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新・必殺仕置人 17話 25話 30話 [必殺]

新・必殺仕置人の中からいくつか名作をメモ
新・必殺仕置人は「必殺仕事人」が始まった後の主水が完全に主役になる前の作品で各キャラクターが前面に出る作品が多く、特に正八が前面に出てくる作品に佳作が多い。巳代松の回もなかなかだな。そして、主水と鉄、藤田まことと山崎努の二人が顔寄せ合って演じるシーンはゾクゾクする。この頃もう大俳優と評されていたのかな。
正八が主役の回については演じる火野正平を演技によるところが大きいと思うが、筋立てもかなり力が入ってる。
いま正八を調べていたら
>『新・必殺仕置人』に登場する、謎のキャラクター「屋根の男」演じるマキは火野のマネージャーで、第21話から最終回まで参加する。
とある。あんまあの「屋根の男」はいらないと思うんだけどねえ。
あと、「寅の会」のシステムも、ああいう設定にしたがため、ちょっと無理があるような回(わざわざそこを通すのが無駄に見える)もあり、そしてセリのシーンもそれほど面白くはない。ん~いや、そんなこともないか。あのシーンはいいよな。毎回やらねばならない設定にしたがための無理矢理感とでも言うべきか。
たしかに、あのシステムの寅と死神は要所要所で凄みを見せてるしなあ。

17話と30話は正八が主役。
17話
友吉 - 桜木健一
甲州屋宗兵ヱ - 高木均
おいと - 志摩みずえ

おていが正八に掏りを教示している。おていが財布を掏った相手が正八の幼馴染の友吉。返してやりたいとおていから財布を奪い取り友吉の許へ。再会を喜び、正八は財布を見せ、じゃれあう。財布のやり取りを勘違いされ役人に連れられ二人は牢へ。
そこで友吉は正八に今夜婚礼を行うことを言う。このシーンはちょっと矛盾がある。友吉は正八に「さっき言ったじゃないか。今夜婚礼があるんだよ」と言うのだが、状況的に再会を喜びあい、じゃれあい、役人に連れて行かれる、というこの流れでそのようなことを話している余裕はなかったと思うが。
牢に主水に連れられ甲州屋(油問屋)宗兵ヱがやってくる。宗兵ヱは友吉の主人。主水に袖の下を渡し、友吉を釈放してもらう。袖の下をもらっているのを目にした正八も、それをネタに釈放してもらう。
さて婚礼。友吉の嫁は甲州屋で働くおいと。
正八は酒を持って、友吉の家へお祝いに行く。すると友吉は正八を外へ誘い居酒屋でベロベロに酔っ払う。
そして友吉の家では、おいとと宗兵ヱの逢引。おいとは実は宗兵ヱの愛人であり、友吉との縁組は偽装結婚であったのだ。
正八は友吉を家へ送り届ける。友吉は家へ帰り謝るおいとに背を向けて寝てしまう。それを忍んで正八は見ており、この夫婦に疑念を抱く。
宗兵ヱが店の隠居においととの関係を問いただされる。宗兵ヱは入り婿である。
そこでの隠居の話によれば、これまでもおいととの関係を疑っていたとのこと。そしておいとが結婚するとなり、手を切ったのだろうと安心したが、婚礼の夜、友吉が居酒屋で酔っ払ってるのを見て疑問に思い友吉の家へ行き、宗兵ヱとおいとの関係が続いていることを知る。隠居は金を渡し宗兵ヱに家を出て旅に出るよう言い渡す。
偽装結婚についてだが、これは語られていないが、推測するに、おいとを愛人にしておくには、おいとが独身であるより人妻であったほうが、バレにくいということがあるだろう。そして隠居から言われたように、宗兵ヱがこれまで周りにそういう女遊びを疑われていたということもあり、その目を逸らすという意味もあったのだろう。そこで、金で縛ることの出来る従業員同士で結婚させ、おいとを引き続き自由にしようとしたのであろう。
さて、宗兵ヱは金で雇った3人組の殺し屋に隠居の殺しを頼み決行される。調べに来たのは主水。商売物の油を手土産に主水に渡す宗兵ヱ。
正八は依然疑念を抱き、主水、鉄、巳代松に相談するも、相手にされない。ここで鉄は時代劇にはそぐわない言説を吐くというギャグをやる。「極度の緊張感による劣等感の刺激によって・・・」。
さて正八は雨の夜、居酒屋で酔っ払ってる友吉を見かけ、店を出た友吉の後をつける。友吉は家に着くも家へ入らず戸口の脇にへたり込む。雨に打たれる友吉を見守る正八。
そして正八は見る。友吉の家からおいとに送られて宗兵ヱが出てきて、友吉に金を渡し、「あたしは帰るよ、さあお入り。(金を渡し)お取り」と声をかけるのを。
怒りに震える正八は、雨の中、宗兵ヱを殴りつける。ここに通りかかるのが女連れの鉄。鉄を見て正八は「出てくるなよなあ」と走り去っていく。鉄はなぜか宗兵ヱに蹴りを見舞う。鉄は宗兵ヱにうらみはないはずで、ここで蹴りを入れるのは、お調子者、乱暴者な鉄の性格が表れてると思う。
さて友吉の家。また誤るおいと。友吉の台詞「毎晩同じ事言って謝るんじゃねえよ」「銭で買われた婿さんよ」「銭のないもん同士がよ、銭のために魂まで売っちゃったんだもん」
友吉はおいとに手を上げるも、泣き崩れ、自分のやりきれなさを憂う。そして二人が双方を愛おしいと思いだし、友吉は旦那に話をつけることを決心する。
鉄グループの会合。みんなは正八の行動(雨の中の暴行)を「あまり目立つようなことするな」と諌める。主水たちが去り、鉄と正八二人になると、鉄はみんなの前じゃ言えないけど、おれが力になってぶっころしてやろうか」と持ちかけるも、正八は「おれが一人でかっこよくやってやる」と啖呵を切る。
旦那は金のこと、つまり二人の田舎へ毎月送金していることを言い、思いとどませようとするも、結局あっさりとおいとと別れる事を承諾する。
友吉は喜び勇んで家へ帰る。ここのシーンはすごい。
川原を笑顔で走る友吉。家で待つおいと。長屋へ走ってくる友吉。家で待つおいと。
友吉の「おいと、帰ったよ」という明るい声に笑顔で振り向くおいとが編集によって3段階でズームアップされる。
そして友吉が戸を開ける。この戸を開けるシーンも編集によって4度繰り返されるが、4度目のシーンでは友吉の背後に3人の殺し屋がおり、友吉は刺されてしまう。
おいと「お帰りなさい」とお茶の用意をする。
友吉「話はつけたよ」ここはもう刺された後で戸に寄りかかっており、声は少しかすれ気味でトーンを落としている。おいとは振り返る。まだ笑顔。
友吉「ここにいちゃ危ねえ」。友吉が寄りかかっていた戸から身を横に倒れさせ玄関に半身を入れ、おいとの目線にも入る。おいと急変を悟り、友吉に近寄り抱きかかえる。
おいと「友さん」
友吉「おいと」
おいと「友さん、しっかりして」
友吉「ほんとの夫婦になれたんだからさ、好きだよ」
おいと「友さん」
この編集効果を使った演出はかなり良い。難癖つけると、おいとはお帰りなさいというとき振り返り、さらに「話はつけたよ」のせりふでまた振り返るのだが、お帰りなさいの時の振り返りで刺された友吉は目に入らなかったのかという疑問がある。
おいとは正八の許を訪れ友吉のことを知らせるが、正八はおいとが誰かにつけられてることを悟り、正八の家へおいとを入れる。おいとは鉄グループがいつも屯する地下蔵へ入れておくことにし、また正八も外へ出ることができず立てこもることになってしまう。
正八の様子がおかしいと巳代松とおていが正八宅に近寄るが誰かに見張られてることを見つけ、退散する。
地下での正八とおいとの会話のシーンでBGMとして「想い出は風の中」が流れ、シーンはふたりの少年(正八と友吉だろう)が野原で遊ぶ情景となり、そして泣きながら短刀の刃を研ぐ正八のシーンとなる。いま、調べたところこの「想い出は風の中」は撮影所でギタリストを呼んで吹き込んだもので、火野正平と桜木健一とのデュエットとのこと。そしてこの歌の出来が良いことからアルバム製作になったとのこと。
正八は意を決して、家を出る。追う殺し屋二人。殺し屋のもう一人は正八の家へ。正八の家を見張っていた巳代松は正八の家へ入り込むと、家から男が一人走り去る。更に中へ入り、地下蔵の女の泣き声を聞く。地下蔵は見つからなかったのだ。
正八は殺し屋二人に追われ、大乱闘を繰り広げる。ここもいいシーン。正八「上等じゃねえかあああ」
鉄グループは4人で集まり正八を懸念する。そこへ正八が大怪我をしながら駆け込んでくる。
主水「なんてえザマだ。だから言わねえこっちゃねえ」
正八「仕事持ってきたんだよぉ、文句ねえだろ。どうせよお、どうせ金でしか動かねえだろ。お前たち全部おれがまとめて買ってやらあ」と晒に巻いた小判をジャラジャラ。そしてBGM、虎の回のシーン。テンポが良い。「油屋の正体見たり宗兵ヱかな~」
しかし、物語としては虎の会でセリというのは不要ではある。お金があって鉄たちが頼まれたんだから、そこで決行したほうが物語としてはまとまりがよい。この虎の会のシステムが物語上多少邪魔になる回というのが結構多いように思う。
宗兵ヱは殺し屋に絵草子屋の殺しと、おいとを長屋へ戻しておくよう頼む。
ここで鉄グループ対殺し屋という構図になる。
正八は家へ戻り、おいとに言う「あしたよぅ、友の墓つくろう」「ほんで、全部済んだら田舎へ帰れや」
正八は店を開け大安売りだと客を呼ぶ。これは客がたくさんいることで殺し屋からの防御を図っているのだろう。衆人環視の中で殺しは行われないという計算だ。そこへ入ってくる鉄がかっこいい。体を正八に寄せ「今夜やる。それまでおまえ、あの3人引きつけておけ」
殺しのシーン。正八の家に近づく2人の許へおていが現れ「ちょいと、旦那がお呼びよ、どっちか一人来てくれって」と誘い出す。
残ったひとりと2階から飛び降りてくるもう一人の殺し屋で正八の家へ襲撃。正八は家の壁際にいる鉄に来たことを教え自分は小机の影に体を小さくして潜む。鉄が戸板をぶち破って出てくるシーンは圧巻。鉄はこのシリーズでしばしば「怪物」のように見えるが、ここでもそう。超人的な凄みがある。そこで劇効果として風が吹きすさび、絵草子が舞うシーンもすばらしい。そしてふたりをしとめるのだが、最後の一人をいつものように仕留めるとその瞬間BGMが止まる。これもかっこいい。このパターンはこのシリーズで結構使われている。
おていは誘い出した殺し屋を連れ巳代松の許へ。巳代松がおていに離れるように言うが、捕まってしまい、逆に巳代松に短筒を捨てるように言われる。足元に竹鉄砲を落とす巳代松。おていを離し向かってくる殺し屋。竹鉄砲を足に挟み蹴り上げ手に持ち直し、見事仕留める。
主水の相手は宗兵ヱ。
友吉の家へ来る宗兵ヱ。長屋の灯りと人影を見ておいとが帰ってると思い笑みを浮かべる。戸に手をかけると、中から主水が出てくる。唖然とする宗兵ヱ。
主水「甲州屋、友吉に線香上げさせてもらったぜ」
とまどいながら中へ入ろうとする宗兵ヱ。
主水「おいとはいくら待っても帰って来ねえぞ」
異変を感じ主水に近寄る宗兵ヱ。背後の宗兵ヱに向かい後ろに刀を突き出し仕留める。
主水が立ち去るところへBGM「想い出は風の中」が重なる。
ここまで、何度か数秒ずつ潜む正八が映るのもいい演出。

川原の友吉の墓が最後のシーン。石を積み上げ卒塔婆が立っている。卒塔婆に二十八歳とある。
おいと「友さんさよなら」おいと立ち去る。
正八小石を墓へ投げながら「ゆっくり寝ろや」正八肘枕で横になる。遠くにおいとの後姿。
この最後のシーン。おいとが正八に一言も言わず、しかも一度も目を向けない。ちょっと「ありがとう」の意をこめた目を向けるシーンがあってもいいかとも思う。ないことで友吉への一途さを表現してるとも言えるが。

全編通じて火野正平の名演だろうと思う。

25話は鉄グループが殺しの相手の屋敷の宴会へ各自扮装して潜り込むのだが、正八は上方落語家。その殺しの相手がかつて饅頭に毒を盛って質屋の住人を全員殺し金を奪ったことを念頭に「饅頭こわい」を演じる。このシーンは見もの。あとは、おてい巳代松のコンビで中国人手品師。鉄は念仏を唱える坊主という扮装。


30話
おたみ - 津田京子
仁吉 - 倉石功
磯島重兵衛 - 五味龍太郎
竜三九郎 - 下元年世

おたみと正八の海での逢瀬のシーンから。
おたみ「海って大好き」正八「なんで」おたみ「甲州の山奥で育ったから」正八「それじゃなにか、甲州に海ないのか」おたみ「うん。山と川だけ。だから海が見たくて江戸に働きに出てきたの」正八「よし、じゃ、おたみにこの海、みんな上げちゃおう」おたみ「ほんと」正八「うん。大きいからおまえこぼさないようにしろよ」おたみ「××たい」正八「風呂敷持ってきなさい、包んであげるから」おたみ「アハハ」正八「アハハ、あったま痛い・・」
正八はおたみとは遊びのつもりでつきあっており、妊娠させてしまうのだが途中までは厄介払いをしようとしているが、物語の後半で情が湧いて一緒になり田舎へ行く、そしてそのために鉄のグループを抜けるという決意までする。
舟宿・清舟の板前である仁吉は頼まれ弁当に毒をいれ舟の乗客全員の殺害を図る。とお、まあこのシーン、客が弁当を食うと数秒後に苦しみだすのだが、それならまったく同時に食べるわけでもなし、死を免れる乗客がいてもおかしくないんだが、とちょっと突っ込みを入れたくなる。
乗客の中の誰かを殺すために皆殺しを図ったものとにらみ探索に入る。すると、清舟の板前である文吉が、事件で死んだ高利貸しの宗ベエから大金を借りてることがわかり、処刑が行われる。
文吉の母親が清舟の主人夫婦に息子が無実であることを必死で訴え、そのシーンに文吉の処刑シーンが挟み込まれる。母親は見ているわけでもないが何かを感じ泣き崩れ、主人に「恨みをきっと・・きっと・・」と懇願する。

おたみは清舟の従業員であるのだが、清舟はこの事件の影響で店を閉めることになり行くところがないおたみは正八の家へ転がり込む。おたみの妊娠を知り頭を抱える正八。

虎の会「舟宿に地獄絵見たり仁吉かな」これは文吉の母親からの依頼と見られる。
仁吉は宗ベエから金を借りていた道場と博打場を開いている磯島重兵衛に頼まれ毒殺を謀ったのだった。磯島重兵衛は仲間の竜三九郎とともに文吉の偽証文を作り文吉を犯人に仕立て上げたのだった。そして仁吉は磯島重兵衛に博打場の狩りをチャラにしてもらう。仁吉はおたみに毒を入れるところを見られたかもとちょっと疑念を抱く。
鉄たちは正八のところへ集まろうとするが、おたみが正八とともに店先におり、近寄りづらい。目で合図しおたみを追い払わせようとする主水たち。正八はおたみを神田の医者「来々軒」(でまかせ)へ行くよう言って追い払う。
地下蔵へ鉄たちは集まり、仁吉を狙う相談をする。正八はみなからおたみを追い払えと言われる。正八は仁吉がおたみと同じ店にいたことを知り調べるように言われる。
正八はおたみの妊娠をどうにかしようと、激しい運動をさせる。このシーンはコミカル。正八「来々軒はどうした」おたみ「あったわよ。でもお医者さんじゃなかってけどね」なんてやり取りも。
おたみの方は楽しそうに正八の言うとおりに走り回り、懸垂をし、柵から飛び降り、階段の上り下りをし。ここまでやらせて最後に正八「じゃあ、最後にこっから下まで飛んでそれで今日止めにしよう」おたみ「うん」正八「がんばれよー」におたみは「えいっ」。おたみ「いったぁい」正八「おいおいおい、どうした、お腹の具合痛いのか、なあ」おたみ「いったぁい、お尻」正八「お尻って、、おまえ、お腹全然痛くないの」おたみ「ううん、お腹すいちゃった」正八「はぁ、さすが山育ち。丈夫に出来とるわ」おたみ「もうやらなくていいの」正八「うん、蕎麦でも食いにいこう」おたみ「うん」正八「よくがんばったよなおまえな」
中村家。主水は正八を念頭に「生ませてやりたい」などと独白し、勘違いしたりつが大騒ぎ。
仁吉はおたみに接触するもつれなくされ、おたみをつけて、正八の家におたみがいることを見つける。
正八はおたみに仁吉、文吉のことを尋ね探る。おたみは仁吉は悪賢い人、文吉はいい人だと答える。
おたみは腹の痛みを訴え、布団に入り正八に語りかける「今頃になって効いてきたわね。重たい石持ったり、飛んだりしたこと」
正八「恨んでるか」
おたみ「ううん」
正八「痛いのか」
おたみ「ううん、私は大丈夫。お腹の赤ちゃんが可哀想」
正八「なんで赤ちゃん可哀想なん・・」
おたみ「お腹の中で痛がってるのよ、きっと苦しんでるんだわ」
正八「まさか」
おたみ「わかるのよ私にはわかるの」
正八「えーと」
おたみ「生みたい、正八さんの赤ちゃん」
正八「雨降っても絵草子濡れないように縁台出すにはひさしもうちょっと上げないといけないしな。明日工事しようかな」
正八「好きか」
おたみ「海よりもっともっと好き」
正八「海よりも」
これは冒頭の海のシーンを受けてのせりふ。正八がおたみを愛おしく思い始める。

正八、仁吉をつける。BGMとともにおたみのナレーション「よりももっともっと好き」
仁吉は例の博打場で磯島重兵衛らと会う。遅れてはいる正八。仁吉はおたみのいる絵草子屋だと気付き何かを嗅ぎ回ってると不審を抱く。おたみは仁吉の悪事を知っており正八はそれを聞きだし脅そうとしてると疑い、おたみと正八を始末しなくてはならないと考え始める。
ここで鉄グループ対磯島重兵衛らという互いが狙いあう構図になる。

おたみ正八が海で戯れるシーンにBGM「想い出は風の中」が流れ、正八がおたみと赤ん坊で甲州の山奥で一緒に暮らそうと語りかける。
正八「甲州に海ないけどさあ、おれがいつでもそばにいるじゃん。赤ん坊と」
この台詞は「海よりもっと好き」を受けている。

正八は鉄グループに許しを請うがみなに反対される。
主水「やめろ」
正八「やめないの」
鉄「その前におれが許さねえ。どうしても行くっていうなら女ひねり殺してやる」
正八「今なんて言った。この野郎」
鉄が正八をぼこぼこにする。暴力シーンはすさまじく、巳代松と主水は止めに入るほど。
家に戻った正八は今夜中に江戸を出るとおたみに言う。しかし旅支度をするため正八が少し家を出た隙に仁吉が現れおたみを刺し殺す。
正八の様子を見に来た巳代松は仁吉の姿を見つけ何が起こったかを覚る。
戻った正八が指され傷で虫の息のおたみを抱きしめる。
おたみ「海、海」正八「海じゃねえよ。山へ行くんでしょ」
バックには波の効果音。
息を引き取ったおたみ。支えがないと崩れ落ちそうになるおたみに動揺して視線を泳がせ、そして抱きしめる正八が巧み。
仁吉はおたみを殺し絵草子屋は磯島重兵衛が殺すように頼む。それを探っている巳代松。
亡くなったお民をおぶり、あやす正八。「男かなあ、おれは女がいいなあ」「大きくなったら・・お前に怒られたりして」と子供に思いを馳せる。添い寝をし背後から抱きしめ、そして涙を流しおたみの頬をなぜる正八。女を失くし常軌を逸し狂気を感じさせる演技で名演。
ここで鉄の「女ひねり殺してやる」を思い出し、正八は鉄が殺したのだと思い込み短刀を持ち殴りこみをかける。巳代松は事の真相を話す「女を殺したのは仁吉なんだ。おめえがな嗅ぎ回ってるの知って、てっきり女の口から悪事が漏れたと思ったんだろ、おめえがヘマやったんだ」
短刀を正八に渡し鉄「こればっかりは誰にも譲れないだろ。仁吉をヤるか」
鉄「松、八丁堀呼んで来い。今夜ヤる」
鉄「一度人を刺したら、もう足を洗おうなんて甘いこと言えねえぞ」
正八「もう思い残すことないもん」
殺しのシーン。
ちょっと珍しいパターン。
磯島重兵衛と竜三九郎の二人を、鉄と主水二人で仕留める。これではわかりづらいか。二人の相手を一人づつ二人掛かりで仕留めるのだ。
場所は磯島重兵衛と竜三九郎の道場、兼博打場。鉄の指を鳴らす音を聞き、ふすまを開けるとそこには主水。磯島重兵衛と面と向かう。天井から逆立ち状態で待機していた鉄が主水に近寄る磯島重兵衛を首から捕まえ持ち上げる。それを主水はバッサリ。異変を感じ姿を現す竜三九郎。主水は刀でヤらずに破壊締め。天井から降りてきた鉄は必殺の骨外しを決める。鉄と主水、目を合わせ、そして別々の方向へ立ち去る。
短刀を手に包帯でぐるぐる巻きにした正八、そしてしくじった時のため巳代松も準備をして、仁吉を待つ。そして正八は激闘の末仁吉を刺し殺す。最後にちょっとギャグのようなもの。火のくすぶってる導火線を巳代松が正八に差し出し、正八はそれをつまみ「オォッ」と奇声を発する。
ラストシーンは海。正八がおたみが買い揃えた湯呑み、ちゃわんを叩き割り、赤ん坊用服などを投げ捨てる。
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飾り職人の秀

仕置人の私情が前面に出る回は素晴らしいですよね
by 飾り職人の秀 (2016-03-18 01:36) 

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