのではないかと思う。民子が最後に田島を待ってるという話をするが、それを期待してということではないものの、もう逃げられない、罪を償って次の段階へ行こうと思ったのではないかと。それは民子に人を殺したことを告白していることからもそう思える。

「駅 STATION」
舞台は北海道。
脚本 : 倉本聰
音楽 : 宇崎竜童(出演もしている)
出演陣はとても豪華。
高倉健が演じるのは三上英次という射撃の名手でオリンピックに出場もする刑事。

3つの章立てで構成されている。その3つは時間的にはまったく等分ではなく、最初の場面は冒頭数分で終わる。
「1968年1月 直子」
三上が直子(演・いしだあゆみ)と別れるシーン。
なぜ別れるのかは語られず、いしだあゆみが笑顔で敬礼するのが印象的。直子の父に名古屋章
メキシコオリンピック出場するらしい三上と先輩相馬(演・大滝秀治)の会話のシーン、横には寺田農の顔も見える。捜査中に相馬が撃たれる。撃った男は映画の最後でもう一度重要な人物として出てくる(森岡茂 演・室田日出男)
そしてオリンピック選手円谷の自殺の報、その遺書がナレーションで流れる。オリンピック選手としての立場と刑事としての立場の葛藤がテーマか

「1976年6月 すず子」
すず子(演・烏丸せつこ)は三上の追う犯人・吉松五郎(吉松五郎演・根津甚八)の妹。恋人、そして三上の情報を売る暴走族のリーダー風の男に宇崎竜童。
三上の幼馴染に田中邦衛、その弟・菅原義二が小松政夫。義二は三上の妹・冬子(演・古手川祐子)に言い寄っていたが、冬子は別の男と結婚をする。
冬子に英次は「雄冬神社」のお守りを渡す(これは後半、桐子にも渡す)
三上の兄が藤木悠。母親が北林谷栄、弟が永島敏行。ここではあまり映らないが、後半にもう一度見せ場がある。
ここで出てくる刑事役に竜雷太、小林稔侍も出ている。

「1979年12月 桐子」
この章が一番長く作品の半分以上を占める。ここでの桐子が倍賞千恵子で準主演格であろう。
三上は札幌勤務である。冒頭はビル立てこもり。犯人に食料を届けるラーメン店員に扮して三上が突入。犯人を射撃。犯人役は阿藤海。警察側の指揮官が佐藤慶。池部良の顔も見える
犯人の母親の「警察は人殺し」の声にハッとする三上。こういう描写ということで、犯人射殺が三上にとって疑問に思えてきているということなのだろう。まったくそんなこと思う必要もないと思うが。
吉松五郎からの手紙、それは死刑が執行される前日に書かれたもので、それを読みまた考え込む三上。

電車で正月休みに実家へ帰ろうとする三上。このシーンにさきほど書いた武田鉄矢とのシーンが出てくる。三上の肩にもたれかかって寝ようとする男を何度か追い払う三上。ついに席を立つ三上だが、次のシーンでは、なんとこんどは三上が武田演じる客にもたれかかって寝ているのだ。それを迷惑そうにする武田。しかし次のシーンでは二人とも顔をくっつけるようにして寝ている。そして次のシーン、三上がひとりでボックスシートを占領して寝込んでいる。
ちょっとしたコメディシーン。
この作品に2つコメディ的場面があり、それはひとつはこのシーン。もう一つはののちほど。

桐子は小料理屋をやってる女将で、三上と恋仲になるものの、桐子の昔の男が指名手配犯であり、相馬を撃った犯人、三上に因縁のある男。桐子の店は三上の実家への船が出る駅「増毛」だ。駅に降り立つ三上は赤い上着の女が駅で人待ちしているのを見かける。
そこはすず子の勤めている食堂もある場所でもある。食堂を訪れる三上は、すず子がまだ勤めているのを見つける。そして電話で兄の死んだことを話しているのを聞いてまたなにか考え込む。そして五郎の墓参りをする三上。
三上は夜に小料理屋を訪れるとそこにはさきほどの赤い上着の女が女将であった。それは12月30日であり、テレビから八代亜紀の「舟唄」が流れ、桐子が「この歌好きなの」とテレビに合わせて歌う。
三上は実家に帰ろうとしているが、「船が出なければ、また明日も」と言われる。翌日は一緒に映画を見るのだが、変なカンフー映画。ミスター・ブーのシリーズ第1作が日本で1979年公開とあるからそれか。「駅 station ミスター・ブー」で検索したら、それと出た。「駅 station カンフー映画」だと出なかったんだが。
さてその後食事をし、次のシーンでは連れ込み旅館で、事を終えた状況。ここでコメディ的シーンのもうひとつが。桐子が「大きな声出さなかったかしら、あたし。前に言われたことあるの」これに三上は「大きな声なんか出さなかったよ」と答えるのだが、それに続けて、三上の心の中の声として「樺太まで聞こえるかと思ったぜ」という台詞が入るのだ。
宿でこれまでを回想している三上、テレビには「レコード大賞」「魅せられて」が映し出される。
夜も宿に電話が入り結局店に行き、一緒に「紅白歌合戦」を見ながら酒を飲む。「レコード大賞」「紅白」、このころの日本の大晦日の光景だ。
トリが八代でまたもや「舟歌」。ここらへんのシーンがこの映画の有名なシーンと思われる。検索すると最初に出てくる映像。
これまでそんなに倍賞千恵子の映画を見たわけでもないが、ここでの倍賞は今までに見た役柄とはちょっと違う感じ。うーんどういえばいいか。健気な感じが少ないところか。
さて紅白の後、初詣に出かけるふたりだが、戻る道で、桐子が行きかう人の中から男をみかけ顔色を変える。それを見て三上は悟り、先に行くよと別れる。
実家にようやく戻り、家族と再会。母親(演・北林谷栄)はぼけが進行しており、孫に何度もお年玉を渡したり、英次に対しても、「去年のオリンピックがどうだった」などと語りかける。旧友たちとも再会し、三上は警察を辞めることを告げる。これは母親のことが心配というようなこともいうが、桐子と一緒になろうとしているのかもしれない。もちろん警察に勤めるということへの疑問ややりきった感じなどが根本だろう。
弟・道夫(演・永島敏行)が直子に会ったことを英次に告げる。英次は直子に電話を久々にする。「おれ、もしかしたら、」と何か言いかけるが、再婚ではないかと思える。
正月休みが終わり、帰路、また桐子と再会。駅舎で話すふたり、桐子が目をやった先に「この顔にピンときたら110番」のポスターが出る。そこの「森岡茂」というのがこないだ桐子が目をやった男なのだが、それはいいとして、その森岡の下の顔写真なのだが、これっていまだに貼られていると思しき写真である。ここで使われているのは、映画の役柄上のものと混在して本物も入れているのだ。
この状況で三上はまだ気付いていない。そして二人は愛を確かめあるものの、結婚の約束には至らず、「また偶然会えたらいいね」というような別れ方をする。桐子に英次は「雄冬神社」のお守りを渡す。映画の最初のほうで妹にも渡していた。
電車に乗る三上。ナレーションで三上の退職届と私信が読み上げられる。
退職願が「昭和55年1月3日」となっており、私信(大田黒警視正あてのもの)は「1980年1月3日」となっているのがなにか気になった。
駅を降りると警戒中の警官に呼び止められ、発砲事件があったことを知る。警察に犯人の目撃情報が寄せられ、それが森岡であることがわかり、そして、すべてのつながりを思い出す。相馬を撃った男、指名手配の写真、桐子となにかあった男。
三上は捜査に加わり、桐子の家へ乗り込む。桐子は三上を刑事だとは思っていないので森岡に三上を撃たないよう森岡に抱きつき静止しようとするのだが、三上は犯人を射殺。「どうして」と混乱する桐子。
警察に電話をしたのは桐子で、かくまってるのと矛盾するが、それを問われたときの桐子の答え「男と女ですからね」
ここはよくわからん。作品に矛盾や難解な部分があってもよいが、ここでこういう台詞はなあ。桐子の警察への密告の動機がわからん。この密告というのは入れないほうがよかったのではないか。いや密告によって森岡が今回の発砲事件の犯人だとわかったわけだから、別の一般市民からの目撃情報ということでいいのでは。
そしてエンディング。三上は再度桐子の店を訪れる。気まずい雰囲気で愛は壊れたことを知り、札幌に帰るため駅舎に佇む三上は退職願を破りストーブに入れ燃やす。その背後ではすず子が店を辞め札幌へ旅立つことを駅員に告げている。
テーマ音楽がちょっと「ハゲタカ」を思い出させる

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